ViewONE Virtualによるテキストファイルの表示
今回はViewONEでのテキストファイルの方法方法について説明したいと思います。これまでViewONEではテキストファイルの表示を正式にサポートしていませんでしたが、バージョン5.0.12より新たにテキストファイルを表示できるようになりました。
https://www.ibm.com/docs/ja/daeja-viewone/5.0.x?topic=new-whats-in-5012
サーバー側のフォント設定
テキストファイルに日本語が含まれる可能性がある場合には日本語のフォントを指定する必要があります。
デフォルトでは英語のフォント(Arial,courier)が使用されます。そのため、日本語が含まれるテキストファイルを表示しようとした場合には正しく表示されません。
viewone.propertiesの作成
フォントの指定をするには、HTMLのパラメータやAPIによる指定ではなく、サーバー側のプロパティファイルに指定する必要があります。web.xmlが存在するフォルダに、viewoneサーブレットの名前と同じ名前のプロパティファイル(viewoneというサーブレットを使用する場合にはviewone.propertiesという名前)を配置することでサーバー側のパラメータを指定することが可能です。プロパティファイルには以下の内容を含めてください。
fontRepositoryBaseLocal=C:/Windows/Fonts
enhancedTextFont=Meiryo UI
fontRepositoryBaseLocalにサーバー上のフォントファイルがある場所を指定します。そして、enhancedTextFontでフォントファミリーを指定します。なお、筆者のWindows環境で確認したところ、フォントの埋め込み可能属性が「編集可能」のフォントを指定する必要がありました。
表示確認
サーバー側の設定を行ったら、実際にビューワ上でテキストファイルを開いて確認してみましょう。
以下の様に日本語テキストが表示されていれば成功です。
以下の様に表示された場合には、サーバー側の設定が正しく行われていない可能性がありますので確認してください。
サポートされるテキストファイルについて
テキストファイルのエンコード形式は、UTF-8である必要があります。(2023/04/11更新:BOM付きのテキストファイルは5.0.12 iFix3でサポートされるようになりました。それより前のバージョンですと正しく表示されません。)ビューワーでテキストファイルを表示する必要がある場合には、ファイルの形式にご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、ViewONE Virtualでのテキストファイルの表示方法についてまとめました。
- サーバー側のプロパティファイルでフォントの設定が必要
- サポートされるファイル形式はUTF-8
次回は、マスキングやファイル編集といった高度な機能について説明したいと思います。
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