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Appleシリコン+Parallels仮想マシンクラッシュを乗り越えて。Windows 11とMicrosoft Officeのライセンス移管

Last updated at Posted at 2023-04-11

本記事では、Appleシリコン(M1/M2チップ)マシン上でParallels仮想マシンがクラッシュする問題について解説し、新しい仮想マシンの作成とWindows 11とMicrosoft Officeのライセンス移管手順を述べます。Parallelsでクラッシュ問題が発生した場合の解決策として、仮想マシンの再構築方法やライセンス移管手順を参考にして、スムーズに作業を進めることができるかとおもいます。

はじめに

1.1. Parallels仮想マシンのクラッシュ問題とその現象

Parallelsを起動していると、何の作業をしていても、5分から10分たつと仮想マシンがクラッシュして落ちる状態になりました。

SS 2023-04-11 9.45.56.png

1.2. 本記事の目的

Parallelsの仮想マシンを作り直す際の障壁は、WindowsとMicrosoft Officeのライセンス移管でした。予想よりはスムーズでしたので、手順を記録します。なお、Microsoft Officeはサブスクリプション版ではなく買い切り版でした。

1.3 環境

  • Microsoft Office Home & Business 2021
  • Windows 11 Home 64bit 22H2
  • Parallels Desktop 17 for Mac Standard Edition 17.1.6 (51584)
  • macOS Ventura 13.1
  • MacBook Pro (14-inch, 2021)

クラッシュ問題の原因調査

2.1. サポートへの問い合わせ

自力でいろいろやってみましたが、万策尽きたので、サポートに問い合わせをしました。Facebook Messengerでサポートに問い合わせができるので、支援を受けました。

どこか海外からのサポートでした。いつメッセージを送っても、日本時間の夕方5時から7時位のみ返信が返ってくる。日本語は自動翻訳。1日1回のやりとりになる。などゆっくりとしたペースでの支援でした。Standard Editionなのでやむを得ないところはあります。

2.2. トラブルシューティングの結果

やったことで、効果がなかったのは下記の通りです。

  • CPUとメモリの設定を初期状態に戻しました。
  • Parallels本体をインストールし直しました。
  • Parallels本体をいったん削除して、インストールし直しました。
  • 自動的に停止モードになるのをオフにしました。

最終的に、新しく仮想マシンをつくると、仮想マシンがクラッシュしないことがわかりました。そこで、新しい仮想マシンに、引越しすることになりました。

仮想マシンの再構築

3.1. 新しい仮想マシンの作成 & Windows 11のインストール

ナレッジデータベース(KB)に記事があり、この通りにやればOKです。文章は、日本語にも切り替えられます。

Parallels Desktopを使用して、AppleM Seriesチップを搭載したMacに新しいシステムをインストールします

Parallelsでは、新しい仮想マシンをつくり、OSにWindowsを指定すると、ARM版のWindows 11が自動的にダウンロード&インストールされます。この体験はさすがに素晴らしいです。

SS 2023-04-11 11.45.29.png

ライセンス移管の手順

結論としては、Windows 11ライセンス入力→MSオフィスインストールで、あまり手間がかからず終わりました。

4.1. Windows 11のライセンス移管

あたらしい仮想マシンにWindows 11をインストールしたのち、KBの下記記事を参考に、Windows 11をアクティベートします。
Parallels DesktopでWindows 11をインストール後にWindowsのをアクティベートする方法について

ポイントは、システム > ライセンス認証 > トラブルシューティング を選ぶことです。

SS 2023-04-10 21.52.33のコピー.png

ParallelsでのWindows 11インストールの際、デフォルトではパスワード設定がされません。ライセンス認証のときにログインパスワード入力を求められますが、空(null)が正解でした。

4.2. Microsoft Officeのライセンス移管

Microsoftアカウントにログインし、支払いと課金情報 > すべて > Office Home & Business 2021 を選択し、インストールを押します。

ダウンロード&インストールが完了し、初回起動時にライセンス確認が行われ、オフィスを再起動するとアクティベートされていました。
SS 2023-04-10 22.13.33.png

その他タスクについて

スムーズにWindows 11を使えるようにするための残タスクがありますが、本記事の範囲を超えるので、リスト記載にとどめます。

  • macOSでVBScriptをダブルクリックしたとき、新しい仮想マシンでWindows Based Scrpit Hostが走るようにする
  • Edgeで使用する、金融機関の電子証明書を発行する
  • USキーボードでIME切り替えをできるようにする

まとめ

Appleシリコン搭載マシンでParallels仮想マシンがクラッシュする問題に対処するために、新しい仮想マシンを作成し、Windows 11とMicrosoft Officeのライセンス移管を実施しました。クラッシュしない新しい仮想マシンの作成と、スムーズなライセンス移管により、予想していたよりは、随分簡単に問題を解決することができました。

Parallelsが対応してくれているので、まだマシな状況ではありますが、ARM上の仮想マシンでWindowsを動かすのはそれなりにハードルが高い状態が続いています。はやくUTMに移行できて、あまり苦労せずに速いAppleシリコン+Windows環境を安定させられるといいのですが。

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