はじめに
「インフラエンジニアの勉強を始めたいけど、何からやればいいか分からない」
この悩み、本当に多くの方から聞きます。ネットで調べると「まずCCNA」「いやLPIC」「AWSが先」と、人によって言うことがバラバラ。情報が多すぎて、かえって動けなくなってしまう方が少なくありません。
私はインフラエンジニアとして実務に携わりながら、未経験者・初学者向けの勉強会を運営してきました。その経験から、「現場で実際に求められるスキル」から逆算した優先順位をお伝えします。
結論:最初に学ぶべき3つの柱
先に結論をお伝えします。インフラの勉強は、この優先順位で進めるのがおすすめです。
- Linux(OS操作) ← まずここから
- ネットワーク基礎
- クラウド(AWS)
なぜこの順番なのか、それぞれ説明していきます。
1. まずLinux——すべてのインフラの土台
なぜLinuxが最初なのか
インフラの現場で触るサーバーの大多数はLinuxです。Webサーバー、DBサーバー、監視サーバー——ほぼすべてがLinux上で動いています。AWSのEC2も、中身はLinuxサーバーです。
つまり、Linuxのコマンド操作ができないと、その先のどんな技術を学んでも現場で活かせません。
何をどこまでやるか
最初のゴールは「ターミナルで基本操作ができる」ことです。具体的には、ファイル操作(ls、cp、mv、rm)、テキスト編集(vi/vim)、権限管理(chmod、chown)、プロセス管理(ps、kill)ができればOKです。資格でいえばLPIC Level 1、LinuCレベル1相当の知識です。
LPICの勉強をするだけでなく、WSL2やVirtualBoxで実際にLinux環境を用意して、毎日コマンドを打ってみてください。
2. 次にネットワーク——通信の仕組みを理解する
なぜ2番目なのか
インフラの障害対応で「原因が分からない」と感じる場面の多くは、ネットワークに起因します。「サーバーに接続できない」「APIが応答しない」「名前解決ができない」——こうした問題を切り分けるには、TCP/IPの基本的な理解が必要です。
何をどこまでやるか
IPアドレス(IPv4)、サブネットマスク、ルーティングの概念、DNS、HTTP/HTTPSの仕組みを理解しましょう。CCNAの取得を目指すと体系的に学べますが、資格取得自体が目的にならないように注意してください。
ping、traceroute、nslookup、curlを使った実機確認を並行して行うと、理解が深まります。
3. そしてクラウド(AWS)——現場で最も需要が高い
なぜ3番目なのか
「最初からAWSを学びたい」という気持ちは分かります。ただ、LinuxやネットワークのベースがないままAWSを触ると、「なぜこの設定が必要なのか」が分からず、手順をなぞるだけになってしまいます。
1と2の基礎があれば、AWSの学習効率は格段に上がります。VPCを作る時にサブネットの概念が分かる、EC2にSSHする時にコマンド操作ができる——基礎がある人とない人では、同じハンズオンをやっても吸収量がまったく違います。
何をどこまでやるか
最初のゴールはAWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)の取得です。その後、ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)に進みましょう。ただし、資格の勉強と並行して、必ず実際にAWSアカウントでEC2やVPCを構築する経験を積んでください。
まとめ
インフラエンジニアの勉強は「何から」やるか迷いがちですが、現場から逆算すると優先順位は明確です。
- Linux → サーバー操作の土台
- ネットワーク → 障害対応・切り分けの基礎
- AWS → 現場で最も求められるクラウドスキル
大切なのは、座学だけで終わらせないことです。本を読んだら必ず手を動かす。このサイクルを回すことで、「知っている」から「できる」に変わっていきます。
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