はじめに
インフラ業界ではクラウドを利用した業務が昨今当たり前のように存在する今日この頃。
クラウドエンジニアになれば、やはり知識量のTOPを目指したいと目標を持ちますよね!
そこでAWSに特化した、AWS認定資格で全冠を目指した場合に、どのくらいの費用がかかるか気になったので計算してみようと思いました。
現在(2024年9月時点)では、AWS認定資格は全部で12個存在しています。
この12個の認定を全て取得した際の費用を計算してみます。
AWS認定資格の詳細は以下公式URLから御参照ください。
https://aws.amazon.com/jp/certification/
AWS認定資格全冠で得られるメリット/デメリット
計算する前に、メリット/デメリットについて考えてみたいと思います。
一般的には以下のような事が言えるかと思います。
<メリット>
・AWS社より「AWS All Certifications Engineers」として表彰※1され
「AWS JAPAN APN ブログ」で世界に発表されます。(公式に認定者として認められる。)
・AWSのテクノロジーを正しく理解し、髙い基礎技術力を持っていることを証明できる。
・AWSのサービスを全て学んだという高い自己承認が得られる。(自信がつく)
・AWSのベース知識があるため、実務をスムーズに進められるようになる。
※1:・表彰されるにはAWS Partner Network (APN) に参加している企業に属している
必要があります。(https://aws.amazon.com/jp/partners/)
・表彰が毎年必ずあるかどうかは確定していません。毎年、都度のアナウンスで
開催が確定されます。(2024年の例:https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2024-japan-aws-all-certifications-engineers-criteria/)
・全冠の対象資格がどれになるかについても、上記発表段階で確定されます。
<デメリット>
・過度な期待を周りから受け、実務での空回りが発生するかも。
(実務経験の少ない方にありがち)
・やった感で、燃え尽きる可能性がある。
※上記2つのデメリットは、現場の先輩や上司でフォローはできると考えています。
・とにかく受験料が掛かる。
AWS認定資格の種類と受験料(2024年9月現在受験できる物)
以下12種類が現時点で存在しています。これを全て合格できれば全冠となります。
受験料につては、昨今円安の影響もありかなり値上げされ高額になってきています。
また、下記”★”印箇所の認定資格は現在ベータ版で提供されていますので、
本試験となるまでは10,000円で受験できますが、割引バウチャーがベータ試験で利用できるか不明なので、今回の計算では通常価格での計算とします。
Foundational(初級) 15,000 円
AWS Certified Cloud Practitioner
AWS Certified AI Practitioner ★
Associate (中級) 20,000 円
AWS Certified SysOps Administrator - Associate
AWS Certified Developer - Associate
AWS Certified Solutions Architect - Associate
AWS Certified Data Engineer - Associate
AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate ★
Professional (上級) 40,000 円
AWS Certified Solutions Architect - Professional
AWS Certified DevOps Engineer - Professional
Specialty (専門) 40,000 円
AWS Certified Advanced Networking - Specialty
AWS Certified Machine Learning - Specialty
AWS Certified Security - Specialty
上記を全て計算すると、
以下のように単純計算で33万円です、が、
Foundational(初級) 15,000 円 × 2認定 =30,000円
Associate (中級) 20,000 円 × 5認定 =100,000円
Professional (上級) 40,000 円 × 2認定 =80,000円
Specialty (専門) 40,000 円 × 3認定 =120,000円
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総額 330,000円
しかしながらAWS認定資格は、試験に合格すると、どの認定資格でも利用できる受験料
半額バウチャーが貰えます。
初回をFoundationalから順番に受験していくと以下のようになります。
(下記の例は全てストレート合格前提ですので、途中で不合格をたたき出してしまうと、
一旦半額バウチャーが無くなるので、次の受験料は1回全額出費となります。)
Foundational(初級) 15,000 円 × 1認定 =15,000円 ※1つ目は普通に通常料金を払い受験
Foundational(初級) 7,500 円 × 1認定 =7,500円 ※前の合格時の半額バウチャー利用
Associate (中級) 10,000 円 × 5認定 =50,000円 ※前の合格時の半額バウチャー利用
Professional (上級) 20,000 円 × 2認定 =40,000円 ※前の合格時の半額バウチャー利用
Specialty (専門) 20,000 円 × 3認定 =60,000円 ※前の合格時の半額バウチャー利用
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総額 172,500円
まとめ
結果、2024年の現在は全冠取得すると、総額172,500円必要とわかりました。
会社によっては、受験費用の補助が出る会社さんもあると思いますが、
本当に自腹で支払いをされている方は、合格時の半額バウチャーがあったとしても
結構な高額となりますので、計画的に受験を進めていく必要があります。
ただ、昨今AWSを利用した業務は沢山存在していると思いますので、多少の出費が
あったとしても、メリットは大きいと個人的には考えます。
もしも、ハードルがあるとしたら、全冠取得のための勉強時間の確保とモチベーション維持をどのように保っていくかという問題の方が、かなりハードルが高いと推測します。
勉強の仕方等についてはQiitaにも沢山投稿があるので、是非確認していただければと思います。