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海外イベントで初登壇する際に取ったアプローチ

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はじめに

このqiita記事に期待する効果としては
特に優秀でもないエンジニアが、海外のエンジニアイベントに登壇のチャンスが来た場合に
うまく自信を持って承諾する人が増えるようになることを狙っています。
「英語が多少苦手」、「人前で英語を使って喋ったことなどない」と物怖じし断ってしまう方の背中をそっと押せるような記事を目指します。

どういう状態で受けたのか

学生時代から特に英語に得意意識があった訳ではないですが、苦手意識もありませんでした。
大学院在籍時のTOEICは550、新卒入社からTOEICを定期的に受けており現在835点です。
しかし、これは試験勉強の賜物と言いますか、リアルタイムでのコミュニケーションに使えるものではありません。
日本人の典型的な、読むのはそこそこできるけど、書く・話す・聞くはちょっと・・・というタイプです。

どういうイベントに参加したのか

2019年5月7日〜9日にBostonで開催された、Red Hat Summit 2019というイベントです。
イベントレポートは、別qiita記事を投稿しましたのでそちらをご参照ください。

RedHatSummit2019で学んだたった一つの大切なこと

登壇したのは以下2セッションです。
・APAC Media Round Table
・Breakout Session 「Automated workload migrations to Red Hat infrastructure」

なぜ登壇依頼を受けたのか。

社会人、、ましてや意思決定をする立場になると、メリットデメリット、リスクの有無の整理は欠かせません。

そこで整理したメリットデメリットは下記の通りでした。
[メリット]
・この経験は自分の財産になる。
・自分の市場価値向上に繋がる。
・所属する会社のブランディングに貢献できる。
・うまく行けば、社内にも取り組んだ事自体の評価が高くなる。

[デメリット]
・失敗した場合、自分が惨めな思いをする。
・あまりにもやらかすと、所属会社のブランディングを低下させる。

・・・そんなにデメリットありませんね。。
自分が惨めな思いをするなんて、道端の小石のようなものですし
所属会社のブランディングを低下させる程のやらかしを海外でするのは逆に難しいでしょう。

つまり、デメリットは0に近く、メリットしかない。

これは承諾するしかなかったです。

登壇当日までに行った準備

とはいえ、やるからには良いOUTPUTを出せなばなりません。
事前準備として取り組んだ事を共有します。

ポイントは以下の4点です。

  1. 英語スクリプト準備
  2. プレゼン練習
  3. coolな質問の返しができるようボキャブラリー強化
  4. あとはひたすら練習

(1) 英語のトークスクリプト準備

 前述の通り、人前で英語で話した経験などありません。
 流石に台本がないと厳しいだろうと考え、プレゼンテーションスライド作りと並行して英 語のトークスクリプト作成を行いました。

 実際に本番で、どこまでトークスクリプト通りに話すかは個人の裁量ですが
 私は、ある程度流れだけ覚えて多少アドリブや時間の調整がきくようにしました。

 あまりに丸暗記しすぎると、忘れた場合に頭が真っ白になるパターンになり得るからです。(ここは個人の特性にもよります)

(2) プレゼン練習/スライドおよびトークスクリプトの改善活動

 (1)で準備した資料を元に、プレゼンテーションの練習を、社内で実施しました。
 幸運な事に社内には海外勤務経験者、海外の学会に頻繁に参加するメンバ、native speakerが所属しており、彼らの前で練習し、表現の見直しやプレゼンの極意についてフィードバックを受けました。

この時に「発音に問題はない」と言ってもらえたのでちょっと自信がつきました。

フィードバックの例は以下です。

  • え〜、あ〜 は不要。むしろ無言になる時間を作る
  • 強調する時は、日本語以上に大きくゆっくり話す。
  • プレゼンで過去形とか現在形に悩む必要はない。
  • とにかく自信があるように見せて話す事が大事。

特に最後の
とにかく自信があるように見せて話す事が大事。
は本当に大事です。

(3) coolな質問の返しができるようボキャブラリー強化

ここは余談ですが、質問時に返す表現やアイスブレイクにうまく使えるボキャブラリー強化を狙ってAtsuEigoさんのDistinctionを購入し勉強しました!
1ヶ月前に購入だったため、本番までに全てやりきれなかったのですが、こう言うスパイスも自信につながったと思います。

IMG_3723 2.JPG

Astueigo

(4) あとはひたすら練習

ここまで終わったらあとはひたすらプレゼン想定の時間で話す練習をするのみです。
聴衆のリアクションを想像しながら、何回も何回も練習しました。直前のGW10連休中は練習しなかった日はないです。
行きで向かう飛行機でも2時間に1回はエア練習しました。
現地到着後ホテルでも就寝前、起床後に練習。。。と
後悔しないように練習を繰り返すのみです。

やった感じどうだったのか。

準備が功を奏したのか、大きなトラブルなく2つのセッションを無事終える事ができました。
笑いを誘ったアイスブレイクもあれば、大滑りしたジョークもありましたが、
全体を通しては当時の自分の力を想定通りに出す事ができたと思います。
特に自信を持っているように話すところ(笑)

参照 ※twitter

結論

あとでRed Hatの社員の方に伺いましたが、こう言う登壇の依頼は断られるケースも少ないないそうです。
しかし、自分は「やった方がいい。」と断言します。

理由は先述のメリットデメリットの通りです。

正直やる前は、「受けなきゃよかった」と何度思ったか分かりませんが
やった後では、「もう一度やりたいな」と思ってしまいます。

とはいえ、自分も本当に特別に優秀な人間でもないので
上記プラクティスが少しでも貢献して
日本から海外での登壇者がもっともっと増える事を望みます。

今後の野望

何ともミーハーと言うが熱しやすいと言うか
今回の登壇を通して

  • 英語の仕事
  • 海外の人と働きたい

と言う欲は少し出てきました。

と言うのも、自分は言葉足らずなところがあるので日本語だと省いてしまうことも
英語だとちゃんと言語化しようと自然になるなと感じました。
自分が弱い言語だからこそ、慎重に使おうとする表れでしょうか。。

もちろん、これらは働き方の一つの手段でしかないので興味と言う段階です。
今後も自身・チームの研鑽と良いサービス作りに貢献できるように頑張ります。

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