Power Automateからメールを送信する方法ですが、Exchange Onlineから送信する方法が一般的かと思います。
今回は少し珍しい方法、Gmailからメールを送信する方法を記事にします。
Gmail側の設定
まずはGmail側の設定を行います。
アプリ パスワードの作成
Googleアカウントの管理画面にログインし、[ホーム]をクリックします。
ログイン直後はホームなので、選択しなくても良いかもしれませんが念のため記載します。
次に検索バーに
[アプリ パスワード]と入力します。
検索候補に[アプリ パスワード]と出てきますので、クリックします。
アプリパスワード作成画面に遷移するので[アプリ名]に分かりやすい名前を付けて[作成]をクリックします。
操作しているGoogleアカウントの二要素認証が有効になっていないとアプリ パスワードの作成ができません。
このアプリ パスワードの画面に遷移しない場合は操作しているGoogleアカウントの二要素認証を有効にしてください。
今回は利用するアプリがPower Automateなので接頭語をPAとし、用途をエラー通知メールの送信元としたいため、PA_Error_Mailとします。
以下の画面のように[生成されたアプリ パスワード]として4桁×4項目合計16桁の英語の羅列が出力されるのでメモしておきます。
今回はQiitaの記事なので分かりやすくインターネット上に晒してしまいますが、皆様の本番環境ではこのようなことはせずに、アクセスできるメンバーを絞って厳重に管理してください。
操作しているGoogleアカウントのGmailに以下のようなメールが届きます。
流石Googleさん、親切ですね。
以上でGoogle側の設定はおしまいです。
Power Automate側の設定
はい。
続いてPower Automate側の設定です。
Power Automateのポータルにログインし、[接続]をクリックし、[+ 新しい接続]をクリックします。
画面右上の検索バーに[smtp]と入力し、候補として絞られた[SMTP Microsoft]と書いてあるアイコンをクリックします。
SMTPサーバやメール送信に必要なパラメーターを入力する画面が出てきます。
以下にパラメータをまとめますので、ご自身の環境に合わせて設定してください。
項目名 | 値 |
---|---|
SMTP サーバー アドレス | smtp.gmail.com |
ユーザー名 | 先ほどアプリ パスワードを生成したGmailのアドレス |
パスワード | 先ほど生成したアプリ パスワード。今回の例だとfhqf vhvo rley dmtq(スペースごとコピペしてOKでした。) |
SMTP サーバー ポート | 587 |
SSLを有効にしますか? | チェックを入れる |
最後に[作成]をクリックします。
Power Automateでデモ用のアプリを作成する
今回はTeamsに新しいメッセージがポストされたら内容をメールするという簡単なテストアプリを作成しました。
赤枠のように[メールを送信する(v3)]というアクション内の[接続]の項目で先ほど作成したSMTPの接続を指定します。
これでPower Automateの設定もおしまいです。
動作検証
はい。
早速動作検証しましょう。
Teamsに赤枠のように適当なメッセージをポストし
はい!メール届きました!
めっちゃぐちゃぐちゃなメールですが、とにかくメールは届きました!
まとめ
- Power Automateを使ってGmailからメールを送信することは可能
- その際はアプリ パスワードを利用する
本日はここまで。