背景
椎名林檎さまと東京事変が大好きで、いつか難解な歌詞の意味を解釈できたらいいなと思っていました。
自然言語処理を勉強し、椎名林檎と東京事変の歌詞を可視化することにより意味を深堀したいと思いテキストマイニングをしてみました。それぞれのテーマや世界観について考察したいと思います。
歌詞の取得
歌詞のスクレイピングは下記ページを参考にさせて頂きました。
https://qiita.com/Senple/items/1ad08b1a7ac9560bef62
歌詞はuta-netから引っ張ってきています。
椎名林檎さま(全141曲):https://www.uta-net.com/artist/3361/
東京事変(全101曲):https://www.uta-net.com/artist/3484/
※歌詞の取得には注意が必要なため方法は割愛致します。
テキストマイニングの実施
UserLocalを用いて椎名林檎さまと東京事変の歌詞を比較しました。
https://textmining.userlocal.jp/
ワードクラウドの描画
では早速、椎名林檎と東京事変の歌詞に出てくるワードの頻出度を比較するためにワードクラウドを描いていきます。
椎名林檎の歌詞には「あたし、あなた」が多く、
東京事変の歌詞は「あなた、僕」が多い結果となりました。
東京事変の歌詞に「あたし」ってあまり出てこないんだ!というのが驚きでした。
これはファンながら、誰の視点の歌なのか意識したことはなく、
椎名林檎の歌詞は「あたし」目線、東京事変の歌詞は「僕」目線という
登場人物が区別されているということを推測できました。
また、両方共通して「云う、知る、生きる」というワードが頻出していました。
これはファンとしては納得なのではないでしょうか。確かに、このワードは多い気がします。
頻出語の比較
続いて、頻出語の出現割合を比較します。こちらでも、椎名林檎と東京事変の歌詞では登場人物が使い分けられていることが予想されます。
椎名林檎の方では「あたし」の出現率が高く、東京事変の歌詞では「僕」が多くなっていますね。
動詞では「知る・生きる・云う」がどちらも同じくらい出現しています。
単語分類の比較
最後に、椎名林檎と東京事変の歌詞で特徴的な単語を抽出してみます。どちらかに偏って出てきている単語があるようです。
椎名林檎の歌詞は一人の女性が恋愛を通して泣いたり、誰かを忘れたり、月日が過ぎて日々が変わっていくのを待っているというようなイメージでしょうか。
一方、東京事変の歌詞は現在や未来といった時間の描写や、自由や新しい世界、生命に期待しているというような世界観でしょうか。
まとめ
テキストマイニングを通して、椎名林檎と東京事変の歌詞は登場人物が使い分けられているということが推測できました。解釈は様々だと思いますが、歌詞を可視化することによって新たな考察ができるのが楽しいですね。
今度は、word2vecなどを用いて、椎名林檎や東京事変が「知りたい」ことは何なのか、何を「云って」いたのか?「生きる」とは?など掘り下げていきたいと思います。
他にもこんな解釈ができるよ!などありましたらコメント頂けると嬉しいです!