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ユニバーサルデザインフォントなんてものはない?

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衝撃的な海外の研究

日本国内ではUDフォント(ユニバーサルデザインフォント)と銘打たれたフォントが当たり前のように使われる昨今だが、2023年のAtypIでSofie Beier氏が衝撃的な発表を行った。

正常な視力の人とロービジョンの間で読みやすいフォントデザインに重なりがなく、このことはフォントのスペクトルに関係していそうだという研究である。

この発表の中で、Sofie Beier氏は以下のように言及し、フォントにおけるユニバーサルデザインを否定している。

Universal Design inclusive design that we designed for the smaller groups it also benefits the larger groups but that doesn't and that that's not true in this case we can't design for both low vision people and normal vision people at the same time

ユニバーサルデザイン、つまり少人数のグループ向けに設計されたインクルーシブデザインは、大人数のグループにも恩恵をもたらしますが、今回のケースではそうではありません。低視力の人と正常な視力の人を同時に考慮したデザインはできないからです。(DeepL翻訳)

小林章氏も似たような考え、一方国内のUDフォント制作者は

大修館書店『英語教育』2026年11月号ではUDフォントにまつわる寄稿が2つあった。

そのうちの一つが小林章氏によるものだった。
要旨としては、欧文の書体でユニバーサルデザインという言葉がほとんど聞かれないこと、「視認性の高さ」と「読みやすさ」は別のものであること(欧文では“legibility”と“readability”を明確に区別)、字形が単純で字面いっぱいにデザインされた文字は、個々の特徴が画一化されているため、悪条件のもとでは判別しにくくなりがちであることが挙げられていた。

一方、もう一つの寄稿をした高田由美氏は、小林氏の寄稿に対してXで以下のようなツリー投稿をしている。

小林氏が指摘している「『視認性の高さ』と『読みやすさ』は別のもの」という点には全く言及せず、「多数派ゆえの奢り」と書いてしまうことこそ、ディスレクシア偏重の奢りではないかと思ってしまうような内容である。
さらに、最後で述べている「エビデンスも数値だけでなく、被験者の言葉を拾いたい」という一文こそが、Sofie Beier氏と真逆の主観偏重で、危うさを感じさせる。

もちろん、欧文と和文では文字の形状が「単語固まり・大文字小文字あり」・「1文字単位・正方形ベース」と異なっているため、日本においてのみUDフォントは存在するという結論が出る可能性はある。だとしても、被験者の主観のみに頼るのではなく、文字の形状から万人に読みやすい特徴がある(または無い)ということが証明できない限り、「フォントのユニバーサルデザイン」というのは「それってあなたの感想ですよね?」に過ぎないのではと感じる。

ロービジョンにとってUDフォントは本当に読みやすいの?

ロービジョンの人でも好む書体は人それぞれであったりする。
以下の11年前のツイートに対して高田氏は「数人の意見で決めてはダメ」とあっさり却下したのだが、下記の意見はSofie Beier氏や小林氏の考えともある程度合致するのである。

ディスレクシアの人に読みやすいとされた成功体験や、ごく一部であろう先端恐怖症をことさら強調するあまり、明朝体を蔑む傾向すらあるUDフォント推進派が一部に存在する。
ロービジョンに対しても、短文中心の検証で「視認性の高さ」から導いた“ユニバーサルデザイン”ありきの独りよがりな考えになっていないだろうか。一考を促したい。

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