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10年前の俺、その知識忘れんなよ!!!

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はじめに:10年前のぼくへのひとこと

学生時代に知ったことはだいたい使うから、ちゃんと忘れんなよ

ぼくの情報

  • 某工業高専(専攻科)卒
  • 新卒で某SIerに入社
  • 今に至る

もう使わないだろう、としまっておいたはずの知識がフル稼働した3選

そのいち モバイル(ガラケー)開発技術

もはや10年どころか15年以上前の話に遡るが、学生当時にガラケーのアプリ(ドコモ向けのiアプリ)を開発していた。

2009年当時、お堅い金融系メインのSIerに入社したわけで、
当時の自分は「ガラケーのアプリ開発の経験なんてそうそう活きんだろうな」と思っていた。

実際、入社当時はC#やJavaを使った業務システムの開発業務を行なっていたので、
モバイルなんてかなり遠い存在だったように思える。

2011年頃といえば、iPhoneが流行り出してAndroidが4.xに移行した頃。
それでもまだスマホは「ギークな人のもの」だった。

そんな感じで過ごしていたら、唐突にスマホが流行り出した。

当時、唐突に「iPhoneとAndroidのアプリを作れ」と言われ、
当時のiOS Developer(現Apple Developer)に苦労しながら登録したのをなんとなく覚えている。

特に、当時のAndroid開発はJavaを使ったコードとXMLによるレイアウト作成が主体だったのだが、
iアプリの開発で身につけたテクニックが意外と役に立った。
ガラケーもスマホも、PCから比べたら小さい画面に情報を詰め込むという点では一緒だった。
(iPhoneについては、Storyboardもよー分からんしObjective-CだからどちらかというとC言語で培った知識フル活用だったから、またちょっと違ったかな・・・)

その後もモバイル系の案件に関しては色々と顔を出していた気がする。
なんだかんだで、iOS Developer登録作業を3回実施した経歴の持ち主なんてそうそうおらんやろ、と自負している。
(もちろん、アプリ開発専門の会社には余裕で負けるわけだが)

もはやモバイルファーストなんて言われている昨今。
気づけば、SIerでありながらフロントエンジニアに片足突っ込んだ半生を送っている気がする。

そのに 電子工作技術

なにを隠そう、この記事を書いている本人は電子工学科の出身であり、プログラミングよりも電気系の方がメインだったのだ。
普通に進んでいればITのつかないエンジニアになっていたハズなのである。

しかしながら、いつの間にか電子系よりもプログラミングの方に目覚めてしまい今に至る。

さて、そんなエセ電気屋さんが活躍するタイミングが唐突に訪れたのである。

---そう。IoTというようわからんワードの登場である。

研究開発部門に属している以上、そんなワードが出たらやるしかない。

さて、そこで登場したのがArduino。

当時のぼく「うわー。学生時代にPICやったなー。なつかしーーーー!」

そこからである。当時の上司と一緒になって暴走し始めたのは。

SIerに就職して早や数年の時を経たその時から、ホームグラウンドが秋月電子へ戻ってしまった。

アキバを通ること数年間、あえて遠ざかっていたあのエリア(千石・秋月、飛んでマルツ)に再び足を踏み込むことになったのである。

当時、秋月に行ったときの「そうそうこれだよこれ」感はなんとなく覚えている。

そこからセンサーやら通信モジュールやらを色々と購入し、さらには3Dプリンタまで購入してしまった。

まさか、電子回路だけでなく3D CADまでやることになるとは、
入社当時はもちろん、そこから2年たった2011年の自分は思いもしなかっただろう。

そのさん ネットワークの知識

10年前といえば、ちょうどAWSが日本にリージョンを出した頃である。

当時はまだ、アプリとインフラは完全に分離しており、アプリ側にいたエンジニアがインフラを触ることはほぼなかったと記憶している。

そんな中で、「就職祝いだー!いえーい!」と言いながら自宅鯖を立て、メールサーバーを作り運用していた男がいたらしい。
その男、今では自宅にYAMAHAのルーターを置いてVLANを組んでいる。
???「でもさ、中古なら5kくらいだし実質一般家庭向けだよね」

という余談は置いておいて。

AWSをはじめとするクラウドプラットフォームが流行り出したことで、アプリエンジニアが受け持つ範疇に少し変化が起きた。

EC2とELBを使っていた頃は単純なBlue-Green構成と大きく変わらないので、オンプレ運用の知識だけでなんとかなった。

そこから、IaaSからPaaSへの移行や、Docker、そしてKubernetesの登場が登場したことによりさらに変化が起きた。

「モノリス」から「マイクロサービス」へ、そして「仮想マシン」から「仮想クラスタ」へ代わる中で、
一つの小さなインフラを構築することが普通になった。

今では、アプリケーションの構築にネットワーク構築もセットになり、
ネットワーク周りのインフラ知識がフルで必要になってしまった。

さらには「ハイブリッドクラウド」なーんてものもあるので、ネットワークやセキュリティに関する知識は本当に大事になったなぁ、と身にしみたのが割と最近の話。

番外編(あまり活躍できなかった例): 数学の知識

あまり得意分野とはいえなかったので、なるべく隠してきた事実。

それが「数学系の知識」

専攻は暗号理論だったので、線形数学に関する本当に最低限の知識は一応持っていた。はず。

こればっかりはいまだに自信がない。

とは言ってもられなくなったのが、唐突に降ってきた【AI(機械学習)】の単語。

元々頭の片隅に追いやられていた記憶を辿って、やっていることはなんとなく分かった気がする。
しかし未だに理解が追いつかない。

「なんならAutoML使えばなんとかなるし」という最低な考えのまま今に至る

まとめ

思い返してみると、「今は使わないけど」から、始まることが多い10年間だった気がします。

これからも長く続く社会人人生、いつどんな知識が活用させられるかわかったもんじゃありません。

「この知識は就職したら使わないだろう」

なんて思っていると、どこかで唐突に使う場面に出くわすかもしれません。

先の10年とVUCA

余談ですが、この先「VUCA」の時代が来る(もう来ている?)と言われています。
ちなみに、VUCAは次の頭文字を取った造語です。

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

端的にいうと、「不確定要素が多すぎて、もはやこの先何が起きるか予測できないことが普通になる」ということです。

「何が起きるか分からない」ということは、逆説的には「持っている知識を活用するタイミングが唐突に現れる」ことも大いにあり得ます。

「専門外だったから」と思わずに、それまで得てきた知識を声に出してみることで、新しい活躍の場が唐突に降ってくるかもしれませんね。

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