ESXiのクラスタ
ESXiホストを冗長化構成し、論理化すること
ESXiホストの停止などの障害に対応できないため、クラスタ構成にし、耐障害性を担保する
WSFCとは異なり、コンピューティングリソースをホスト同士で共有する形で耐障害性を担保している
vSphere HA
自動で(障害を検知する)ESXiホストがダウンしたことを検知して、障害が発生したホスト上にある仮想マシンを別のESXiホストにフェイルオーバーする
ダウンタイムは発生してしまう、ただし最小限のダウンタイム
障害を検知する仕組み
ネットワークハートビート
クラスタに1台マスタノードとスレーブノードの間で疎通確認が行われる
疎通確認が取れなくなった時点で検知ということになる
この検知方法をネットワークハートビートと呼ぶ
データストアハートビート
ネットワークハートビートで障害を検知した際に、データストア上のファイルに各ホストがアクセスし、障害を検知する方法
②死活監視アドレス
デフォルトではデフォルトゲートウェイに対して疎通確認を行いネットワーク障害を検知する方法
※デフォルトゲートウェイは通常ルーターのアドレス
デフォルトでは①,③を使用して死活監視を行ってます
でもこれではアイソレーション(孤立状態)を検知できない
②も追加設定して誤検知も防ぐ
フェイルオーバー:障害が発生した際に切り替えること
HA(High Availability)高可用性:ダウンタイムを最小限にする(障害対策)システム
アドミッションコントロール
フェイルオーバーに必要な計算リソースを予約する機能
フェイルオーバー先の計算リソースを予約することで、フェイルオーバー時に計算リソース不足を回避する
CPU,メモリを総じて計算リソースと呼ぶ
vSphere HA
ESXiホストがダウンした際に正常なホストにて仮想マシンを再起動(フェイルオーバー)する機能
仮想マシン起動させるために使用するのが計算リソース
CPUは割り当て200~300%でもパフォーマンス低下につながりにくい(オーバーコミット可能)
メモリは使用率100%超えて使用するオーバーコミットができない(大幅なパフォーマンス低下を招く)
vSphere FT
ダウンタイム無しで復旧、停止することなくフェイルオーバーする
※vSphere環境で制限あり(使えない機能が出てくる、代表例スナップショット)
※vSphere HAが有効であること(前提)
HAかFTを使用して仮想マシンを保護する
仮想マシンをプライマリ,セカンダリの2台構成で稼働させることによってダウンタイムをなしにする機能
セカンダリがプライマリに昇格することでダウンタイムはゼロ
ただし、ハードウェアリソース(CPU,メモリ,HDD)を2倍消費
FTはONOFFの設定は自由にできる
例えば、年末に業務システムが一番使われるとしたら、その時期だけFTにして可用性を向上させるという使い方
メンテナンスモード
クラスタとして構成していてもコンピューティングリソースの共有を外すことができる
デメリットとしてはメンテナンスモードを適用したホスト上では仮想マシンを起動することはできない
クラスタの設定
障害発生時の対応方法を選択することができる