この記事は 「JetBrainsを使い倒す」シリーズ の記事です。
PyCharmをはじめとするJetBrains製品をレビューしたり情報を発信しています。
ハッカソンに参加すると、いつも同じことが起きる。
「エディタ何使ってます?」という話題になる。
「PyCharmです」と言うと、一瞬の間ができる。
先に断っておくこと
先に断っておくと、この記事は「VS Codeを否定したい話ではない。」
VS Codeの軽さ、起動速度、拡張機能の豊富さは本物だ。
数千行を超えるファイルの分割作業や、ちょっとした編集には自分もVS Codeを使っている。
この記事は、それでも自分がPyCharmを手放さない理由についての話だ。
周りは、みんなVS Codeだった
ハッカソンでエディタの話になると、たいてい盛り上がるのはVS Codeの拡張機能トークだ。
「このプラグイン入れてます」「これ便利ですよ」
その輪に、自分はうまく入れない。
PyCharmを使っていると言うと、話がそこで終わる。
悪気はないとわかっていても、少し寂しい気持ちになる瞬間だ。
それでも、乗り換える気にはならない
起動は正直遅い。動作も、VS Codeほど軽快ではない。
これは間違いなくPyCharmの弱点だ。
それでも、VS Codeに完全移行しようと思ったことはない。
理由を言葉にしようとすると、最初は「慣れ」という言葉しか出てこなかった。
でも、それだけでは説明がつかない何かがあった。
何が決め手だったのか、思い出してみる
PyCharmを初めて触ったときのことを思い出す。
コードを書いている途中、
あー!これこれ。
と思う瞬間が何度もあった。
型が合っていない。この変数、実はもう使われていない。
このメソッドの呼び出し方、実は非推奨になっている——
書いている最中に、書きながら気づかせてくれる。
補完だけじゃなく、コードの構造そのものを理解した上での指摘が飛んでくる感覚だった。
AIが加わって、何かが変わった
最近、GitHub CopilotやJetBrains AI Assistantが加わったことで、この体験がさらに強くなった。
VS Code + AIも強力だと思う。実際使っていて悪くない。
でもPyCharmの場合、少し違うことに気づいた。
もともと持っている強力なリファクタリング能力・型推論・エラー検出の情報を、AI自身がそのまま使える。
IDEが「ここが怪しい」と警告している情報を、AIが文脈として拾える。
これは、AIが後付けでコードを解析するだけの環境とは、根本的に情報の質が違う。
「AIが賢いかどうか」ではなく、「AIに渡せる情報がどれだけ豊かか」の勝負だった。
PyCharmはその土台がもとから強かった分、AIが乗った瞬間の伸びが大きかったように感じている。
寂しさと、納得感を天秤にかけてみる
技術的な納得感はある。それでも、心理的な話は別だ。
ハッカソンで感じる孤独は、正直今も消えない。
- 数千行のファイルを触るとき、PyCharmの型解析に何度も助けられている
- リファクタリングで「これ壊れてないよな」と不安にならない
- AIがIDEの情報を使って提案してくることで、的外れな提案が減った
こうして並べてみると、答えは出ていた。
「みんなと同じものを使う安心感」より、「自分の作業が速く正確になる実感」を選び続けている。
まとめ
- PyCharmは起動が重い。VS Codeの軽さには勝てない
- それでも、書いている途中で気づかせてくれる感覚が代えがたい
- AIが乗ったことで、IDEの情報を活用できるPyCharmの強みがさらに伸びた
- ハッカソンでは今も少し孤独。それでも使い続けている
「なぜPyCharmを使い続けるのか」という問いへの、今のところの答えはこれだ。
孤独より、納得感の方が、今のところ勝っている。
同じように「周りと違うツールを使い続けている」という人がいたら、それは多分、あなただけではない。
「JetBrainsを使い倒す」 シリーズでは、
PyCharmをはじめとするJetBrains製品をレビューしたり情報を発信していきます。
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