OpenJDKとOracleJDKの立ち位置について
http://www.publickey1.jp/blog/18/java_109java_11java.html
例の記事以降、誤った解釈のネガティブな発言が繰り返されてた気がするので…(もう下火ですが)
CentOSとざっくり比較例示
厳密に一致してるわけでもなくイメージ比較表ですが、立ち位置としてはこんな感じではないか?と。
主流の無償版 | 主流の有償版 | 先進的な開発版 | |
---|---|---|---|
(比較例) | CentOS | Red Hat Enterprise Linux | Fedora |
Java8以前 | OracleJDK | OracleJDK ※1 | OpenJDK |
Java9以降 | OpenJDK | OracleJDK | OpenJDK |
※1有償サポート契約
有償オンリーの RHEL を補うような形で、
OSS 版の CentOS が自由に利用できることを嘆くような人は居ないと思います。
Java の方は今の所好意的に取られていないような気がしますが、実は似たような構図なのでは。
ちょっと細かい解釈とか
これまでは Oracle 公式の OracleJDK が無償で利用可能 (※同梱の一部ツールは利用すると有償) でしたが
無償版は OSS に任せるよという方針っぽいです。
Oracle が Java を切り捨てたとかそういう話ではなく、 OSS 版と守備領域をはっきり分けたというむしろ分かりやすい話と思っています。
また今後は JDK そのものやインストールで含まれる周辺ツールについて、 OracleJDK と OpenJDK で差異をなくしていく方針を打ち出しており、別組織ありながら連携強化していくとのこと。
むしろ開発用途や内部ツール用や小規模案件など、OpenJDK の実用シーンが拡大していくんではないでしょうか。
あと無償版はサポート付かないから使いものにならないとか、いや元々無償利用してた人はサポート関係ないだろ、とか喧々諤々してるのも観測しましたが
重要なのは無償版でどれだけの期間セキュリティアップデートが振ってくるかであり、 OpenJDK が LTS 版を出すかどうかが今の所一番の注目点です。
知ってる範囲で近い気がしたので CentOS を引き合いに出したんですが、他に良い例とかいやこういう解釈が正しいだろ、とかあれば指摘下さい。
(ガンダムで例えると?とかは詳しくないので他の人お願いします)