はじめに
2026年10月1日に UiPath Studio Desktop の macOS 版が パブリック プレビューとしてリリース されました。
これまで Studio Desktop は Windows 専用のアプリケーションでしたが、今回のリリースにより、Mac 上でクロスプラットフォーム オートメーションの設計・実行・デバッグ、および Orchestrator へのパブリッシュが行えるようになりました。
本記事では macOS 版 Studio Desktop をインストールし、macOS の権限設定と Automation Cloud へのサインインを行い、ワークフローのプロジェクトを作成する手順について説明します。
本記事の内容は 2026年10月時点のパブリック プレビュー版に基づいています。正式リリースまでに仕様や画面が変更される可能性があります。
macOS版Studio Desktopとは?
macOS 版 Studio Desktop は、Apple シリコン搭載の Mac 上で動作する UiPath Studio です。主な特徴は次の通りです。
- Mac 上でクロスプラットフォーム プロジェクトの設計・実行・デバッグが可能
- macOS ネイティブアプリとブラウザー (Chrome, Edge, Safari) 操作による Web サイト / アプリの自動化が可能
- 作成したワークフローのプロジェクトを Orchestrator へNuGetパッケージとしてパブリッシュし、他の Macへデプロイして実行可能
- ショートカットは macOS 標準に合わせて Command
⌘キーベース (例: デバッグ ⌘R、実行 ⌃⌘R、コマンド パレット ⇧⌘P)
対応しているのはクロスプラットフォーム プロジェクトのみです。Windows / Windows レガシープロジェクトは macOS 版 Studio では開けません。
前提条件
インストールには次の環境が必要です。
-
Apple シリコン搭載の Mac (M1 以降)
- Intel プロセッサ搭載の Mac は非対応です。
- macOS 14 Sonoma 以降
- 8 GB 以上の空きディスク容量
- 管理者権限 (全ユーザー向けにインストールする場合)
- UiPath Automation Cloud の組織アカウント (インストーラーのダウンロードとサインインに使用)
2026年10月2日現在ではCommunity版のAutomation Cloudのダウンロードセンターよりダウンロード可能です。今後Enterprise版にも順次展開されるものと思われます。
インストール手順
1. インストーラーのダウンロード
Automation Cloud のダウンロードセンターから macOS 用のインストーラー パッケージをダウンロードします。
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ブラウザーで UiPath Automation Cloud にサインインします。
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画面右側から[ダウンロード センター]を開きます。
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Community Edition on macOS の [ダウンロード] をクリックします。
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ダウンロード フォルダーにインストーラー パッケージ(
.pkg)が保存されたことを確認します。
2. インストーラーの実行
ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の指示に従ってインストールします。
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Finder でダウンロードしたインストーラー パッケージをダブルクリックして開きます。
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「UiPath Connected Updater のインストーラー」ウィンドウが表示されたら、内容を確認して次へ進みます。
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インストール先の選択画面で、インストール先を確認します。既定では Mac の すべてのユーザー向け にインストールされます。
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[インストール]をクリックします。
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管理者のユーザー名とパスワード (または Touch ID) の入力を求められたら、認証します。
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パッケージスクリプトが実行され「UiPathへようこそ」の画面が表示されます。ライセンス規約に同意して [インストール] をクリックします。
-
完了画面が表示されたら[閉じる]をクリックします。
管理者権限がない場合や、自分のアカウントだけにインストールしたい場合は、インストール先の選択画面で[自分専用にインストール]を選択します。
3. インストール結果の確認
インストールが完了すると、アプリケーション フォルダーに Studio と Assistant が追加されます。
4. macOSの権限設定
UiPath のオートメーションが他のアプリケーションを操作するには、macOS のプライバシー設定で権限を許可する必要があります。
権限は[システム設定]>[プライバシーとセキュリティ]で設定します。
| 権限 | 必要性 | 用途 |
|---|---|---|
| アクセシビリティ | 必須 | 他のアプリケーションの UI を操作する |
| 画面収録とシステムオーディオ録音 | 任意 | スクリーンショットや画像認識を利用する |
| オートメーション | 任意 | 特定のアプリケーションを制御する (初回操作時に許可を求められます) |
| フルディスクアクセス | 任意 | 保護されたフォルダーのファイルを扱う |
| マイク | 任意 | 音声関連の機能を利用する |
ここでは必須の[アクセシビリティ]と、推奨の[画面収録とシステムオーディオ録音]を設定します。
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Apple メニューから[システム設定]を開きます。
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サイドバーで[プライバシーとセキュリティ]をクリックします。
