【メールサービス】
メールの理解が浅すぎると思ったので LPIC 202 の勉強も兼ねて。
メール
- メールを処理をするソフトウェアには、以下がある
- MTA(メッセージ転送エージェント)
- MUAからメールをMTAに送信する時や、MTA間でのやりとりには、SMTPプロトコルが使われる
- そのため、SMTPサーバとも呼ばれる
- 広く使われているのが Postfix, sendmail 等
- MUA(メールユーザーエージェント)
- PC等で利用するメールクライアントソフトウェア(メーラ)
- MUAがメールを受信する時には、POPやIMAPプロトコル(現在は POP3,IMAP4)が使われる
- POP/IMAPサーバには Dovecot 等
- Dovecot はPOP3, IMAP4プロトコルに加えて、SSL/TLSを使ったPOP3S、IMAPSにも対応している
- MDA(ローカルメール配送エージェント)
- MTA(メッセージ転送エージェント)
メール関連の主なポート
SMTP : 25 (メール送信・転送)
SMTPS : 465 (上記の暗号化)
POP3 : 110 (メールの受信)
POP3S : 995 (上記の暗号化)
IMAP : 143 (メールの受信)
IMAPS : 993 (上記の暗号化)
Submission port(SMTP) : 587 (クライアントからのメール送信(OP25B))
メール配送の仕組み
- メーラMUAからメールを受け取ったメールサーバMTAは、DNSサーバに問い合わせて、配送先MTAを調べ、MTAへメールを配送
- MTAはメールを受け取ると、ローカル配送プログラムMDAが、宛先ユーザーのメールボックスにメールを格納
- 受け取り側ユーザーのMUAは、POPサーバや、IMAPサーバを経由してメールボックスからメールを取り出す
Postfix (MTA)
sendmailと互換性ある、高速に動作し、設定も容易
- Postfixの設定は、
/etc/postfix
ディレクトリ以下の-
main.cf
- MTAとしての基本設定ファイル
-
master.cf
- Postfixを構成する各種デーモンの設定ファイル
-
- Postfixの全設定値を表示 :
postconf
コマンド - Postfixの制御 :
postfix
コマンド
メールリレー
MTA間でのメールの中継をリレーという
- 他のホストに宛てたメールを受け取った場合、MTAはそのメールのリレーを許可すべきか判断
- ※ リレーを無限に許可すると、スパム送信時の踏み台に利用されかねないので注意
SMTPサーバの運用と管理
Postfixの運用と管理は多岐にわたる、その中でもメールキューとメールボックスを理解しておくのは大事
メールキュー
処理待ちのメールが一時的に保持される場所をメールキューという
- Postfixでは
/var/spool/postfix
ディレクトリ以下のサブディレクトリ - Postfixでのメールキューの表示には、
-
mailq
コマンド -
postqueue -p
コマンド
-
メールボックス
メールサーバが受け取ったメールは、メールボックスに格納される
参考