#目的
仕事や伝達を何とか別の方にやり切って頂くためには、どうするべきか?
#結論
「君に頼みたいのは雑用ではなく、仕事の大切なプロセスであり、君にとっても信頼を築く一歩となるため、何とかしてやり遂げてほしい」と伝える。
そうすると、自然とメモ取ったり、段取りを確認したくなっちゃうようだ。
#議題
・学ぶ場と勘違いしていないか?
・「はいはい雑用ッスね」と思われているのではないか?
#切掛
30歳を超え、かわいい後輩/できる後輩にも囲まれる機会が増えてきた。
同世代と飲んでいて、「なぜメモを取らないのか!あのバカは。。」と嘆く友人もいた。
"メモを取る" ことは、目的ではないが、忘れないために私もよくとる。
その差はなぜ起こるのか、どうすれば、メモを取ろうと思うのか考えてみた。
#検討
###・学ぶ場と勘違いしていないか?
社会人1年生とお話する中で、根本的な意識の違いを感じるポイントはここかなぁ。
学校では、
1.(課題を決める>学ぶ>試験>次のステップ) を繰り返す。
社会人は、
2.(課題を決める>成果を出す>次のステップ) と「学ぶ」フェーズが、業務外にくる。
学ばせてくれる会社もあるが、それは費用負担というのが一般的で、「業務時間」は、成果を出すために使うことが望ましいと私は考えている。
(自分のことは棚に上げてます笑)
学校経験をそのままと勘違いしていると「成果を出す時間=試験」であることをインプットしないと、"今はどうするタイミングか?"が、良く分かっていない1年生が大半だ。残念ながら、何歳になってもそういう人がいるが、そのままでは、本人もチームも非常に危険だろう。。。
主題とは異なるが、「学ぶ」フェーズを自分の時間で取れない人は、漠然とした不安を感じるようだ。"何からしたらいいか分からない" "なんか不安" というのは、「課題を決める」フェーズを運良く?深く考えずにこれた秀才タイプに多いと感じた。1年生のうちに、"解決すべき課題は何か?"と考え、「課題を決める」フェーズを自分の力でクリアできるようになると、評価がうなぎのぼりだろう。
###・「はいはい雑用ッスね」と思われているのではないか?
1年生とお話する中で、「雑用もしっかりこなして、一人で仕事できるようになりたいです!」と心意気を出してくれる方もいる。
少し注意して欲しいのは、雑用という言葉だ。
もし、1年生が、"雑用=大事なようではない" と勘違いしていたら、周りが是正すべきだろう。
1年生としても、仮にも人様にお願いする用事なのだから、難易度は低いかもしれないが、意味のある作業だと考えて欲しい。
ここで大切なのは、自分で"何を解決するための作業か?" を考え、先輩に答え合わせしてもらおう。時間がない方、会えない方もいると思うので、その場合は、相手の背景と立場になって、どういう意図か考える癖をつけてみよう。
#余談
私が学生時代に教授から奥義を教わった。
それは、「人が出社する前に先輩のデスクとコップを綺麗にし、先輩が出社したら飲み物を出すんだ」というものである。意図は詳しく覚えていないが、この奥義を10年くらい忘れられない。
私はバカなので、何も考えずにトライしてみた。
デスク整理と飲み物だしたったそれだけだが、どうしてなかなか難しい。
勝手に触るな!とか、今はいらない、とか、ベストフィットなかなかさせられない。
それは、人によって、クリーンデスクしている方や雑多に見えるけど分類したデスクの方、デスク上は綺麗なんだけど机の下はぐっちゃぐちゃなど、色んな方がいるから。また、コップを洗うことで、普段どんなものを飲んでいるか分かる。飲み物を出すことで、いつ飲むか、生活リズムも分かってくる。
教授の奥義を私なりに理解した「雑用の意味」は、先輩の仕事や情報を集めること、仕事の仕方(いつ息を抜くのか)を理解すること、先輩との話の切掛を作ること、を学ぶための雑用だと理解している。
お陰様で、部署を移動して2年経つが、今だに相談に乗って頂け、仕事の相談も頂ける素晴らしい関係が続いている。ひとえに、奥義を使って、相手を理解し、自分を売り込めた成果だと思う。
いつか、答え合わせができるといいな。