みなさんおはようございます。
アドベントカレンダーに参加しましたので、4日目の担当記事を投稿します。
現在開催中のQiitaAzure記事投稿キャンペーン、マイクロソフト認定資格を取得する際の学習方法や経験談、おすすめ学習リソースなどを紹介しよう!にあやかって記事を書きます。
#資格試験に対する経験値は?
早くも12月、振り返ってみて今年1年で合格した資格試験の数が22個、1個は結果待ちです。
今まで合格した資格試験の数が合計で63個になりました。
昨年までで1年間に取得した資格試験の数が確か2014年に17個だったので、大幅に更新しました。
MicrosoftさんのMCP試験を始め、CiscoさんのCCNA、CCNP、LinuxのLPICなどITインフラエンジニアの界隈でベタな資格試験を積み重ねてきました。
たくさん資格試験を持っている分、もちろん不合格だった回数も多いです。
ですのでこれまでの合格だけでなく不合格だった経験も踏まえて記事を書きたいと思います。
全部ではないですが今まで取得した資格試験のバッジ(デジタル証明書)です。
https://www.credly.com/users/hideaki-koga
注意
この方法は問題の意味や問われている内容を理解せずに正答を導き出す、合格のためのテクニックです。
資格試験の本来の意味である、「問われている内容を理解し回答する」という基本的な姿勢を無視したものです。
この方法は真摯に試験勉強に取り組み、それでもわからない問題に遭遇した時に仕方なく使う方法です。
#試験を受けていて焦る事
当然見たことのある文言や知っている技術が出てくれば安心しますが、まったくわからない、それこそ試験会場で初めて目にするような単語が出てきたとき、私はもの凄く焦ります。
腸が痛くなる持病があるのですが、試験会場で初めて目にする単語が頻出した時は恐らくストレスで腹痛が起きるほどです。
それくらい焦ります。
いまだに焦ります。
この焦りと腹痛に耐えながらも全くわからない内容を問われた時に少しでも正答率を上げる方法を記載します。
#どんな内容の試験に役に立つ方法なのか?
試験内容や回答方法には色々あると思います。
複数の選択肢から1つを回答する、複数の選択肢から2つ以上回答する、長文のシナリオを読解し小問に回答する、手順通りに回答する、Yes/Noの2択で回答し後から見直しができない、など、様々な出題形式があります。
この中で複数の選択肢から1つを回答する出題形式に対応できる方法です。
例えば四択問題の場合、だいたい二択までは絞れます。
問題文の中にある単語が含まれる選択肢が二つある場合、だいたいこの二つのうちどちらかが正答の可能性が高いです。
最後の一つを絞るには、問題文で何を聞いているのか理解できれば高確率で正答を見分けられます。
#具体例1
AZ試験でなくMS系の試験、MS-500からの具体例です。
出典MSTEP
あなたの会社ではMicrosoft 365を契約し、Azure ADのシングルサイオン機能を利用してクラウドサービスへのアクセスを実現しています。また従業員によるクラウドサービスへのアクセスはAzure ADのグループをベースにして管理を行っています。このとき、Azure ADのグループメンバーシップがいつ変更されたかについて確認する必要があります。どのサービスにアクセスすればよいでしょうか?
A:Azure AD管理センターの[サインイン]
B:Azure AD管理センターの[監査ログ]
C:Microsoft 365管理センターの[グループ]
D:Microsoft 365セキュリティセンターの[レポート]
はい。
この問題文に出てくるMicrosoft 365やAzure ADなどの文言がわからない、かつ、選択肢にあるAzure AD管理センターもMicrosoft 365管理センターもわからない場合を想定します。
##まずは選択肢を絞る
問題文と選択肢に複数の共通する文言がある場合は、題文への出現頻度が高い文言ほど正答に近い可能性が高いです。
MS-500の具体例で言えば
あなたの会社ではMicrosoft 365を契約し、Azure ADのシングルサイオン機能を利用してクラウドサービスへのアクセスを実現しています。また従業員によるクラウドサービスへのアクセスはAzure ADのグループをベースにして管理を行っています。このとき、Azure ADのグループメンバーシップがいつ変更されたかについて確認する必要があります。どのサービスにアクセスすればよいでしょうか?
A:Azure AD管理センターの[サインイン]
B:Azure AD管理センターの[監査ログ]
C:Microsoft 365管理センターの[グループ]
D:Microsoft 365セキュリティセンターの[レポート]
色分けするとこんな感じですね。
Azure ADが問題文中に3回、Microsoft 365が1回なので、正答はAかBのどちらかだと絞り込みます。
##二択まで絞って、そのうちのどちらが正答に近いか?
