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Webスクレイピングに携わるエンジニアにとって、最も絶望する瞬間は「昨日まで動いていたスクリプトが、ある日突然、一行もデータを返さなくなること」です。

自前でヘッドレスブラウザを立て、ユーザーエージェントを偽装し、プロキシを回す。そんな「いたちごっこ」の限界に達した私が、Bright Dataの次世代ツールに辿り着き、安定したデータ収集基盤を構築するまでの知見を共有します。

1. なぜ自前スクレイピングは「死ぬ」のか

かつてのスクレイピングは、適切なセレクタを見つける作業が中心でした。しかし、現在のWebは高度なアンチボットによって守られています。

実際に直面した3つの絶望

  • Cloudflareの「403 Forbidden」: 正規のブラウザ以外のアクセスが、ネットワーク層で即座に弾かれる。
  • 動的な指紋(Fingerprint)検知: CanvasやWebGLの描画挙動から、「人間ではない」と判定される。
  • CAPTCHAの迷宮: 解決のために外部APIを呼び出すコードを書くほど、処理速度と保守性が低下する。

2. Bright Dataが変えた「データ収集のパラダイム」

これまでの「ボット対策をいかに騙すか」という思考から、「インフラに回避ロジックを丸投げする」という思考への転換が必要です。

解決したい悩み Bright Dataの解法 技術的メリット
IPブロックが解けない Residential Proxies 1.5億以上の実ユーザーIPにより、検知を実質的に回避する。
ブラウザの保守が限界 Scraping Browser ブラウザ実行環境をクラウド化し、ボット回避設定を自動適用する。
CAPTCHAで止まる Web Unlocker 自動解決機能により、コード側でCAPTCHAを意識する必要がなくなる。

3. 実践:10分で「壊れない」基盤を作る

Scraping Browserを利用すると、ローカルの実行環境に依存しない堅牢なコードが書けます。以下は、Playwrightを用いた実装の要点です。

const { chromium } = require('playwright');

// 接続情報はBright Dataのコントロールパネルから取得
const SBR_WS_ENDPOINT = 'wss://USER:PASS@brd.superproxy.io:9222';

(async () => {
    // ローカルブラウザではなく、Bright Dataのブラウザに接続
    const browser = await chromium.connectOverCDP(SBR_WS_ENDPOINT);
    try {
        const page = await browser.newPage();
        
        // ターゲットサイトへ移動(ここでアンチボットが自動回避される)
        await page.goto('https://target-site.com', { timeout: 2 * 60 * 1000 });
        
        // データの抽出処理
        const data = await page.evaluate(() => {
            return document.querySelector('h1').innerText;
        });
        console.log(`取得成功: ${data}`);
    } finally {
        await browser.close();
    }
})();

このコードの独自性は、「ボット対策を突破するためのコードが一行も書かれていない」という点にあります。回避ロジックはすべてBright Data側のブラウザエンジンがバックエンドで実行しています。

4. 信頼を支える「データの透明性」

技術ブログで評価されるためには、倫理的観点も欠かせません。Bright Dataが支持される大きな理由は、そのIPネットワークが「完全に同意を得たユーザー」によって構成されている点にあります。

これは単なる道徳の問題ではなく、企業のコンプライアンス審査を通過し、長期的にサービスを運用し続けるための「必須要件」です。

5. 終わりに:エンジニアが向き合うべき課題

スクレイピングの保守に時間を溶かすのは、もう終わりにしましょう。

2026年のエンジニアが注力すべきは「いかにデータを集めるか」ではなく、「集めたデータをいかに活用して価値を生むか」です。Bright Dataはそのための最短距離を提供してくれます 。

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