processingでPDF出力のサンプル

はじめに

　ProcessingにはPDF保存の機能が標準で備わっている。jpgやpngの保存に比べ、ベクター形式で保存できるので、解像度に左右されない出力が可能になる。また、Illustrator等に読み込み可能なので、再加工が容易になる。

10年前のPDFのバージョンから、3Dデータも保存できるようになっていて、ProcessingのPDF書き出しも、それに対応してる。お手軽だ。
https://processing.org/reference/libraries/pdf/index.html

円を書く

Andy gilmoreの作を例に、プログラムしてみる。
重要な部分は下記のとおり。

size(512, 512);//通常
size(512, 512, PDF, "triCircle.pdf");//PDF書き出し

印刷について

　この図柄の場合、モアレが発生する。しかも、モニタ上では、拡大率によって、モアレの見え方が変わってくるうえに、印刷時のモアレとは一致しないので、印刷物としての作品とする場合、試行錯誤か必要な題材かと思う。

コード

triCircle.pde

import processing.pdf.*;

size(512, 512, PDF, "triCircle.pdf");

PVector c1;

//Background
fill(0);
noStroke();
rect(0, 0, width, height);

//
ellipseMode(RADIUS);
noFill();
strokeWeight(0.1);
stroke(255,128);

for (float th=0; th<2*PI; th+=PI*0.01) {
  c1 = new PVector(cos(th)*64+256, sin(th)*64+192);
  ellipse(c1.x, c1.y, 128, 128);

  c1 = new PVector(cos(th)*64+192, sin(th)*64+256+47);
  ellipse(c1.x, c1.y, 128, 128);

  c1 = new PVector(cos(th)*64+320, sin(th)*64+256+47);
  ellipse(c1.x, c1.y, 128, 128);
}
exit();