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Affinityの基礎知識(レイヤーの種類、アートボードと複数ページ)

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レイヤーの種類

ラスターレイヤーとそれ以外にわけてみる

冴月練氏がAffinityを「レイヤーで世界を組む道具」と表現しているように、Affinityはレイヤーの概念に慣れると一気に使いやすくなる。

まずはAffinityにどんな種類のレイヤーがあるのか、ヘルプで確認しよう。

記事で再掲はしないが、それぞれレイヤーパネルで異なるアイコン表示となる。

この中で、ラスターレイヤー(ピクセル系のレイヤー)に分類されるようなレイヤーがいくつか存在する(といっても、ほぼピクセル特有に入っている)。

ピクセルレイヤー マスクレイヤー パターンレイヤー
af_layer_ab_pg1.png af_layer_ab_pg2.png af_layer_ab_pg3.png
塗りつぶしレイヤー ライブフィルターレイヤー 調整レイヤー
af_layer_ab_pg4.png af_layer_ab_pg5.png af_layer_ab_pg6.png

ピクセルレイヤーはレイヤーパネル下部のアイコンで新規作成できるほか、オブジェクトなどをラスタライズするなどして作ることができる。
マスクレイヤーもレイヤーパネル下部のアイコンで新規作成できる、ベクターマスクではない方で、ペイントブラシツール等で修正が可能。
パターンレイヤーについては以前の記事で解説した

残り3つについてだが、何も選択しない状況で新規レイヤーを作ると、1ページ(1アートボード)全体に適用されるレイヤーとなる。
一方、長方形選択ツールなどでピクセル選択範囲を指定した上で新規レイヤーを作ると、その部分だけを適用範囲としたレイヤーになる(調整レイヤーのヘルプ参照)。

ラスターレイヤーであるか確かめるには、そのレイヤーを選択してペイントブラシツールで何か描いてみるとよい。レイヤーに直描きできる。

塗りつぶしレイヤー
af_layer_ab_pg7.png

ライブフィルターレイヤー
af_layer_ab_pg8.png

調整レイヤー
af_layer_ab_pg9.png

画像レイヤーとピクセルレイヤー

さて、ラスターレイヤーかと思いきや、その範疇に入らないレイヤーが画像レイヤーである(四角の中に人型アイコン)。
画像レイヤーを選んでペイントブラシツールを使っても、新たにピクセルレイヤーができ、直接画像に書き込むことはできない。
af_layer_ab_pg10.png

画像レイヤーのままだと、レイアウトソフト上で画像を配置するような挙動となる。
ドキュメント上で大きさを変えても、dpiの値が変化するだけで、ピクセル数は変化しない。
af_layer_ab_pg11.png
af_layer_ab_pg12.png

もし画像に直接編集作業を加えたい場合、あるいはドキュメントに見合ったピクセル数にしたい場合は、ラスタライズをする(右クリックメニュー内にある)。
af_layer_ab_pg13.png
ラスタライズ後はピクセルレイヤーとなる(レイヤーパネルのアイコンの変化に注目)。
解像度がドキュメントの設定値に変化し(今回の場合は薄く72dpiと表示)、ペイントブラシツールで直接編集ができるようになる。
af_layer_ab_pg14.png

ちなみにインペインティングブラシツール等で直接画像を編集する必要が生じた場合もピクセルレイヤーに変換される(アシスタントを有効にしている場合)。
af_layer_ab_pg15.png

アートボードと複数ページ

次はアートボードと複数ページの特徴について。
Affinity V2までの場合、以下の表のように3アプリそれぞれで使えるものが異なっていた。
Affinity by Canvaではアートボードと複数ページの両方とも使えるようになった(どのスタジオからでも使用可能)。

種類 Photo Designer Publisher 3 by Canva
アートボード × ×
複数ページ × ×

アートボードにした場合と複数ページにした場合とでできることが若干異なっている。

できること アートボード 複数ページ
初期状態から切り替え
サイズの混在
裁ち落としの設定
マージンの設定
アートボードの追加 ×
自由な配置 ×
マスターページの適用 ×
見開きページの設定 ×

初期状態から切り替え

初期状態でアートボードも複数ページも選択せずにドキュメントを作成したとする。
af_layer_ab_pg16.png

ここからアートボードにしたい場合は、アートボードツールから「アートボードを挿入」ボタンを押せばよい。
af_layer_ab_pg17.png

複数ページにするには、左下のページ送りアイコンを押す(複数ページかアートボードかを選択するダイアログが出る)か、
af_layer_ab_pg18.png
ページパネルでサムネールを右クリック→ページを追加を選ぶ。
af_layer_ab_pg19.png

サイズの混在

アートボードの場合は解説するまでもないだろう。アートボードツールで自由にサイズを設定できる。

複数ページのサイズ混在は、ドキュメント設定から行う。
「全ドキュメント」から「選択されているスプレッド」に変更し、サイズ設定をしたいページにチェックを入れ、右側の設定を変更する。
af_layer_ab_pg20.png
af_layer_ab_pg21.png

マージンの設定

アートボードを△としたのは、新規ドキュメント設定でアートボードを選んだ場合でもマージンが設定できるものの、最初のアートボードにしか反映されないためである。
複数のアートボードを作った場合、最初のアートボードのマージン線は透明になってしまう(マージン線自体は存在する)。
af_layer_ab_pg25.png
af_layer_ab_pg26.png

2つ目のアートボードにマージンを設定しようとしてドキュメント設定を開いても、マージンの項目は現れない。
af_layer_ab_pg27.png

実用とは言い難いため、使用しない方がよいだろう。

複数ページのドキュメントにアートボードは追加できない

複数ページまたはマスターページの設定されているドキュメントで、アートボードツールを使って新規アートボードを作ろうとするとエラーが出る。
af_layer_ab_pg22.png

アートボードにマスターページの適用はできない

複数のアートボードを作った状態で左下のページ送りアイコン(右三角)を押すと、最後のアートボードのサイズで新たなアートボードが作られる。
なお、ページパネルを表示させてもマスターページは表示されない。
af_layer_ab_pg23.png
af_layer_ab_pg24.png

以上の特性を踏まえた上で、アートボードか複数ページかを適宜選択するとよいだろう。

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