- SARA-R410Mとは
SARA-R410Mは、LTE Cat.M1に対応したu-bloxのLTEモジュールです。SARA-R410シリーズの中の、SARA-R410M-63Bが、技適を取得していて、NTT DoCoMoとSoftBankが使えるモジュールです。詳細の仕様は、u-bloxのWebページを参照してください。ドキュメントは、こちらです。
SARA-R410Mを利用しやすくした、ブレイクアウトモジュールが、スイッチサイエンスより発売されています。こちらから詳細を確認できます。
- SARA-R410Mの操作方法
SARA-R410Mは、UARTポートに接続して、ATコマンドで操作操作します。PCと接続する場合は、USB-UARTモジュールを使って接続します。マイコンに接続する場合には、マイコンのUARTポートに接続できます。IO電圧が1.8Vの為、1.8Vではない場合には、レベル変換モジュールが必要です。配線方法については、スイッチサイエンスさんのブログに参考できる情報があります。
ATコマンドのマニュアルは、こちらにあります。以下のコマンドの説明では、それぞれのコマンドが説明されているページも記載します。
- Soracom Harvestにデータを送る
Soracom Harvestにデータを送るためのATコマンドを解説します
- 流れ
- モジュールの設定をする
- Soracomに接続するための情報を設定する
- Harvestにデータを送信する
- モジュールの設定をするATコマンド
送信ATコマンド | モジュールからのレスポンス | マニュアルのページ | 説明 |
---|---|---|---|
AT+UMNOPROF=20 | OK | P.68 | MNO profile を設定する。20はドコモを示す。 |
AT+CFUN=15 | OK | P.32 | module functionalityの設定。15は、MT silent resetを示す。 |
- Soracomに接続するための情報を設定するATコマンド
送信ATコマンド | モジュールからのレスポンス | マニュアルのページ | 説明 |
---|---|---|---|
AT+COPS=2 | OK | P.49 | Operator selection。2は、deregister from network |
AT+CGDCONT=1,"IP","soracom.io" | OK | P.138 | PDP context definition。APN設定をします。最初の"1"はIPv4使用を示す |
AT+UAUTHREQ=1,1,"sora","sora" | OK | P.157 | 接続のための認証情報を設定 |
AT+COPS=0 | OK | P.49 | Operator selection。0は、automatic |
- Harvestにデータを送信するATコマンド
送信ATコマンド | モジュールからのレスポンス | マニュアルのページ | 説明 |
---|---|---|---|
AT+USOCR=6 | +USOCR: 0 / OK | P.212 | TCP socketを開きます。"6"はTCPを示す。ここで帰ってくる0は、使用するsocketを識別するための番号。マニュアル上は"local_port"と呼ばれます。 |
AT+USOCO=0,"harvest.soracom.io",8514 | OK | P.218 | Socketを接続する 最初の"0"は、先に受け取ったlocal_portの値を利用 |
AT+USOWR=0,28 | @ | P.219 | socketにデータを書き込みます。最初の"0"は、local_portの値。次の28は、次の行で送信するデータの長さ(Byte数)を記載する |
{"data1":1.23,"data2":4.567} | +UUSORF: 0,3 | N/A | Harvestに実際に送信するデータです。記載方法は、Harvestのマニュアルを参照してください。戻り値の最後の"3"は、Soracom側から戻ってきたデータの長さです。次のコマンドで利用します。"などのエスケープシーケンスはこの行では使えません。 |
AT+USORD=0,3 | +USORD: 0,3,"201" | P.223 | Socketからデータを読み込みます。最初の"0"は、local_portの値。次の3は、先に取得した、Soracom側から戻ってきたデータの長さを記載します。 |
AT+USOCL=0 | OK | P.217 | Socket を閉じます。 |
以上のコマンドを利用することで、Soracom Harvestにデータを送信できます。