前回の記事でPower AutomateとAzure Translatorの関連付けが省略されていたので本記事で補完します。
この赤枠の部分ですね。
もう既にAzure Translatorと関連付いてしまっているので何を翻訳するのか指定するだけになっていますが、本来この処理に入る前段階でPower AutomateとAzure Translatorとを関連付ける処理が必要です。
まずはAzure Translatorを作成してみる
これは簡単です。
Azure Portalでデプロイするだけです。
Azure Translatorを探す
Azure Portalにログインし、[すべてのサービス]の検索テキストボックスに[翻訳]と入力します。
一発で出てきますね。
赤枠の[Translator]をクリックします。
Azure Translratorのデプロイ作業
前回の記事が雑過ぎたんで今回は丁寧に書きます。
各設定項目ごとに見ていきましょう。
基本
項目 | 設定値 |
---|---|
サブスクリプション | ご自身のサブスクリプション |
リソースグループ | ご自身のリソースグループ |
リージョン | Azure Translatorをデプロイしたいリージョン※1 |
名前 | インターネット上で一意な名前※2 |
価格レベル | 安いの選んでいいと思います※3 |
※1:2025年3月1日現在、東日本リージョンと西日本リージョン、両方使えます
※2:英数字とハイフンのみ、2文字から64文字(勿論バイト)で先頭と末尾にハイフンはNG
※3:最安値の価格レベルは1サブスクリプションに1つだけFreeがデプロイ可能(1か月で翻訳できる文字数に制限あり)
ネットワーク設定
一部英語のままですね・・・
仮想ネットワーク内に閉じた通信に限定したり、一部のグローバルIPアドレスからの通信に限定したりしたい場合はこの設定を変更します。
私は念のためPower AutomateのグローバルIPアドレスからのみに限定していますが、ここもいったんこのままでいっちゃいましょう。
Identity設定
ここもデフォルトで大丈夫です。
この設定はこのリソースをMicrosoft Entra IDにIDとして登録するか?という設定値です。
IDとして登録することで他のAzure内のリソースへのアクセス許可などの権限設定が可能になります。
これだけ聞くと
「今回はPower AutomateからTranslator(のAPI)を叩かないといけないからIdentity設定必須では?」
と思っちゃいますが、それとこれは現時点のAzureとPower Automateのリソース間の関連付けの方法や権限とは無関係です。
タグ設定
ここもまぁ不要ですかね。
必要があればタグ付けてあげて下さい。
確認と作成
はい。
これでデプロイできますね。
Power Automateで必要な設定値
Power Automate側で必要なパラメーターは赤枠の通りですが表でまとめると
項目 | 設定値 |
---|---|
接続名 | 任意の値でなんでもOKですが、後からAzureのどのリソースかわかる命名がお勧め |
リソースキー | Azure Portalから取得 |
Translatorリソース名 | Translatorのリソース名 |
となっています。
Translatorリソース名でAPIの叩き先を一意に限定し、リソースキーで認証している、という流れですね。
Translatorリソース名の取得
この赤枠内がリソース名です。
ホントにリソース名なんですよね。
これ以外のドメインなどは全部決まりきった型(DNS)があるので、この部分だけ可変だという事ですね。
Translatorのリソースキー
Power Automateに設定してみる
前の2つの手順で取得した値入力して[作成]をクリックします。
はい。
ちゃんと接続済みになりましたね。
これで後は前の記事の通りに翻訳したい部分を指定し翻訳後の言語を指定すればOKです。
本日はここまで。