今日は韓国から取り寄せた電卓で2本記事を公開する予定。
1本目は関数電卓2機種。
輸入代行を使ったのでついでにお取り寄せ
元々はで、初代ClassWiz(EX)のクローン機って正直どうなのよ?で紹介したUC-800Xを購入するために輸入代行を使うことにしたのだが、せっかくなのでさらに何種類か関数電卓を買ってまとめて送ってもらうことにした。その2機種について簡単に紹介する。
韓国ダイソーで買える5000ウォン関数電卓
1つ目はこちらの商品。
ダイソーのオンラインショップはアカウント登録に住民登録番号が必要なことから、輸入代行業者に購入を依頼した。
韓国では以前から5000ウォン関数電卓を売っていたようだが、初代の乾電池式から代替わりし、2代目の本機は太陽電池+LR44の2電源方式。
パッケージはブリスターパック、説明書は豆本のような28ページの冊子になっていた。
fx-290A(カシオ2行機の現行モデル)やJS-82MS-A(fx-82MSのクローン)と並べてみた。筐体はゴツめ、7セグ数字はややスリムな線になっている。
表示は濃いめ。コントラスト調整機能がないため、斜めから見ると黒く潰れて見えづらくなってしまう(JS-82MS-Aもコントラスト調整ができないが表示がやや薄め。fx-290Aはコントラスト調整可能)。
特筆すべきは%キーの計算で、fx-82MS等に忠実な実装となっている。後から+キーを押すと割増し(別のfx-82MSクローンのJS-82MS-Aはそうなっておらず、カシオES/EX/CWと同様に直前の数値を1/100にする)。
試してみたかったのはこの例題。
[sharp]EL-509X 小数点6桁目にある結果 標準偏差を求める
本当に答が出た!と驚いたのも束の間。この答は間違っていることが判明(正解は例題コメントにある通り、xσn = 2.059126028×10-06)。コメントの時点では初代機が販売されていたと考えられ、それと比べ精度は落ちてしまった。
エイプリルフール企画:関数電卓の精度を比較するにも追記したように、例題で10進数の内部演算桁数を検証したところ、後ろ2桁の数値は間違っていた。
2進10進変換の問題か別の要因かはわからないが、本機で内部演算桁数ギリギリの演算を行うと思わぬ誤差を生じる可能性があるため注意が必要である。
キーは硬めで取りこぼししやすい。そして簡単な足し算で表示が消えて暴走?も発生(ACで復活)。
価格相応の関数電卓であった。
シャープの2行機、EL-509TS
続いては日本で販売されていないシャープの2行機。
Gmarketでは、積分機能等のない安価なシャープ2行機モデルとしてEL-5100TSとEL-509TSが販売されていた(機能は同一)。注文時点ではEL-509TSの方が安く売られていたのでこちらを購入。値引き後価格11890ウォン+輸入代行拠点までの送料3000ウォン。
(それにしても、EL-509TSという型番は紛らわしすぎる。日本のEL-509Tは現行品複数行機、1字違うだけのEL-509TSは現行品2行機である。海外複数行モデルの型番はEL-W5xxXXとなっていることから、日本国内モデルも数字の前にWを付けた方がよかったのでは。)
韓国国内モデルではないのか、本体の入った箱とは別にEL-509TSの韓国語マニュアルが添付されていた。
カバーはEL-509T/520T/5160Tと同じくゴツいデザインのものである。
シャープ2行機の操作体系はカシオ2行機と若干異なる。
数字はいったん7セグ部に入力され、数字以外が入力されるとその数値が上の行に追加されていく。7セグ部だと3桁区切りが見えるのがメリット。
減算記号とマイナス符号は厳密に区別される。指数部の入力中に減算記号を使うと、その時点で指数入力は打ち切られ、減算記号とともに上の行に移ってしまう。
輸入するとなると送料の分高く付いてしまうが、この操作体系が好みであったら何かのついでに買ってみるのもよいかもしれない。Windowsで動作するエミュレータはヨーロッパのシャープ電卓サイトなどからダウンロードすることができる。