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[アクセシビリティ]をクリックし、一覧の UiPath 関連の項目 (UiPath Assistant や UiPath UIAutomation) をオンにします。
- 一覧に表示されていない場合は、[+]をクリックして追加します。
-
[プライバシーとセキュリティ]に戻り、[画面収録とシステムオーディオ録音]をクリックして、同様に UiPath 関連の項目をオンにします。
-
アプリの再起動を求められた場合は、指示に従って再起動します。
5. Assistant でのサインインと Studio の起動
最後に Assistant から Automation Cloud にサインインし、Studio を起動します。
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アプリケーション フォルダー (または Launchpad) から UiPath Assistant を起動します。
- 初回起動時に「インターネットからダウンロードされたアプリケーションです」という確認が表示された場合は、[開く]をクリックします。
-
[サインイン]をクリックします。
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既定のブラウザーが開くので、Automation Cloud のアカウントでサインインし、Assistant にリダイレクトします。
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アプリケーション フォルダー (または Launchpad) から UiPath Studio を起動します。
- 初回起動時に「インターネットからダウンロードされたアプリケーションです」という確認が表示された場合は、[開く]をクリックします。
-
Studio のスタート画面が表示され、サインイン状態になっていることを確認します。
Studio が正常に起動できない場合には、Automation Cloud サインインユーザーに Automation Developer などのライセンスが割り当てられていることをご確認ください。
以上で、macOS 版 Studio Desktop を利用する準備が整いました。
ワークフロープロジェクトの作成
-
ワークフローを開発するには、[スタート]>[新しいプロジェクト]>[プロセス]にて新規作成するか、既存プロジェクトを選択します。
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UI Automation 関連のアクティビティでは選択ヘルパーにてセレクターを取得できます。
-
デバッグ実行は Windows版 と同様に実行できます。
各種設定
アンインストール手順
macOS 版 Studio Desktop をアンインストールする場合は、インストーラーと一緒に配置されるアンインストールスクリプトをターミナルから実行します。
公式に案内されているアンインストール方法はこのスクリプトです。Studio と Assistant のほかに自動更新のコンポーネント (UiPath Connected) も配置されているため、アプリをゴミ箱に移動するのではなく、スクリプトでアンインストールしてください。
1. Studio と Assistant の終了
アンインストールの前に、起動中の UiPath アプリケーションを ⌘ + Q またはメニュー バーから終了します。
- UiPath Studio が起動している場合は、メニュー バーの[UiPath Studio]>[UiPath Studio を終了]で終了します。
- メニュー バーに UiPath Assistant のアイコンが表示されている場合は、Assistant も終了します。
2. アンインストール スクリプトの実行
ターミナルでアンインストール スクリプトを実行します。
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Finder で[アプリケーション]>[ユーティリティ]を開き、[ターミナル]を起動します。
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インストールの種類に応じて、次のコマンドを実行します。
すべてのユーザー向けにインストールした場合
sudo "/Applications/UiPath Connected/Updater/uninstall.sh"
[自分専用にインストール]で自分のみにインストールした場合 (sudo は不要)
"$HOME/Applications/UiPath Connected/Updater/uninstall.sh"
-
sudoを付けて実行した場合は、Mac のログイン パスワードの入力を求められます。パスワードを入力して return キーを押します(入力中の文字は表示されません)。 -
スクリプトが終了するまで待ちます。
3. アンインストール結果の確認
Studio と Assistant が削除されたことを確認します。
- Finder で[アプリケーション]フォルダーを開きます。
- UiPath Studio、UiPath Assistant、UiPath Connected が表示されていないことを確認します。
- 必要に応じて、[システム設定]>[プライバシーとセキュリティ]の[アクセシビリティ]や[画面収録とシステムオーディオ録音]に UiPath 関連の項目が残っていないか確認し、残っている場合は選択して[−]で削除します。
既知の制限事項
パブリック プレビュー時点では、主に次の制限があります。
- 作成・編集可能なワークフローのプロジェクトは クロスプラットフォーム プロジェクトのみ です (Windows / Windows レガシープロジェクトは不可)。
- UI Automation アクティビティ パッケージは v26.10 以降 が必要です。
- ブラウザー拡張機能は Chrome、Edge、Safari のみ対応しています。
- Excel アドイン、SAP Solution Manager、Microsoft Office 修復ツールには対応していません。
- ソース管理は Git のみ 対応しています (TFS、SVN は非対応)。
最新の制限事項は公式ドキュメントをご確認ください。
おわりに
本記事では macOS 版 Studio Desktop をインストールし、権限設定とサインインを行い、ワークフローのプロジェクト作成と各種設定の手順、およびアンインストール手順について説明しました。
これまで Windows 環境が必要だった Studio での開発を Mac 上で行えるようになり、Mac をメインで利用している開発者でも手元の環境でオートメーションを作成・デバッグできるようになります。
現在はパブリック プレビューのため制限事項もありますが、皆さまもぜひお試しください!


















