53
51

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

リソースポリシーによるAPI GatewayのIPアドレス制限を試す

Last updated at Posted at 2018-04-03

はじめに

API Gatewayにリソースポリシーを設定できる様になりました。

これまで API で IP 制限を行うには、CloudFront + AWS WAF を組合せて使うか、
カスタムオーソライザーで制御する必要があり、少々大掛かりだったのですが、
S3 のバケットポリシーの様に JSON 形式で簡単に指定できます。

やってみる

コンソールで API を選択すると、ナビゲーションペインにリソースポリシーが追加されています。
IP 範囲のブラックリストを選択すると自動的にポリシーのサンプルが入力されるので
Resource でステージ、メソッド、リソースパスの情報と、Condition に接続を拒否したい
IP アドレスまたは CIDR ブロックを定義するだけで簡単に設定できます。

image.png

ステージ等は省略可能です、今回はホワイトリスト型に設定したかったので、以下のように指定しました。

policy.json
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Principal": "*",
            "Action": "execute-api:Invoke",
            "Resource": "arn:aws:execute-api:ap-northeast-1:<account-id>:<api-id>/*",
            "Condition": {
                "IpAddress": {
                    "aws:SourceIp": "接続を許可するIPアドレス"
                }
            }
        }
    ]
}

保存後、API のデプロイをお忘れなく。反映までは数秒かかりました。
許可対象外の IP アドレスから API を呼ぶと、以下のようなエラーメッセージが表示されます

{"Message":"User: anonymous is not authorized to perform: execute-api:Invoke on resource: arn:aws:execute-api:ap-northeast-1:account-i:api-id/dev/GET/}"

リソースポリシーで明示的なDenyを設定し、アクセスが拒否された場合は with an explicit deny
というメッセージも追加されます。

{"Message":"User: anonymous is not authorized to perform: execute-api:Invoke on resource: arn:aws:execute-api:ap-northeast-1:account-i:api-id/dev/GET/ with an explicit deny"}

Conditionには、aws:SourceIP 以外も指定可能で、以下のドキュメントにまとまっています。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/apigateway/latest/developerguide/apigateway-resource-policies-aws-condition-keys.html
aws:CurrentTime キーによる日付条件や、aws:UserAgent キーによる制限も便利そうです。

注意点

2020/7/10 追記
以前は設定値を空にして保存できなかったのですが、2020年7月時点では
値を空に戻して保存できるようになっており、以下の事象は改善されていました。

リソースポリシーの設定画面には削除ボタンが無いので、一度設定すると
現状コンソール上での削除はできないように見えます。(空にすると保存できない)
その場合は以下のようにCondition 部分を削れば制限解除となると思いますが、どうせなら削除もしたい。。

poclicy.json
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Principal": "*",
            "Action": "execute-api:Invoke",
            "Resource": "arn:aws:execute-api:ap-northeast-1:<account-id>:<api-id>/*",
        }
    ]
}

簡単ですが、以上です。
参考になれば幸いです。

53
51
4

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
53
51

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?