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初心者がPythonでSlackbotを作ってみた!3 〜Slackbot機能編〜

Last updated at Posted at 2021-11-15

この記事はプログラミングを始めて5ヶ月の初心者が書いています。間違い等あるかもしれません:bow_tone1:

目的

Slackで動くBotを作成する:robot::zap:
前回の記事はこちら
前々回の記事はこちら

対象読者

とりあえずSlackで動くBotを作ってみたい人!

完成イメージ

さて、ようやくですがBotに機能を実装させていきましょう!
今回作るBotは次のものです:fireworks:
bot_result.png

機能①

「こんにちは!」とメッセージを送ると、メンションをつけて「こんにちは!」と返信してくれる機能。

機能②

「今何時?」と聞くと、現在の時間を教えてくれる機能。

準備

  1. 左サイドメニューバーの「Event Subscriptions」の「Enable Events」をONにする。
  2. 「Subscribe to bot events」の「Add Bot User Event」をクリックする。 slack2-2.png
  3. 「message.channels」を選択する。 slack2-3.png
  4. 左サイドメニューバーの「Install App」の「Reinstall to Workspace」をクリックし、再インストールを行う。 slack2-4.png

機能①の実装

0. 全体のコード

message_hello.png

app.py
#こんにちは!と送るとメンションしてこんにちはと返してくれる機能
@app.message('こんにちは!')
def message_hello(message, say):
    say(f'<@{message["user"]}> さん、こんにちは!')

1. Botを呼び出すためのキーワードを設定する

POINT キーワードの設定
@app.message('Botを呼び出すためのキーワード')

今回は「こんにちは!」という言葉に反応させたいので、

app.py
@app.message('こんにちは!')

2. Botの機能を関数で定義する

POINT 機能の定義

def 好きな関数名(message, say):
    Botの機能

・message … Botを呼び出すためのキーワードを送信したメッセージの情報。
・say … Botの返信を定義する関数。sayのカッコの中身に返信メッセージを入れる。

補足:「message」をprintするとこんな感じ。

{'client_msg_id': '********-****-****-****-************', 'type': 'message', 'text': 'こんにちは!', 'user': 'U**********', 'ts': '********** . ******', 'team': 'T**********', 'blocks': [{'type': 'rich_text', 'block_id': 'dm3', 'elements': [{'type': 'rich_text_section', 'elements': [{'type': 'text', 'text': 'こんにちは!'}]}]}], 'channel': 'C**********', 'event_ts': '********** . ******', 'channel_type': 'channel'}

辞書と同じように扱えて、例えば、message['text']と[ ]でkeyを指定すると、こんにちは!というvalueを取り出すことができる。

今回の場合は、メンション + こんにちは と返信して欲しいので、

app.py
def message_hello(message, say):
    say(f'<@{message['user']}>さん、こんにちは!')

メンションのコードの書き方: <@ユーザーID>
※ユーザーIDとは、Uからはじまる数字と大文字アルファベットの11文字の羅列のことで、message['user']に存在している。

3. アプリ(Bot)を実行する

あっという間に完成!!おめでとうございます:hugging:
さっそく、ちゃんと動くか確かめてみましょう!
ターミナルで以下のコマンドを実行し、Slackで、「こんにちは!」とメッセージを送信してみてください :raised_hands_tone1:

$ python3 app.py
注意: アプリ(Bot)をメッセージを送るチャンネルに招待しておく必要があります。

問題がなければ次に進みましょう!

機能②の実装

今度はもう少し実用的(?)な機能を実装していきましょう!

0. 全体のコード

clock.png

app.py
@app.message('今何時?')
def clock(message, say):
    time_now = datetime.datetime.now().strftime('%H時%M分%S秒')
    say('現在' + time_now + 'です。')

1. 時間を読み取るためのライブラリをimportする

app.py
import datetime

2. 現在の時間を読み取る

app.py
time_now = datetime.datetime.now().strftime('%H時%M分%S秒')

datetime.datetime.now()までのところで、現在の時間を読み取り、strftime()でその表示方法を指定(詳しいことは省略)。

3. Botの機能として実装する

app.py
@app.message('今何時?')
def clock(message, say):
    time_now = datetime.datetime.now().strftime('%H時%M分%S秒')
    say('現在' + time_now + 'です。')

4. アプリ(Bot)を実行する

$ python3 app.py

きちんと実行できれば、Botがメッセージを送信した時刻を教えてくれるはずです!
コードを少しいじって、strftime()の中身を %Y/%m/%dに変えるだけで、時間ではなく、年 / 月 / 日を表示してくれるようになります。この場合は、キーワードを「今って何年何月何日?」に変えても良さそうです。

最後に

このようにslack_boltを使うと、簡単にBotを作成することができます。Botの機能を定義するところで、スプレッドシーを操作できるようにしたりするともっとBotの可能性が広がりそうです。アイデア次第でさまざまなBotを制作できると思うので、Bot制作を楽しんでみてください:thumbsup_tone1:

参考

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