この記事は株式会社ネクスト(Lifull) Advent Calendar 2016の14日目です。
こんにちは。株式会社ネクスト QAGの福沢です。
仕事の効率向上のため "ペアワーク" というものを10月から取り入れ実践してきました。
弊社の中でもペアワークを取り入れているのは、(恐らく?)自部署だけだろうということで、
この活動内容と結果を共有していきたいと思います。
ペアワークって何?
今年のSQIP(Software Quality Profession) というソフトウェア品質のシンポジウムで、
アジャイルプロジェクトにおけるペアワーク適用の改善事例 という発表がありました。 (※2018.02.02現在リンクが切れています)
こちらから引用しますとペアワークとは、
・ アジャイル開発のプラクティスの1つ
・ 2人の開発者が1つのコンピューターを共有して作業
というものになります。これだけ覚えていればとりあえず大丈夫です。
社内で具体的にどのように進めていったかというのは次に書きます。
ペアとタスクの割り当て
ペアワークを始めるにあたり、まずはタスクとそのタスクを担当するペアを決めないといけません。
ペアの割り当ては朝会で決めていきます
朝会でそれぞれのタスクに対して担当する2人ないしは3人のペアを決めます。
ペアを決める時は、
そのタスクについて詳しい人 or 過去に同じような内容のタスクを担当したことがある人
を優先的にそのタスクを担当してもらいます。
これは、タスクに詳しい人とそうでない人をペアにすることで、
そうでない人にも情報や知識を共有していくためでもありますし、
タスクを消化するスピードを上げるためでもあります。
特に誰もそのタスクを担当したことがない場合は、適宜割り当てを行います。
作業の進め方については次に書きます。
ペアワークでの作業の進め方
上記の資料のペアワークでは、
2人の開発者が1つのコンピューターを共有して作業
という定義でしたが、私たちの部署では以下の2パターンにのどちらかを
選んでタスクを進めていきます。
A. 1人が作業もう1人がサポートに徹する アクティブ ✖️ サポートパターン
B. 2人とも並列に作業を進める アクティブ ✖️ アクティブパターン
パターンAの場合は、1人は有識者でもう1人は初心者の場合に行い知識を
共有しながらタスクを進めていきます。ペアプログラミングのような感じですね。
もう一方のパターンBは、2人ともある程度タスクに対する知識があるという状況で、
タスクを分担することでタスクの消化率を上げていきます。
ペアワークをしてきて良かったこと
ペアワークを実践してきたことで、良いなと思うことを挙げていくと
- タスクの消化スピードが上がった。
- 以前より、タスクの属人化が減ってきた。
- タスクを共有する労力が減った。
- コミュニケーションの量が増えた。
- 何か手詰まった時もすぐに相談できるようになった。
良いことづくしですね。
改善できそうなことは、KPTで改善
ペアワークを進めていくにあたり、やりにくい所は定期的に見直して、
やりやすいように適宜ルールを変えていくのが良いと思います。
私たちの部署では、1週間に一度 KPT (振り返り会)を開催し、
一週間の良かったこと(Keep)、悪かったこと(Problem)、改善点(Try)を出し合います。
この時にペアワークの進め方についても話し合い改善に繋げています。
例えば、
ペアワークでやっていると、休憩なしで進んでしまい後半の生産性が落ちてしまうという課題が出たのですが、
そこは遠慮なく休憩取っても良いよというように変えました。
また、ペア同士でタスクを進めるにあたって席を隣同士で仕事できるように
チーム内の席をフリーアドレスに変えました。
このようにチーム内でやり易いようにルールを決めていけるので、
最初にペアワークを始めた時より、改善されていると思います。
まとめ
ペアワークいかがでしたでしょうか?
ペアワークを取り入れることで、困っていることもすぐに相談でき、
タスクの属人化防止にも繋がります。
皆様のチームでもペアワークの採用どうでしょうか? おすゝめ致します。
以上です。