Raspbian イメージをダウンロード
Raspbian Buster Lite Minimum image based on Debian Buster のイメージをダウンロードします.
今回の検証作業では,2019-09-26-raspbian-buster-lite.zip
を使いました.
unzip して img ファイルを得る
上記の2019-09-26-raspbian-buster-lite.zip
を unzip して 2019-09-26-raspbian-buster-lite.img
を入手しました.
なお, zip ファイルでは 433MB であったところ, img ファイルは 2.1GB 程度になっていました.
microSD カードに img を書き込む
私は macOS を使ってこの作業をしています.買ってきた 32GB の microSD カードをアダプタに入れて USB で接続すると, /Volumes/NO NAME
に MS-DOS(FAT32) 形式で 31.09GB のディスク領域がマウントされました.これを対象に,コマンドラインベースで書き込みの作業を行なったところ,次のとおりです.
-
diskutil list
を実行することで,私の計算機環境では,/dev/disk2
(ディスク)あるいは/dev/disk2s1
(パーティション)が microSD であることを確認しました. -
diskutil unmountDisk /dev/disk2
でアンマウントしました. -
sudo dd bs=1m if=/Users/hfu/Downloads/2019-09-26-raspbian-buster-lite.img of=/dev/rdisk2 conv=sync
を実行し,イメージを microSD ドライブに書き込みました.この書き込み作業には,まとまった時間がかかりました.またrdisk
とr
を付して作業をしています. - 書き込み終了後に,
sudo diskutil eject /dev/rdisk2
で microSD をアンマウントし,取り外し可能にします.
なお,このイメージ書き込み時点で,書き込み先のディスクの使用領域は 264.3MB でした.
WiFi 経由で Raspberry Pi に接続可能になるようにする.
Raspberry Pi Zero W は WiFi 経由でのみリモートログイン可能ですが, WiFi アクセスポイントの情報を Zero W に知らせておくことが必要です.そのためには, /Volumes/boot/wpa_supplicant.conf
を作成し,次のような内容を書き込んでおくと良いです.
country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="あなたの SSID"
psk="あなたの WiFi パスワード"
key_mgmt=WPA-PSK
}
ただし,/wpa_supplicant.conf
は, Zero W のブートごとにシステムに反映されて,ファイル自身はなくなるように見えています.
このため,/wpa_supplicant.conf
のコピーを /wpa_supplicant.conf_
といった名前で作っておき,あとで再利用できるように工夫しています.
リモートログイン
上記の設定まで済ませてから, Zero W をブートし,同じ WiFi ネットワークにぶら下がった端末から,次のようにして Zero W に接続します.
$ ssh pi@raspberrypi.local
とりあえずパスワード変更,要すればマシン名変更
$ sudo raspi-config
Change User Password でパスワードを変更します.
必要に応じて,マシン名も変更します.同じ WiFi ネットワークに複数台の Raspberry Pi を使用する場合には,マシン名を変更してリブートし,新しいマシン名で再度ログインする必要があると思います.
ホスト OS を更新する
sudo apt update
sudo apt upgrade
Docker を入れるために必要なツールを入れる
sudo apt install curl git tmux
スワップファイルを増やす
Raspberry Pi Zero W の場合,メモリが小さいので, microSD カードがダメージを受けそうなことは覚悟しつつ,スワップファイルを増やします.
すなわち,sudo vi /etc/dphys-swapfile
して,CONF_SWAPSIZE=100
であるところを,CONF_SWAPSIZE=2048
くらいにしておきます.これで,スワップ領域が2GB確保されます.
Docker をインストールする
$ curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
$ chmod u+x get-docker.sh
$ ./get-docker.sh
$ sudo usermod -aG docker pi
UNVT の Docker イメージを実行する
例えば,次のような感じです.UNVT の中の作業については,原稿を改めます.
docker run -ti --rm unvt/koji