結論:ディスプレイドライバを最新にしたら直った
このところ手持ちのノートPCが相次いで不調となり、1台の修理は結構な額になりそうなので、いっそのこと新しいノートPCを買おうと決心した。
せっかくだからWindows ARM64機を試してみたくなって、Snapdragon X Elite搭載のノートPCを選んだ。
どうせネットブラウジングとAffinityとLibreOfficeあたりが使えればいいやと思って買ったものの、
そのAffinityが…
ということで、AffinityやPCメーカーのサポートデスクと何度かメールのやり取りをし、最終的にAffinityのサポートが提示した、Qualcomm提供のSnapdragon X向けのWindows Adreno GPUドライバーの手動更新でようやく症状が解消した。
PCにインストールされていたAdreno GPU Driverは31.0.56.0(2024/05/13)で、公開されていたドライバは31.0.152.1(頭に2605231と付いているのでおそらく2026/05/23のもの)。ずいぶんと開きがある。
このドライバはWindows Updateやメーカーのアップデート、さらにはQualcommのSnapdragon Control Panelでもアップデートされることがなく、手動で最新版をダウンロード、インストールするしか方法は無かった。
PC-88シリーズ以来のPC使いとして、ドライバの手動インストールを思いつかなかったのは不覚以外の何ものでもないが、Windows Updateなどに頼り切りになっていた自分を恥じるとともに、これこそがマイナーなWindows ARM64機を使うということだと改めて思い知らされた。
とはいえ、PCメーカーでもなく、CPU/GPUメーカーから直接ドライバをダウンロードするのは熟練者にとってもハードルが高いかもしれない。
ということで、Affinityで同様のトラブルに悩まされている人は参考とされたい。
ここから下は完全な余談で、今回お世話になった両サポートデスクについて雑感を書き連ねる。
対照的なサポートデスク
親身で丁寧なAffinityサポート
先に障害報告をしたのはAffinityの方である。
最初は一般的な「OpenCLコンピュートアクセラレーションのチェックを外して動作確認」程度の回答だったが、その後現象が珍しいということで別の担当者に交代し、様々な原因特定のための情報収集やアドバイスをもらった。
- 「カラーの管理」ウィンドウの内容、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「明るさと色」の内容、システム情報(.NFO ファイル)等についてAffinity側と共有
- MSIX版とMSI/EXE版、双方をインストールして挙動を確認
- Windows が最新の状態になっていること、および Snapdragon 向けのドライバー更新
- Windowsの「設定」→「アクセシビリティ」→「カラーフィルター」がオフか確認
- サードパーティ製のアプリケーションを一切起動せずAffinityを立ち上げる(メーカープリインストールを含む、画面関係のユーティリティがプロセス含め動いていないこと、またできればアンインストール)
ときて、PCメーカー側の再インストールアドバイスを経た上で、Snapdragon Control Panelによるドライバアップデート確認と、GPUドライバ手動インストール方法の提示で解決に。
今回の件に関して、Affinityのサポートは親身な対応で、とても満足できるものであった。
最低だったPCメーカーのサポートデスク
翻って。
途中から初期不良が疑われるようになったため、PCメーカー(仮にA社としておく)のサポートデスクともメールのやり取りをすることになるが、これがひどいものだった。
最初のメールでいきなり「弊社プリインストールではないソフトウェアにつきましては、情報を持ち合わせておらず、動作保証外」と断り書き。
確かにメーカーサイトでも言及しているとはいえ、この時点でユーザーの気持ちなど知ったことではないという態度。
ただそのメールには一般的なトラブル時の確認項目が多めに列挙されていた。
- PCの完全シャットダウン
- Windows Updateで最新の状態に
- [設定]の[個人用設定]→[色]→[アクセントカラー]内の[色の表示]に問題がないか
- Windowsのペイントアプリで[色の編集]をクリックした際のパレット色に問題がないか
- ウィルス対策ソフト以外に入れたソフトはあるか
これらの操作をして特に改善せず、他のアプリケーションで異常が見られない、Affinity側の提案内容は云々…と返信したところ、
「データをすべて消去しての初期化をおこなっていただき、初期化後は、お客様環境の構築はおこなわず、Windows Update を最新にして、標準機能のみでのご利用のなかで、症状が発生するかご確認を」
という返事が返ってきた。
まあ、再インストールも仕方ないか…と思って、再インストール。
「再インストールしたのにEXE版Affinityが残ったままになっている」
「では「新しいPCとしてセットアップ」か他のMicrosoftアカウントを選択して再セットアップして」
「ローカルアカウントでセットアップした。「新しいPCとしてセットアップ」とはどうするのか?」
といったやりとりをした後のA社からのメールで思わず目を疑った。

Webページのリンクもなければ、手順番号が欠けている箇所もある。
激おこの返信をしたのは言うまでもない。
結局、ドライバの更新というAffinityが提示したような有用な情報が出てくるわけでもなく、「ローカルアカウントでのセットアップは、弊社ではサポートおよび保証対象外」「初期化を再度ご実施いただいても改善が見られない場合は、弊社工場にて点検させていただくことも可能」「初期不良でなく保証期間内修理としてお預かりし点検」という木で鼻をくくるようなメールばかりが届いた。
絶対に買ってはいけない A社ーのPC
(どこかのバラエティ番組で聞いたようなフレーズ)
A社ー、A社ー、A社ー、エイシャー、…
いや、何でもないです。
Affinityが「赤チャンネルと青チャンネルが入れ替わる現象は非常に珍しく」と書くほどの現象であるというのに、A社はこの程度の反応しか返してこないというのは、そもそも自社製品に興味がないということであろう。
それではサポートから開発への有用なフィードバックが期待できるはずもなく、製品の質もその程度しか期待できないので、そんなメーカーのPCは買わない方がよいと言わざるを得ない。
今回のようなトラブルに遭遇でもしない限りめったにサポートデスクにお世話になることは無いのだが、大変よい教訓となった。


