Node.jsとはパソコンの中でJavascriptを動かすためのソフトウェアです。
本稿では、そんなNode.jsのバージョン管理・切り替えを行うツールとは何かをご紹介します。
1つのプロジェクトだけで作業しているなら、1つのバージョンで問題ありませんが、
複数のプロジェクトにかかわっていくと、そのうち異なるバージョンのNode.jsが必要になってきます。
バージョンを切り替えなければならないシーン
一般的には、古いバージョンで動かせたJavascriptファイルは新しいNode.jsでも動作させられますが、
新しいバージョンを想定して書かれたJavascriptファイルは、古いバージョンでは動きません。
これは、依存パッケージが古いバージョンに対応していなかったり、新しい構文の登場などが原因です。
純粋にNode.jsをインストールする場合、1つの環境に乗せられるのは1つのバージョンのみです。
別のバージョンを使うには、特別な作業をしない限り切り替えのたびにNode.jsをインストールしなおさなければなりません。
バージョン管理ツールがいるとどうなるか
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やfnm
のようなバージョン管理ツールがあると、実行したいJavascriptファイルに応じて使用するNode.jsのバージョンを簡単に切り替えられるようになります。
必要なNode.jsをダウンロードしておいて必要になったときに渡してくれるので、入れ直しよりも格段にバージョンの切り替えが楽になるでしょう。
また、バージョン管理ツールの多くは特に意識することもなく自動的に適切なバージョンに切り替えてくれます。
そうしたところも、ありがたいポイントですね。
諸注意
なお、Node.jsのバージョン管理ツールを導入するうえで重要なルールの1つに、Node.js本体を直接インストールしてはならないというものがあります。
Node.js本体がインストールされていると、バージョン管理ツールとぶつかって正しく動作しなくなる可能性があります。
バージョン管理ツールをインストール前には、必ずNode.js本体をアンインストールしてください。
もちろん同様の理由で、バージョン管理ツールも共存させないようにしましょう。
バージョン管理ツールの選び方はこちら…