四択から二択に絞れました。
次のポイントは「何を聞いているか?」ですが、最後の一文の一つ手前の一文が出題者が解答者に対して「何を聞いているか?=何を解答して欲しいのか?」が集約されている可能性が高いです。
あなたの会社ではMicrosoft 365を契約し、Azure ADのシングルサイオン機能を利用してクラウドサービスへのアクセスを実現しています。また従業員によるクラウドサービスへのアクセスはAzure ADのグループをベースにして管理を行っています。このとき、Azure ADのグループメンバーシップがいつ変更されたかについて確認する必要があります。どのサービスにアクセスすればよいでしょうか?
ここでは問題文中のAzure ADのグループメンバーシップがいつ変更されたかについて確認する必要があります。が最も重要な質問部分です。
#問題文と選択肢をよく読む
二択まで絞った選択肢、
A:Azure AD管理センターの[サインイン]
B:Azure AD管理センターの[監査ログ]
ですが、[監査ログ]の意味がわからなくても、[サインイン]の意味がわかればグループメンバーシップがいつ変更されたか確認するのに[監査ログ]か[サインイン]かのどちらが必要か判断できませんか?
「サインインログ」は文字通りサインインログ、つまりサインインに成功したか失敗したかのログです。
質問の意図であるグループメンバーシップがいつ変更されたかについてのログが記載されているでしょうか?
恐らくされていませんよね。
ですので、この問題の回答は
B:Azure AD管理センターの[監査]
になります。
#具体例2
次はIPAからの問題です。
出典:IPA 高度情報処理 2021年 秋期午前Ⅱ エンベデッドスペシャリスト
組込みシステムに適用されるCPUの低消費電力化技術に関する説明として、適切なものはどれ。
ア:トランジスタのしきい値電圧を低くするとによって、回路の動作は遅くなるがリーク電流が抑えられるので、低電力になる。
イ:トランジスタの消費電力は電源電圧の二乗に反比例するので、電圧を高くすることによって低消費電力になる。
ウ:パワーゲーティングを用いることによってダイナミックな消費電力は少なくなるが、リーク電流に起因する消費電力は抑えることができない。
エ:レジスタに供給するクロックがダイナミックな消費電力を増加させる要因の一つなので、不要なブロックへのクロックの供給を止めることによって低消費電力になる。
はい。
この問題は問題文がシンプルで質問の意図もわかりやすいですね。
ズバリCPUの低消費電力化技術を選択肢の中から見つければ良いです。
それでは選択肢を一つずつ見ていきましょう。
##選択肢ア
ア:トランジスタのしきい値電圧を低くするとによって、回路の動作は遅くなるがリーク電流が抑えられるので、低電力になる。
この場合は「回路の動作が遅くなる」では済まず、電力供給不足になり「動作不安定」になるため対象外でしょう。
そもそも定格の電力供給を行わないなんていう選択肢はないでしょう。
##選択肢イ
イ:トランジスタの消費電力は電源電圧の二乗に反比例するので、電圧を高くすることによって低消費電力になる。
・・・
・・・いやいや・・・・
そんなわけないやろ。
W(消費電力、ワット)=A(電流、アンペア)×V(電圧、ボルト)
やから正比例やろ。
はい。
思わず大阪弁でつっこんでしまいました。
##選択肢ウ
ウ:パワーゲーティングを用いることによってダイナミックな消費電力は少なくなるが、リーク電流に起因する消費電力は抑えることができない。
パワーゲーティング?
ちょっと何言ってるかわからないのでいったん保留します。
##選択肢エ
エ:レジスタに供給するクロックがダイナミックな消費電力を増加させる要因の一つなので、不要なブロックへのクロックの供給を止めることによって低消費電力になる。
レジスタとブロックがなんのことかよくわかりませんが、CPUなのでクロックが関係していることはわかります。
特にこの部分
不要なブロックへのクロックの供給を止めることによって低消費電力になる。
確かに言ってることは間違っていない。
##最終回答
意味が分からず保留になっている選択肢ウと何となく合ってそうな選択肢エ、今回判断できる情報は選択肢エの方が多いので、選択肢エと回答しましょう。
##正答
出典:IPA回答
選択肢エですね。
冒頭に注意事項でも記載しましたが、この方法は合格のためのテクニックです。
この方法は真摯に試験勉強に取り組み、それでもわからない問題に遭遇した時に仕方なく使う方法ですので、これを頼りに受験することはやめましょう。
本日はここまで。