はじめに
Findy Team+ × Qiita のキャンペーンテーマ
「2025年、生成AIを使ってみてどうだった?」
を見て、ふとカレンダーを見返しました。
現在は 2026 年。
昨年の今頃、私たちは生成AIという新しい相棒に熱狂し、
あらゆるタスクを AI に投げつけていました。
確かに、開発は変わりました。
誰もが「爆速」を手に入れました。
しかし 1 年経って冷静に振り返ると、私たちは本当に
-
「AIを使いこなすスーパーエンジニア」
になったのでしょうか?
それとも、
- 「気難しいAI先生のご機嫌を取りながら、尻拭いをする係」
になっていたのでしょうか?
2026 年の今だから笑って話せる、
2025 年の 「生成AIあるある(という名の皮肉)」 を、
自戒を込めて振り返ります。
1. 「実装完了しました(内容は知りません)」問題
2025 年、もっとも流行した(そして Tech Lead を白髪にさせた)言葉。
それは、
「AIが出したコードなんで、たぶん動くと思います」
でした。
かつて私たちは、Stack Overflow のコードをコピペするときでさえ、
少なくとも「何をしているか」は読んでいました。
しかし昨年、Copilot の Tab キー補完はあまりに快適すぎて、
私たちの脳から 「読む」 というプロセスを奪い去りました。
- 複雑な正規表現
- 難解な SQL
- 見慣れない非同期処理
Tab 一発で ドーン!
「すごい!天才!」と自分を褒めた 3 秒後、
エラーが出た瞬間にこう思うわけです。
……で、これ何書いてあるの?
爆速でコードを書き、
その 3 倍の時間をデバッグと解読に費やす。
これを「生産性向上」と呼んでいいのか、
私たちはまだ答えを出せていません。
2. プロンプトエンジニアリングという名の「儀式」
2025 年、私たちはコーディングの時間よりも、
日本語(あるいは英語)の作文に時間を割いていました。
あなたは優秀なエンジニアです。
深呼吸をして、ステップ・バイ・ステップで考えてください。
画面に向かって「あなたは優秀です」と励まし、
「深呼吸して」と気遣う。
傍から見ればそれは、高度な技術的対話というより、
気難しい巨匠への「接待」 そのものでした。
- API の仕様を調べる 5 分を惜しみ
- AI に「違う、そうじゃない」「もっとこうして」と 30 分粘着する
その時間は本当に 「効率化」 だったのでしょうか?
それとも、ただ寂しさを埋めていただけなのでしょうか?
3. レビューという名の「間違い探しゲーム」
AI 導入で楽になると思われたコードレビュー。
しかし現実は、
「もっともらしい顔をして嘘をつく AI」
との知恵比べでした。
- 変数名は完璧
- ロジックも綺麗
- コメントも丁寧
それなのに、
- インポートしているライブラリが存在しない
- セキュリティ的に大穴が開いている
AI が書くコードは、とにかく 自信満々 です。
人間のように「自信ないんですけど……」とは言いません。
その堂々たる態度に騙され、
LGTM(Looks Good To Me)を押してしまったあとの障害対応。
2025 年、私たちの
- 動体視力
- 疑り深さ
- 人間不信スキル
は、AI のおかげで飛躍的に向上しました。
これは感謝すべきこと……ですよね?
2026年への教訓:主導権を取り戻そう
少し意地悪に振り返りましたが、
これらはすべて
「AIに主導権を渡してしまった」
私たち人間の甘え
が生んだ喜劇です。
2025 年は「AIすげー!」と驚き、
振り回された 1 年でした。
2026 年は、そろそろ
「AIとの適切な距離感」 を掴む年にしたいものです。
- AI が出したコードは
新人が書いたコードだと思って優しく(厳しく)疑う - 「お祈り」で何とかするのではなく
技術(RAG やパイプライン設計)で制御する - 設計・意思決定・責任 は人間が持つと腹を括る
道具に使われるのは、2025 年で終わりにしましょう。
2026 年は、
たまには AI に向かって
「そのコード、イマイチだね」
とダメ出しできるくらいの余裕を持ちたいものです。