1. はじめに
今回は、学習や個人開発などの用途で無料利用できるパブリックAPIをまとめてみました。
よく利用される定番APIから、探している中で見つけたおもしろAPIまで16選をご紹介します。
※本記事の情報は2026年8月時点のものです。
APIの料金体系、利用条件、商用利用の可否、仕様などは変更される可能性があります。実際に利用する際は、各APIの公式ドキュメント・利用規約もあわせてご確認ください。
2. 目次
- 3. 定番編①:無料・登録不要ですぐ試せるAPI
- 4. 定番編②:無料だが登録・APIキー取得などが必要なAPI
- 5. おもしろAPI編
- 6. 無料APIを探せるサイト
- 7. 無料APIを利用するときの注意点
- 8. さいごに
3. 定番編①:無料・登録不要ですぐ試せるAPI
まずは、アカウント登録やAPIキーの取得が不要で、手軽に試すことができるAPIをご紹介。
手軽さは、★★★ : 登録など不要ですぐ試せる、★★☆ : 簡単な登録・APIキー取得などが必要、★☆☆ : アカウント作成やサービス側の設定などが必要の3段階で表しています。
3-1. Open-Meteo
無料(非商用利用) / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Open-Meteoは、世界各地の天気予報や気象データを取得できるオープンソースの天気APIです。
緯度・経度を指定することで、気温、降水量、降水確率、湿度、風速など、さまざまな気象データを取得できます。天気予報アプリのほか、「明日の降水確率が一定以上なら通知する」といったツールなどにも活用できそうです。
※無料APIは非商用利用向けで、利用回数などに制限があります。商用利用には有料プランが用意されています。
3-2. Cat Facts API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Cat Facts APIは、猫に関する豆知識や猫種の情報を取得できる無料のAPIです。
ランダムな猫の豆知識を取得できるほか、猫種については名前、原産国、被毛、模様などの情報を取得できます。ランダムに猫の豆知識を表示するアプリや、猫種を検索・一覧表示するアプリなどに活用できそうです。
3-3. Open Library API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON・YAML・RDF/XML形式 /
手軽さ:★★★
https://openlibrary.org/developers/api
Open Library APIは、書籍や著者などの情報を取得できる無料のAPIです。
書籍のタイトルやISBN、著者などを使った検索ができるほか、書籍の表紙画像なども取得できます。書籍検索アプリや本の管理アプリ、読書記録サービスなどに活用できそうです。
3-4. PokéAPI
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
PokéAPIは、ポケモンに関するさまざまな情報を取得できる無料のAPIです。
ポケモンの名前や画像、タイプ、技、ステータスなどの情報に加えて、ゲームやアイテムなど幅広いデータを取得できます。
ポケモン図鑑やタイプ・技の検索、ポケモンクイズなど、楽しみながらAPIを学習できるアプリに活用できそうです。
3-5. P2P地震情報
無料(商用利用可) / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
P2P地震情報は、気象庁が発表する地震情報や津波予報、緊急地震速報(警報)などを取得できるAPIです。
地震の発生日時、震源地、マグニチュード、深さ、各地域の震度などを取得できるため、日本の最新地震情報を表示するアプリや、一定以上の震度を記録した地震を抽出するツールなどに活用できそうです。
WebSocket APIも提供されており、リアルタイムに近い形で情報を受信することもできます。
※エンドポイントごとにリクエスト数の制限があります。また、情報の正確性は保証されていないため、防災など重要な用途で利用する場合は注意が必要です。
3-6. World Bank API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON・XML形式 /
手軽さ:★★★
https://datahelpdesk.worldbank.org/knowledgebase/topics/125589-developer-information
World Bank APIは、世界銀行が公開している世界各国の統計データなどを取得できるAPIです。
Indicators APIでは、人口、GDP、国民総所得、エネルギー利用など、さまざまな分野の時系列データを取得できます。
国ごとの人口推移をグラフ化したり、複数の国のGDPを比較したりするなど、世界の社会・経済データを使った分析や可視化に活用できます。
3-7. Jグランツ「補助金一覧取得API」
