【第12章】時系列で追うトラブルストーリー|ヘルプデスクの“次の一手”
こんにちは、 HelpdeskTimesの辻つばさ です💼
今回は、原因が複雑に絡んだトラブルを解きほぐすための
「時系列分析」の手法 についてお話します。
⏳ なぜ時系列で追うのか?
トラブルは単発で起きることもありますが、
多くの場合は 複数の出来事が連鎖して発生 しています。
時系列で並べることで、
「どこから始まり、どう悪化していったのか」が見えるんです。
📋 時系列分析の進め方
Step1:事象を時系列に並べる
09:00 システムAでエラー発生
09:05 ネットワーク遅延を検知
09:07 ユーザーから問い合わせ
09:10 サーバーBのCPU使用率が急上昇
Step2:因果関係を整理
- どの事象がトリガーになったのかを確認
- 「このエラーの直後に別の障害が発生」など連鎖を把握
Step3:根本原因を特定
- ログや監視データと突き合わせて真因を探る
- 他の影響範囲も洗い出す
💡 効果的な時系列化のポイント
- 情報ソースを混ぜる (ログ+ヒアリング+監視ツール)
- 1分単位・秒単位で精密化 するほど精度が上がる
- 可視化ツールやタイムライン図 を使うと理解しやすい
🧠 つばさメモ:時系列は“物語”にする
事象を物語のように並べると、 関係者全員が同じ絵を描けます 。
「誰が悪いか」より「何が起きたか」に集中でき、
改善策も建設的になります。
📌 次回予告
次章は
👉 「影響度評価と優先順位付け」 ** 限られた時間とリソースで、 ** 何から手をつけるかの判断基準 を解説します📊