はじめに
macOSで開発をしていると、「App StoreでXcodeを最新版にアップデートしたはずなのに、ターミナルでバージョンを確認すると古いまま」という問題に遭遇することがあります。
この記事では、その原因と解決策を備忘録として残します。
1. 現在のコマンドラインツールのバージョンを確認
まず、ターミナルで現在設定されているxcodebuildのバージョンを確認します。xcodebuild -version コマンドを使用します。
xcodebuild -version
出力例(問題発生時):
Xcode 15.4
Build version 15F31d
このように、インストールしたはずの新しいバージョンが反映されていないことがあります。
2. コマンドラインツールの参照先を変更
次に、コマンドラインツールが参照するXcodeのパスを、新しいバージョンに切り替えます。これには xcode-select コマンドを使用します。
sudo xcode-select -s /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
このコマンドは管理者権限(sudo)で、コマンドラインツールが参照すべきパス(-s)を、新しくインストールしたXcode(/Applications/Xcode.app)に設定しています。
コマンド実行後、再度バージョンを確認してみましょう。
xcodebuild -version
出力例(解決後):
Xcode 16.4
Build version 16F6
バージョンが正しく更新されていることが確認できました。
3. GUIから設定する方法
この設定は、XcodeのGUIからも変更することが可能です。
- 新しいXcodeアプリケーションを開きます。
- メニューバーから
Xcode>Settings...を選択します。 -
Locationsタブを開きます。 -
Command Line Toolsのドロップダウンメニューから、目的のXcodeバージョンを選択します。
基本的には、手順2のコマンド実行と同じ結果が得られます。
まとめ
Xcodeをアップデートしてもターミナルのバージョンが古いままの場合は、xcode-selectコマンドで参照先のパスを明示的に切り替えることで解決できます。この手順はmacOSの開発環境をセットアップする際によく必要となるため、覚えておくと便利です。