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Stripe Checkoutで事前に料金を登録せず(アドホック)に決済ページを作成する

Last updated at Posted at 2022-03-14

今回の記事では、オーダーメイドな製品やパーソナライズした商品など、顧客によって価格や商品内容が異なるケースでのCheckoutの利用方法を紹介します。

Checkoutでは、料金データを利用する

Stripe Checkoutを利用することで、簡単に決済ページを組み込むことができます。

https___qiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com_0_2366300_6bcc3c66-7ca7-0d89-e178-12e01b586307.png

サンプルコードでは、一般的に「事前に作成した料金のID」を設定してCheckoutのセッションを開始します。

const session = await stripe.checkout.sessions.create({
  success_url: 'https://example.com/success',
  cancel_url: 'https://example.com/cancel',
  customer_creation: 'if_required',
  line_items: [
    {
       price: 'price_xxx',
       quantity: 2
     },
  ],
  mode: 'payment',
});

ですが、オーダーメイドなサービス・製品を提供する場合には、前もって料金を登録することができません。

そのため、アドホックに料金・商品を登録する方法で実装する必要があります。

顧客ごとに、アドホックに料金を作成して処理する

Checkoutセッションを作成する際に料金を登録するには、line_items.price_dataを利用します。

この中に、料金をAPIから作成する際に設定する値を入れることで、そのセッション用の料金を作ることができます。

await stripe.checkout.sessions.create({
  success_url: 'https://example.com/success',
  cancel_url: 'https://example.com/cancel',
  customer_creation: 'if_required',
  line_items: [{
-    price: 'price_xxx',
+    price_data: {
+      currency: 'jpy',
+      product: "prod_xxxx",
+      unit_amount: 1000,
+    },
    quantity: 1
  }],
  mode: 'payment',
})

作成した料金は、処理完了後にアーカイブされる

アドホックに作成した料金データは、Dashboardでは表示されません。

これは、自動的に料金のアーカイブまで行われるためです。

$ stripe prices retrieve price_xxxxx
{
  "id": "price_xxxxx",
  "object": "price",
  "active": false, # active=falseなのでアーカイブ済み

アドホックに商品データも作成する

先ほどのサンプルでは、料金に紐づける商品データは事前に作成済みでした。
ですが、商品データについてもアドホックに作成することができます。

await stripe.checkout.sessions.create({
  success_url: 'https://example.com/success',
  cancel_url: 'https://example.com/cancel',
  customer_creation: 'if_required',
  line_items: [{
    price_data: {
      currency: 'jpy',
-      product: "prod_xxxx",
+      product_data: {
+        name: "アドホックな料金"
+      },
      unit_amount: 1000,
    },
    quantity: 1
  }],
  mode: 'payment',
})

商品についても、自動的にアーカイブされます。
そのため、セッション数が増えることでによってDashboardで商品・料金データの数が増えて探しにくくなることもありません。

サブスクリプションにも対応

サブスクリプションについても、アドホックに商品・料金を登録して処理できます。

await stripe.checkout.sessions.create({
  success_url: 'https://example.com/success',
  cancel_url: 'https://example.com/cancel',
  line_items: [{
    price_data: {
      currency: 'jpy',
      product_data: {
        name: "アドホックな料金"
      },
      unit_amount: 1000,
      recurring: {
        interval: "month",
      }
    },
    quantity: 1
  }],
  mode: 'subscription',
})

オーダーメイドECやパーソナライズしたサービス提供にお使いください

アドホックな料金登録を利用することで、顧客に応じて料金の変わるオーダーメイド・パーソナライズ商品・サービスの提供がより簡単になります。

自動でアーカイブできるなど、料金・商品の登録APIを利用するよりも便利なケースがありますので、ご活用ください。

参考記事

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