「ハンズオン準備」シリーズ趣旨
2018年12月に実施される OSGeo.JP Workshop for UN Vector Tile Toolkit - Let’s make sustainable web maps の準備をする中で、日本語で共有してみたいものをいくつか Qiita に書いてみたいと思います。
ハンズオンのモデルストーリー
ハンズオンのモデルストーリーは、OSGeo.JP の GitHub issues で整理してみました。このモデルストーリーに肉付けする作業をこれからしていくことになります。
上記 issues で整理しているモデルストーリーの項目だけ引き写すと、次の通りになります。
- ソースデータ(OpenStreetMapおよび地球地図)の入手・下処理(説明のみ)
- 地物ストリームを処理しながら設計属性を付与
- tippecanoe で mbtiles ファイルに変換
- ベクトルタイルサーバ spinel でローカルホストにホスト
- ローカルホストに設置した maputnik でスタイル付け
- HTTPS, SPDY 又は HTTP/2 サーバで運用(説明のみ)
【今回作業】ODbL の Share-Alike は今回利用でトリガーされるか
ハンズオンでは OpenStreetMap データを使います。一般的には「(c) OpenStreetMap contributors」をつけることが、ライセンスを遵守するために必要なことと理解していますが、今回は、小縮尺では地球地図、大縮尺では OpenSteetMap を使うということをするので、より詳細な検討が必要です。
小縮尺では地球地図、大縮尺では OpenSteetMap を使うことで、地球地図データに ODbL の Share-Alike が発動するのか、ちょっと整理してみることにしました。
Collective Database Guideline Guideline
こういうときには、Collective Database Guideline Guideline をみるのかなと思います。これをみると、次のように書いてあります。
an OSM dataset used in combination with a non-OSM dataset will be considered a Collective Database, and will not trigger share-alike when:
the non-OSM and OSM datasets do not reference each other; or (以下略)
今回のハンズオンで、地球地図データと OpenStreetMap データが相互参照をしない限りは、地球地図データに対して Share-Alike が発動されないと理解することができます。
次回予定
次回は、planet.osm.pbf を 4096 分割したモジュールを作成する話を簡単に書くつもりです。