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Raspberry Pi Zero W をベクトルタイルサーバにするまで

Last updated at Posted at 2019-11-20

Raspbian イメージをダウンロード

Raspbian Buster Lite Minimum image based on Debian Buster のイメージをダウンロードします.

今回の検証作業では,2019-09-26-raspbian-buster-lite.zip を使いました.

unzip して img ファイルを得る

上記の2019-09-26-raspbian-buster-lite.zipを unzip して 2019-09-26-raspbian-buster-lite.imgを入手しました.

なお, zip ファイルでは 433MB であったところ, img ファイルは 2.1GB 程度になっていました.

microSD カードに img を書き込む

私は macOS を使ってこの作業をしています.買ってきた 32GB の microSD カードをアダプタに入れて USB で接続すると, /Volumes/NO NAME に MS-DOS(FAT32) 形式で 31.09GB のディスク領域がマウントされました.これを対象に,コマンドラインベースで書き込みの作業を行なったところ,次のとおりです.

  1. diskutil list を実行することで,私の計算機環境では,/dev/disk2(ディスク)あるいは/dev/disk2s1(パーティション)が microSD であることを確認しました.
  2. diskutil unmountDisk /dev/disk2 でアンマウントしました.
  3. sudo dd bs=1m if=/Users/hfu/Downloads/2019-09-26-raspbian-buster-lite.img of=/dev/rdisk2 conv=syncを実行し,イメージを microSD ドライブに書き込みました.この書き込み作業には,まとまった時間がかかりました.また rdiskr を付して作業をしています.
  4. 書き込み終了後に,sudo diskutil eject /dev/rdisk2 で microSD をアンマウントし,取り外し可能にします.

なお,このイメージ書き込み時点で,書き込み先のディスクの使用領域は 264.3MB でした.

WiFi 経由で Raspberry Pi に接続可能になるようにする.

Raspberry Pi Zero W は WiFi 経由でのみリモートログイン可能ですが, WiFi アクセスポイントの情報を Zero W に知らせておくことが必要です.そのためには, /Volumes/boot/wpa_supplicant.conf を作成し,次のような内容を書き込んでおくと良いです.

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
  ssid="あなたの SSID"
  psk="あなたの WiFi パスワード"
  key_mgmt=WPA-PSK
}

ただし,/wpa_supplicant.conf は, Zero W のブートごとにシステムに反映されて,ファイル自身はなくなるように見えています.

このため,/wpa_supplicant.conf のコピーを /wpa_supplicant.conf_ といった名前で作っておき,あとで再利用できるように工夫しています.

リモートログイン

上記の設定まで済ませてから, Zero W をブートし,同じ WiFi ネットワークにぶら下がった端末から,次のようにして Zero W に接続します.

$ ssh pi@raspberrypi.local

とりあえずパスワード変更,要すればマシン名変更

$ sudo raspi-config

Change User Password でパスワードを変更します.

必要に応じて,マシン名も変更します.同じ WiFi ネットワークに複数台の Raspberry Pi を使用する場合には,マシン名を変更してリブートし,新しいマシン名で再度ログインする必要があると思います.

ホスト OS を更新する

sudo apt update
sudo apt upgrade

Docker を入れるために必要なツールを入れる

sudo apt install curl git tmux

スワップファイルを増やす

Raspberry Pi Zero W の場合,メモリが小さいので, microSD カードがダメージを受けそうなことは覚悟しつつ,スワップファイルを増やします.

すなわち,sudo vi /etc/dphys-swapfileして,CONF_SWAPSIZE=100であるところを,CONF_SWAPSIZE=2048くらいにしておきます.これで,スワップ領域が2GB確保されます.

Docker をインストールする

$ curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh
$ chmod u+x get-docker.sh
$ ./get-docker.sh
$ sudo usermod -aG docker pi

UNVT の Docker イメージを実行する

例えば,次のような感じです.UNVT の中の作業については,原稿を改めます.

docker run -ti --rm unvt/koji
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