注警報など、提供情報が一部改変・新設となる
気象庁は2026年5月29日(金)から新たな防災気象情報の運用を開始することになった(実際は前日の28日午後にホームページ等の情報が切り替わるため、その時点で運用開始と言ってよい)。
新たな防災気象情報の詳細については以下のページを参照。
大きな変化としては、洪水注警報が無くなり、土砂災害注警報と氾濫注警報が新設。
さらには、従来は注意報→警報→特別警報(一部要素のみ)の3段階であったものが、河川氾濫・大雨浸水・土砂災害・高潮の4要素に限っては注意報→警報→危険警報(新設)→特別警報の4段階となる。
このため、気象庁から提供されるXML電文や気象庁ホームページの内容等についても一部改変・新設がある。
XML
XML関係についてはサンプルデータも含め、以下のページにまとめられている。
今回の「新たな防災気象情報」提供開始に伴うXMLデータの追加については 気象庁防災情報XML一覧表(表1.1) を見るのがてっとり早いだろう。
令和8年度~提供開始予定と書かれた「気象警報・注意報(R06)」関連のXMLが新たに提供されることとなる。
なお、気象警報関連のXMLは「気象特別警報・警報・注意報」「気象警報・注意報(H27)」「気象警報・注意報(R06)」の3種類が共存する見込みで、かなりカオスな状況となっている。
ホームページ(抽出方法未完)
気象庁ホームページの改善については以下のPDFで解説されている。
気象庁ホームページの注警報情報は、基本的にJSONファイルから作成されている。
旧形式での二次細分区域の注警報抽出方法は気象庁サイトの注警報情報を取得し、 Ulanzi TC001 で表示させるで扱った。
新形式における、警戒レベル相当情報以外の注警報JSONファイル(VPWW61に相当)は以下のURLから取得されている。
https://www.jma.go.jp/bosai/warning/data/r8/地域コード.json
このJSONファイルは旧形式から構造が変化しているため、情報の抽出には一部修正が必要となる。
(旧)
var warn_code = warn_array.areaTypes[1].areas[area_num].warnings;
(新)
var warn_code = warn_array[0].warning.class20Items[area_num].kinds;
なお、警戒レベル相当情報を含む注警報は別のJSONファイルになるようだが、現時点で把握できていないため、これらの注警報が発表された時点でホームページをチェックし、情報の抽出(・統合)方法を検討したい。
XMLは大雨、土砂、高潮、暴風、波浪、大雪と種類ごとにファイルが異なるため、JSONファイルもそれぞれが別個となっている可能性がある。
(追記1)
その後、他の地域のJSONファイルを確認したところ、上記JSONファイルに警戒レベル相当情報を含む注警報も内包されているようだ。
下記の例ではVPWW58(暴風)、VPWW61(その他注意報)の順に入っている。

各々についてループを回して種別コードを拾い上げればよいが、新設された注警報分のコードの処理に注意が必要である(気象特別警報・警報・注意報パラメータ(バージョン1)に記載の情報とも異なり、40番台の注警報コードがあるようだ)。
(追記2)
電文関係、技術資料等について→技術資料等-解説資料[zip形式](令和8年5月19日時点)内の「気象警報・注意報(R06)_解説資料_別表類.xlsx」を開いたところ、「別表3_警戒レベル等対応コード表」シートに以下のような表が収められていた。
このコードを使って注警報を判別すれば良さそうである(氾濫注警報がこの表に無いのは、一次・二次細分区域ごとではなく河川単位で出されるためと思われる)。

注警報発表区域の変更があった県も
「新たな防災気象情報」運用開始に合わせて、二次細分区域(原則市町村・東京特別区各区、一部市町村を分割して設定)の一部変更を実施した県がある。
私が把握した限りでは以下の2つ。
他の都道府県でもあるかもしれない。
変更がある場合各地方気象台の新着情報にPDFファイルが掲載されているはずなのでチェックしてほしい。