基本的にはシャープ1行機
Windows 11に標準搭載されている電卓アプリには関数電卓機能がある。
操作方法は基本的にはシャープ1行機相当と考えてよい。
EL-501Tと比較しながら(以下に製品写真とマニュアルのリンクを示す)、Windows 11の関数電卓の使い方を解説する。

切り替え方とキー配置
電卓を起動すると最初は標準電卓となっているが、三本線アイコンから関数電卓を選ぶと関数電卓モードになる。

関数ボタンは左1列とボタン部上3段、さらに表示部に2段と、関数機能のメニューボタンが2つある。
[DEG]と[F-E]はトグル式ボタン。
前者はDEG(度)→RAD(ラジアン)→GRAD(グラード)→DEG…と変化。
後者は青下線の無い時が浮動小数点方式(標準)、青下線時が指数方式となる。

[2nd]ボタンを押すと、[2nd]列の6ボタンのみ機能が入れ替わる。

三角関数関連がプルダウンメニューに押し込められているのもソフトウェア電卓ならでは。
三角関数6種類(sec, csc, cotは一般的な関数電卓にはない)は直接選択、逆関数はメニュー内の[2nd]ボタンを押してから選択、双曲線関数は[hyp]ボタンを押した後に選択となる。



もう一つの関数メニュー。この中には $ |x| $(絶対値、通常のボタンにもあるのになぜかここにも入っている)、$ \lfloor x \rfloor $(床関数、小数切り捨て)、$ \lceil x \rceil $(天井関数、小数切り上げ)、rand(乱数)、→dms(小数を疑似60進数表記に変換)、→deg(疑似60進数表記を小数に変換)の6機能が入っている。

なお、キーボードでのショートカットキー一覧はMicrosoftのサイトにある。一部機能は割り当てが無い。
EL-501Tとの比較
Windows 11電卓のみに搭載されている機能
- 定数としての$e$
- $2^x$、$ \log_yx$
- mod(剰余)、絶対値、床関数、天井関数
- sec, csc, cot, sech, csch, coth と、それらの逆関数
- メモリ保存[MS]の履歴機能([Mv]メニューから呼び出し)
EL-501Tのみに搭載されている機能
- TAB(小数部桁数指定)、MDF(計算結果丸め)
- nPr(順列)、nCr(組み合わせ)、%(パーセント、標準電卓にはある)
- 角度の変換機能(度→ラジアン等)
- 複素数計算
- 統計計算
- 表示数値と計算機内部の数値の入れ替え
- (n進計算はプログラマー機能にある)
基本的な使い方
四則演算は数式通りに入力する。乗算・除算が優先。
45+285÷3 → 45[+]285[÷]3[=]

演算順序を変えたい場合はカッコを使う。
(45+285)÷3 → [(]45[+]285[)][÷]3[=]40

[C]と[CE]は同一ボタンで兼ねている。
[CE]の状態では直前に入力した数値のクリア、さらに[C]の状態でもう一度押すとオールクリア。
末尾1文字削除は[C][CE]の右隣のボタン。
(以下の操作例は必要に応じてオールクリアした後、次の例題に進むこと。)
定数計算もシャープ機と同様に行える。
ただし、乗算も後から入力した方が定数となる(シャープ機は乗算のみ先に入力した方が定数となる)。
25×68 → 25[×]68[=]

40×68 → (上記に続けて)40[=]

指数(10のべき乗)は[exp]ボタンを使う。
$2×10^9$ → 2[exp]9

[=]

[F-E](指数表示)

[F-E](浮動小数点表示)

逆数、絶対値、階乗、三角関数などは、数値の後で関数ボタンを押す。
sin45° → (DEGモードであることを確認し)45[三角関数][sin]

cos$\frac{π}{6}$[rad] → (RADモードであることを確認し)[π][÷]6[=][三角関数][cos]

機能ボタンに$x$と$y$が含まれている場合、$x$→機能ボタン→$y$の順に入力する。
$\sqrt[3]7$ → 7[2nd][$\sqrt[y]x$]3[=]

$ \log_26$ → 6[2nd][$\log_yx$]2[=]

60進数の入力は整数部に度、小数第1~2位に分、それ以下に秒の形で行い、[→deg]ボタンで10進小数に直す。
演算後60進数表示にするには[→dms]ボタンを押す。
12°39′18″05を10進小数に → 12.391805[関数][→deg]

2°35′45″+3°19′32″=(10進小数で計算)→2.3545[関数][→deg][+]3.1932[関数][→deg][=]

上記結果を60進数表示に(5°55′17″) → [関数][→dms]

以上、簡単に使い方を説明した。
それ以外の関数も基本的にはEL-501Tのマニュアル通りであるため、そちらを参照されたい。