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
https://developers.digital.go.jp/documents/jgrants/api/
Jグランツ「補助金一覧取得API」は、デジタル庁が運営するJグランツに掲載されている補助金情報を取得できるAPIです。
補助金名、対象地域、補助上限額、募集期間、対象となる従業員数、実施機関などの情報を取得できます。
条件に合った補助金を検索するツールや、募集期間中の補助金を一覧表示するサービスなど、行政データを活用した実用的なアプリにも活用できそうです。
4. 定番編②:無料だが登録・APIキー取得などが必要なAPI
次は、無料から利用できますが、アカウント登録やAPIキーの取得など、利用前に少し準備が必要なAPIをご紹介します。
4-1. NASA Open APIs
無料 / APIキー取得が必要 / JSON形式 /
手軽さ:★★☆
NASA Open APIsは、NASA(アメリカ航空宇宙局)が公開している宇宙や天文に関するさまざまなデータを取得できるAPIです。
代表的な「APOD(Astronomy Picture of the Day)」では、その日の天文画像や画像についての解説を取得できます。このほかにも、火星探査機や小惑星、地球観測などに関する複数のAPIが公開されています。
毎日異なる天文画像を表示するアプリや、宇宙・天文学習用のアプリなどに活用できそうです。
4-2. e-Stat API
無料 / ユーザー登録・ID取得が必要 / XML・JSON等 /
手軽さ:★★☆
e-Stat APIは、政府統計ポータルサイト「e-Stat」で提供されている統計データを取得できるAPIです。
国勢調査をはじめ、人口・世帯、労働・賃金、物価、家計、社会保障など、日本のさまざまな公的統計データを取得することができます。
都道府県ごとの人口を比較したり、統計データの推移をグラフ化したりするなど、日本のオープンデータを使った分析や可視化に活用できそうです。
4-3. LINE Messaging API
無料枠あり / LINE公式アカウントの準備などが必要 / JSON形式 /
手軽さ:★☆☆
https://developers.line.biz/ja/services/messaging-api/
LINE Messaging APIは、LINE公式アカウントを通じて、ユーザーとのメッセージの送受信などができるAPIです。
ここまで紹介した「情報を取得するAPI」とは少し性質が異なり、自分で作成したプログラムからLINEへメッセージを送ったり、ユーザーから送られてきたメッセージに応答したりできます。
天気や地震などの情報をLINEへ通知するアプリや、ユーザーからのメッセージに自動で応答するBotなどに活用できそうです。
※日本では月額0円の「コミュニケーションプラン」があり、月200通まで無料でメッセージを配信できます。
5. おもしろAPI編
「こんなデータまでAPIで取得できるの?」と思った、少し変わったおもしろAPIたちをご紹介。
5-1. Met Museum Collection API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Met Museum Collection APIは、ニューヨークのメトロポリタン美術館(The Met)が公開している美術作品の情報を取得できるAPIです。
47万点以上の作品データが公開されており、作品名、作者、制作年代、作品画像などを取得できます。パブリックドメインとなっている作品については、高解像度の画像も取得できます。
好きな画家の作品を検索するアプリや、ランダムに美術作品を表示するアプリ、美術作品を使ったクイズなどに活用できそうです。
5-2. Sumo API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Sumo APIは、大相撲に関するさまざまなデータを取得できる無料のAPIです。
力士の情報や成績、対戦履歴、本場所、番付、取組、決まり手など、相撲に特化した幅広いデータを取得できます。
力士の検索や対戦成績を確認できるアプリ、番付表の表示、決まり手の分析などに活用できそうです。
5-3. Football Data API
無料プランあり / 登録・APIキー取得が必要 / JSON形式 /
手軽さ:★★☆
https://www.football-data.org/
Football Data APIは、世界のサッカーに関する試合やリーグのデータを取得できるAPIです。
試合日程や試合結果、リーグ順位、チームなどの情報を取得でき、無料プランでもプレミアリーグやブンデスリーガなど複数の大会を扱えます。
好きなリーグの順位表を表示するアプリや、チームの試合結果・戦績を確認するツールなどに活用できそうです。
5-4. JokeAPI
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON・XML・YAML等 /
手軽さ:★★★
リクエスト例
