6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

みんな頑張ってるのに!!!楽にならないチーム開発だいたいこれ

6
Last updated at Posted at 2025-12-24

はじめに

「みんな頑張っているのに、なぜかチームが楽にならない」

定期的にリリースはしている。タスクも回っているし、手も動いている。
それでも、リリース前は毎回ギリギリで、終わると消耗感だけが残る。

こういうチームでよく聞くのは、
「忙しいから仕方ない」「今は踏ん張りどころ」という言葉です。

でも、このつらさの正体は個人の努力不足ではなく、ビジネスのフィードバックが遅いことにあります。

  • 作ったものが本当に価値あるものか分かるのが遅い
  • 方向修正が入る頃には、変更コストが大きい
  • 結果として、頑張りは増えるのに、次の意思決定に活かせる学習が増えない

この記事では「頑張っているのに楽ならない」チーム体制を、
フィードバックと学習の遅さという観点で課題として捉え、言語化します。

1 経験:要件を固めて進めるほど、後半の変更が重くなる

多くのチームは最初、こういう進め方を選びがちです。

  • まず要件を固める
  • それを設計・実装し、最後にまとめて検証する
  • リリースまで持っていく

このやり方(なんちゃってウォーターフォール)は、初期の見通しが立てやすい反面、現実にはこうなりやすいです。

  • “作ってみたら違った”が後半に出る(そもそも、経験の浅い人は特に要件を詰め切ることが難しい)
  • 仕様変更が、設計・実装・テスト全体に波及する
  • 変更が怖くなる → フィードバックの受け取り方が鈍る

そして「定期リリース」をしようとする(なんちゃってスパイラル)と、さらに難しくなります。

  • 定期で出したい → でも毎回ギリギリ
  • スケジュールは常にぱつぱつ
  • 検証や学習の時間が削られ、次のリリースも苦しくなる

ここでよくある落とし穴は、「回している感」はあるのに、
フィードバックが次の開発に反映されるまでの距離が長いことです。

回しているのに学習が加速しない。だからしんどい。

2. 課題:いちばんの課題は「学習が遅い」こと

リリースが苦しくなる現場で、だいたい起きていることは同じです。

  • フィードバックが入ってくるのが遅い
  • 入ってきても反映までさらに遅い
  • その結果、改善の手応えが弱く、次の意思決定の精度も上がらない

つまり、問題の本質は「開発していない」ではなく、
学習(フィードバック → 改善)サイクルが遅いことにあります。

この遅さが連鎖すると、こうなります。

  • PDCAが遅れる
  • 価値提供が遅れる(“正しいものを作れている確率”が上がらない)
  • スケジュールは常にぱつぱつになる
  • 余裕がないので検証もできず、さらに学習が遅くなる
  • 最後は、リリース日が後ろ倒しになり続ける(=ビジネス上の損失が膨らむ)

mermaid-diagram-2025-12-24-174633.png

ここで重要なのは、「頑張りが足りない」ではなく、
構造として遅くなる進め方になっているケースが多いという点です。

3. あるべき姿:価値最大化のために「学習の量と速度」を上げる

目指すのは結局ここです。

  • ビジネス価値を最速で届けたい
  • しかも、当てずっぽうではなく、確度高く当てたい
  • そのために、学習を回して意思決定の精度を上げたい

価値最大化を「当たりを引く確率を上げること」だとすると、やるべきは明確で、

  • 小さく作る
  • 早く見せる
  • 早く学ぶ
  • 次に活かす

mermaid-diagram-2025-12-24-180709.png

この繰り返し(=学習サイクル)を 量 × 速さ で増やすことが、顧客満足につながります。

4. 解決策:スクラムは「学習を最短距離にする」ための道具

そこで出てくるのがスクラムです。

スクラムの強みは、ざっくり言うと
「学習を遅らせない仕組みが最初から組み込まれている」ことです。

スクラムが効くポイント

(1) フィードバックが遅い → “必ず見せる場”を固定する

スプリントという区切りを作ると、「いつ見せるか」が曖昧にならず、レビューの入口が消えません。

(2) ぱつぱつ → “期間固定・スコープ調整”に寄せる

大きいタスクで延期し続けるのではなく、期間を固定し、入れる量を調整する発想に切り替えられます。

(3) 後ろ倒し → “小さな価値を前倒しで出す”に寄る

毎回“完成形”を狙うのではなく、価値を刻んで前に出すことで、意思決定が前倒しになります。

まとめ:しんどさの正体は「学習の遅さ」で、処方箋は「学習の仕組み化」

  • 経験:要件固定・後半一括で検証するほど、変更が重くなり、後ろ倒しが起きる
  • 課題:フィードバックが遅く、PDCAが回らず、価値提供が遅れる
  • あるべき姿:学習の量と速度を上げ、意思決定の精度で価値を最大化する
  • 解決策:スクラムで“必ず学ぶ”構造を作り、学習サイクルを短くする
6
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?