この記事は「プログラミングに興味があるけど自分には無理そう」と思っている人にも、
バイブコーディングを使い始めたエンジニアにも、読んでもらいたい内容です。
自己紹介のかわりに
私は45歳で、プログラミングを学校で習ったことは一度もありません。
30歳のとき「この繰り返し作業、自動化できたら楽なのに」という一心でExcel VBAを触り始め、
合っているかどうかも分からないまま、とにかく動くものを作り続けてきました。
15年経った今、作ってきたものを並べるとこんな感じです。
- Excel VBA:プログレスバー(残り時間表示)、モールス信号変換、写真→ドット絵変換、将棋、別ブックへの転記マクロ……など
- Python:画像処理ツール、OCR関連
- その他:Androidアプリのリリース、ホームページ制作
書いたコードの中には、今見ても自分でも何をやっているか分からないものがあります(笑)
それでも動いている。それが大事だと思ってやってきました。
そして最近「バイブコーディング」を本格的に使い始め、また世界が変わりました。
バイブコーディングとは
知らない方のために一言で言うと、
「AIに言葉でお願いして、コードを書いてもらうこと」 です。
「こういう動きをするものが欲しい」をAIに伝えると、コードが出てくる。
「雰囲気(バイブ)でコーディングする」というユーモアのある表現で、2024年ごろから広まった言葉です。
プロのエンジニアでも「生産性が10倍になった」という人がいます。
私も使い始めてから、アイデアを形にするスピードが劇的に変わりました。
「作る」の構造が、根本から変わった
昔は「アイデアがあっても、コードが書けなければ何も作れない」でした。
でも今は違います。
アイデアと、それをAIに伝える力さえあれば、動くものが作れる時代になった。
コードを書くコストが劇的に下がった分、
「何を作るか」というアイデアの価値が、逆に上がっています。
でも最初は、全然うまくいかなかった
バイブコーディングを使い始めた頃、こんな経験が続きました。
「アニメーションを追加したい」とだけ伝えたら
→ 想定していない動きをするコードが返ってきた
「さっきのコードを修正して」と伝えたら
→ コードの半分が // 以前と同様の処理 というコメントに置き換わって返ってきた
→ 実行したら当然、動かない
「エラーが出た」とだけ伝えたら
→ エラーの原因と全然関係ない部分を直したコードが返ってきた
これ、AIが悪いわけじゃないんです。
私の伝え方が悪かった。
「伝える力」が、最大の武器
コードの知識がなくても、「何がどうなっていて、何をどうしたいか」 を
正確に言語化できれば、AIはほぼ正確なコードを返してくれます。
逆に言うと、いくら便利なAIを使っても、伝え方が曖昧だと結果も曖昧になる。
この「伝える力」、実はプログラミング以外でも全く同じです。
報告書、メール、会議での説明……。
バイブコーディングをうまくなろうとしたら、仕事全体のコミュニケーション力まで鍛えられた
という感覚があります。
発想力と、粘り強さ
伝える力ともうひとつ大事なのが、発想力 と 粘り強さ です。
AIはコードを書いてくれます。でも**「何を作るか」を考えるのは人間の仕事**です。
私がこれまで作ってきたものは、全部「こんなのあったら面白くない?」という
ちょっとした思いつきから始まっています。
そしてうまく動かなかったとき。
コードが分からなければ、「どこがどうダメで、どうしたいか」をAIに正確に伝えて
もう一度やり直す。それだけです。
「なぜ動かないか」を自分で理解しなくてもいい。
「何がどうなってほしいか」を正確に伝えられれば、前に進める。
この繰り返しの中で、諦めずに続ける粘り強さが、最終的に形にする力になります。
「才能がないから無理」は、思い込みだった
30歳のとき、私はプログラミングの「プ」の字も知りませんでした。
ネットで調べながら、エラーと格闘しながら、
「これで合ってるのか?」と思いながら、とにかく動かし続けた。
15年後、VBAで色々なものを作り、Androidアプリをリリースし、
Qiitaの個人開発注目ランキングで2位になっていました。
全部、習ったわけじゃない。ただ作り続けた結果です。
バイブコーディングがある今は、当時よりずっとハードルが低い。
やる気さえあれば、誰でも何かを作れる時代になっています。
今日から始めるなら
① 作りたいものを、言葉で書く
プログラムのことは考えなくていい。「こういう動きのものが欲しい」を普通の言葉で。
② AIに投げる
Claude、ChatGPTなど何でもOK。書いた文章をそのまま貼って「コードを書いてください」。
③ うまくいかなければ「具体的に」伝える
「○○というエラーが出た。○○の状態で、○○したい。直してください」
④ 止まらなくなる
気づいたら「次はこれを作りたい」が止まらなくなります。
おわりに
コードが書けなくても、習っていなくても、
発想力・伝える力・粘り強さがあれば、何かを作れる時代になっています。
その3つは、プログラミングの勉強をしなくても今の仕事や日常の中で磨ける力です。
私は45歳で、今もまだ作りたいものが山ほどあります。
10年前よりも今の方が、ずっとわくわくしています。
この記事を読んで「ちょっと試してみようかな」と思う人が一人でもいたなら、
それだけで書いた甲斐があります。
さあ、何か作ってみませんか。