https://v2.jokeapi.dev/joke/Spooky?safe-mode&type=twopart
レスポンス例
{
"error": false,
"category": "Spooky",
"type": "twopart",
"setup": "Why did the ghost go inside the bar?",
"delivery": "For the boos.",
"flags": {
"nsfw": false,
"religious": false,
"political": false,
"racist": false,
"sexist": false,
"explicit": false
},
"safe": true,
"id": 298,
"lang": "en"
}
「なぜ幽霊はバーに入ったの?」→「boos(幽霊の“ばぁ”)を求めて。」
※「boos」と「booze(お酒)」をかけた英語のダジャレです。
JokeAPIは、さまざまなジャンルのジョークをランダムに取得できるAPIです。
カテゴリや言語などを指定してジョークを取得できるほか、特定のジャンルを除外するフィルターも用意されています。
ランダムにジョークを表示するアプリや、チャットBotの返答、プログラミング学習用の簡単なアプリなどに活用できそうです。
5-5. Harry Potter API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Harry Potter API(HP-API)は、ハリー・ポッターシリーズに登場するキャラクターや魔法などの情報を取得できるAPIです。
キャラクターの名前、所属する寮、俳優などの情報に加えて、ホグワーツの生徒・職員や魔法の呪文などを取得できます。
キャラクター図鑑や寮ごとのキャラクター検索、魔法に関するクイズなど、作品を題材にしたアプリに活用できそうです。
※J.K. Rowling氏やWarner Bros.などが提供する公式APIではなく、ファンによって開発・運営されている非公式APIです。
5-6. Keanu Whoa API
無料 / 登録・APIキー不要 / JSON形式 /
手軽さ:★★★
Keanu Whoa APIは、俳優キアヌ・リーブスが映画の中で発した「Whoa(うわぁ)」というセリフをすべて収録したユニークなAPIです。
映画名、登場した年、監督などの情報とともに「Whoa」を取得でき、ランダム取得や映画・年代を指定した検索にも対応しています。
ランダムに「Whoa」を表示するアプリや、出演映画を使ったクイズなどに活用できそうです。
※キアヌ・リーブス本人や関連企業などが提供する公式APIではありません。
6. 無料APIを探せるサイト
ここまでさまざまなAPIを紹介しましたが、公開されているAPIを探すことができるWebサイトもあります。
FreePublicAPIs
https://www.freepublicapis.com/

FreePublicAPIsは、さまざまなパブリックAPIをカテゴリー別に探すことができるWebサイトです。
スポーツ、ゲーム、動物、天気、金融など多くのカテゴリーがあり、「Sport APIs」のように興味のあるジャンルからAPIを探すことができます。
APIごとに認証の有無やHTTPS対応などの情報も掲載されているため、個人開発や学習で使えそうなAPIを探したいときに便利です。
※掲載されているAPIの料金や利用条件、提供状況などが変更されている可能性もあるため、実際に利用する際は各APIの公式サイト・ドキュメントもあわせて確認することをおすすめします。
7. 無料APIを利用するときの注意点
-
利用条件を確認する
非商用利用のみ無料、商用利用には別途契約が必要など、用途によって条件が異なる場合があります。 -
Rate Limit(リクエスト回数制限)を確認する
「1分あたり○回」「1日あたり○回」など、APIを呼び出せる回数に制限が設けられている場合があります。 -
APIキーを公開しない
APIキーが必要なサービスでは、ソースコードに直接記載したままGitHubなどへ公開しないよう注意が必要です。 -
仕様変更やサービス終了の可能性がある
APIの仕様や料金体系、提供されるデータなどは変更されることがあります。また、個人や非公式に運営されているAPIでは、突然サービスが終了する可能性も考慮して利用しましょう。
8. さいごに
今回は、学習や個人開発で無料から利用できるパブリックAPIを、定番のものから少し変わったものまでご紹介しました。
APIを活用することで、天気や地震、書籍、統計などのデータを取得したり、LINEのような外部サービスと連携したりと、自分ですべての機能やデータを用意しなくてもさまざまなアプリを作ることができます。
登録・APIキー不要ですぐに試せるAPIも多くあるので、気になったものがあれば、ぜひ個人開発やプログラミング学習の題材として使ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!











