IoTのPoCを早く回したいなら、SpeeDBee Synapseはかなり有力だと思う
IoTで自社サービスのPoCを進めようとすると、毎回同じような壁にぶつかりがちです。
センサーデータをどう取るか。
どう保存するか。
どう条件判定するか。
どう通知や制御につなぐか。
そして、あとからセンサーや構成が変わったときにどう対応するか。
PoCで本当にやりたいのは、こうした基盤を一から作り込むことではなく、そのサービスに価値があるかを早く検証することのはずです。
その観点で見ると、SpeeDBee Synapseはかなり相性がいいと思っています。
先に結論
SpeeDBee SynapseがPoCに向いている理由はシンプルです。
全部をゼロから作らなくていいからです。
特に良いと思っているのは、次のような点です。
- ポイントを絞って開発に集中しやすい
- 独自センサーや市販センサーに対応するとき、まずはデータ収集部分だけ考えればよい
- データ収集、イベント制御、通知、可視化を分けて考えやすい
- センサー変更や構成追加にあとから対応しやすい
- イベント条件の閾値をUIから変更しやすい
- 自社装置や既存設備のデータと、他社センサーのデータをまとめやすい
PoCで大事なのは、最初から全部を完成させることではなく、まず動かして、試して、変えられることです。
PoCで一番つらいのは「全部作ること」
最初のうちは、スクリプトをいくつか書けば何とか動くこともあります。
センサー値を取る処理を書いて、別で保存して、別で条件判定して、通知も別で作る。
最初はそれで進められます。
ただ、少し要件が増えると一気につらくなります。
たとえば、センサーを別機種に変えたい。
センサーを追加したい。
他の設備データも取り込みたい。
閾値を現場で調整したい。
別の通知条件を増やしたい。
こうなると、どこを直せばいいのか分かりにくくなり、変更コストが一気に上がります。
PoCは小さく始めたい。
でも、変更には弱すぎてはいけない。
ここが難しいところです。
SpeeDBee Synapseは「いったんデータを入れてしまえる」のが強い
個人的に一番大きいのはここです。
まずSpeeDBee Synapseにデータを入れてしまえば、その先を分けて考えやすい。
たとえば、次のように分けて考えやすくなります。
- データを取る部分
- データを保存する部分
- データに応じてイベントを起こす部分
- 通知や出力をする部分
- 可視化する部分
これがPoCではかなり大きいです。
最初から全部が密結合していると、センサーを変えただけで全体に影響が出ます。
一方で、まずデータを受ける土台があると、収集部分だけ差し替える、条件判定だけ変える、通知先だけ変える、といった考え方がしやすくなります。
PoCでは、完璧な設計よりも試行錯誤しやすいことの方が重要です。
独自センサーでも市販センサーでも、まずは収集部分だけ考えればよい
IoTのPoCでは、センサーや設備がきれいに揃っていることの方が少ないです。
実際には、
- 自社で作っている装置のデータを取りたい
- 既存設備のデータも取りたい
- 市販センサーの値も合わせて見たい
- 他社機器のデータも必要になる
といったことが普通に起こります。
このとき、全部に合わせてシステム全体を作り直すのはかなり重いです。
でも、SpeeDBee Synapseのような土台があると、まず考えるべきはそのデータをどう取ってくるかです。
入口さえ作れれば、その後の保存、条件判定、通知、可視化は分けて考えやすい。
これはPoCではかなり助かります。
本当に作りたいのは、自社サービスの価値そのものです。
センサーデータの受け口を毎回ゼロから組み直すことではありません。
だからこそ、開発の力を本当に必要なポイントに集中しやすいのが大きいです。
センサー変更や構成追加にあとから対応しやすい
PoCは、最初から全部決まっていることの方が少ないです。
むしろ途中で、
- やっぱり別のセンサーにしたい
- 温度だけでなく電流も見たい
- 設備を1台から3台に増やしたい
- 他の状態データも合わせたい
- 条件判定を現場調整したい
といった変更がよく入ります。
このとき、最初からベタ書きで組んでいると変更コストが高くなります。
一方で、SpeeDBee Synapseのように一度データを受けてから後段を組み立てる考え方が取りやすいと、影響範囲を比較的小さくしやすいです。
PoCで欲しいのは、完成された固定構成ではなく、変更しながら前に進める余白です。
イベント条件の閾値をUIから変更しやすいのも大きい
これは実務ではかなり重要です。
PoCでは、イベント条件の閾値はあとから変わることが多いです。
たとえば、
- 温度が何度を超えたら通知するか
- 電流がどの値を下回ったら停止とみなすか
- 何秒続いたら異常と判定するか
このあたりは、最初から確定していることの方が少なく、現場で試しながら調整することが多いです。
ここがコード修正前提だと、地味に重くなります。
変更依頼が来て、修正して、再配置して、また試す。
これを何度もやるのはつらいです。
でも、UIから閾値を調整しやすいと、試行錯誤のスピードがかなり変わります。
PoCでは、アルゴリズムの正しさよりもまず、条件を触りながら最適値を探れることが大事な場面が多いので、この柔軟さはかなり価値があります。
自社装置や既存設備のデータと、他社センサーのデータをまとめたいときにも向いている
これも現実にはよくあります。
- 自社装置のデータを取りたい
- 既存設備の状態も取りたい
- 他社センサーの値もまとめたい
- できれば一つの流れで見たい
PoC段階では、最初から全部を自社統一で揃えられることは少ないです。
むしろ、既存設備や市販機器を使いながら価値検証する方が自然です。
このとき、データの入口をある程度まとめて考えられる基盤があると強いです。
自社装置の世界と、既存設備や他社センサーの世界を分けてしまうのではなく、まず同じ土俵にデータを並べられるのが助かります。
PoCでは、この「まずまとめて見られる」が意外と重要です。
逆に、向かないケースもある
もちろん、いつでもSpeeDBee Synapseが最適とは限りません。
たとえば、こんなケースです。
- 構成や仕様がかなり明確に固まっている
- イベント条件や閾値もほぼ固定
- 現場ごとの差分が少ない
- 同じ構成を多数拠点へ横展開したい
- 変更しやすさより、安定性や再現性を重視したい
こういう場合は、PLCなども含めて、最初からきっちり固めた構成で作る方が合うこともあります。
つまり、SpeeDBee Synapseが特に向いているのは、
- まだPoC段階
- 仕様が動く
- センサー構成が変わる可能性がある
- 閾値やイベント条件を調整したい
- まずは価値検証を急ぎたい
というフェーズだと思います。
まとめ
SpeeDBee SynapseがIoTのPoCに向いていると思う理由をまとめると、こうです。
- 全部をフルスクラッチしなくていい
- 本当に必要なポイントに開発を集中しやすい
- 独自センサーや市販センサーへの対応は、まず収集部分から考えればよい
- データ収集、イベント制御、通知、可視化を分けて考えやすい
- センサー変更や構成追加に柔軟に対応しやすい
- イベント条件の閾値をUIから調整しやすい
- 自社装置や既存設備と他社センサーのデータをまとめやすい
IoTのPoCで大事なのは、最初から完璧な仕組みを作ることではなく、まずデータを取り、試し、調整し、価値を確かめることです。
SpeeDBee Synapseは、そのための土台としてかなり有力だと思っています。
実際に使う中でいいなと思う場面が多かったので、今回は紹介として書いてみました。