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【DDD】「全人類がDDDを熟知した綺麗な世界」という夢物語を捨てて、泥臭く始めよう

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Last updated at Posted at 2026-07-17

はじめに

こんにちは、エンジニア2年目のはなまるです。
突然ですが、皆さんDDD(ドメイン駆動設計)ってどんなイメージを持っていますか?

  • 「なんか意識高いやつらが使ってる」
  • 「全員がDDDを熟知してないと、綺麗に始められないんでしょ?」
  • 「既存の秘伝のタレ(レガシーコード)があるから、うちは無理」

ぶっちゃけ、私もそう思っていました。

しかし、オライリーの『ドメイン駆動設計をはじめよう』を読んだら、脳内がすっきりと晴れたのです。

なぜなら、この本は「理想のクリーンな世界」ではなく「泥臭い現実の世界」での戦い方を教えてくれる本だったからです。

この記事では、本書から学んだ「夢物語を捨てた現実的なDDDの心得」についてお話しします。

1. 「全員がDDDを熟知している世界線」は存在しない

まず、この本を読んで一番心が軽くなった(というか、現実をつきつけられた)のがここです。

よくある勘違いが、「よし、今日から我がチームはDDDを導入する!みんなでエヴァンス本(めちゃくちゃ分厚いDDDのバイブル)を読もう!」というやつ。

これ、高確率でチームが崩壊します。
モチベーションの温度差で風邪をひきます。

現実の壁:

  • DDDに興味があるのは、言い出しっぺの自分だけ。
  • 他のメンバーは「今の書き方でよくね?」「期日に間に合えば何でもいい」と思っている。
  • そもそも、全員がDDDの難解な用語(エンティティ、集約など)を完璧に理解するまで待っていたら、サービスが終わった。

本書が教えてくれるのは、「全員をDDDマスターにする必要はない」ということです。

まずは、あなたがビジネスサイドの言葉を注意深く聞き、コードに落とし込むだけでいい。

周りには「なんか最近、仕様変更に強いコード書く人がいるな」と思わせるくらいからで十分なのです。

全員の足並みが揃うのを待つ必要はありません。

2. 新規開発ですら「綺麗な状態」では始められない

「じゃあ、新規のプロジェクトなら綺麗に始められるのでは?」

これも大きな罠です。

サービス立ち上げ初期なんて、ビジネスモデル自体が毎日変わります。
ドメイン(ビジネスの核心)が何なのか、社長すら分かっていないフェーズです。

そんな中で、完璧な「境界づけられたコンテキスト」なんて引けるわけがありません。

学んだこと:

最初はみんな「ドメイン」のことが分かっていない。
だから、最初から綺麗なモジュール分けなんて無理。
最初はあえて大きめの境界(あるいはモノリス)で始めて、ビジネスの輪郭が見えてきてから境界を切り出すのが正解。

「初期から完璧に設計する」という完璧主義を捨てることこそが、実践的なDDDの第一歩です。

まとめ:完璧主義を捨てて、部分最適から始めよう

『ドメイン駆動設計をはじめよう』を読んで救われたのは、「すべてをDDDでガチガチに作らなくていい。
現実を見ろ、泥にまみれながら境界線を引け」と、徹底的に実利主義なスタンスをとってくれている点です。

  • 全員が知らなくてもいい。
  • 最初から綺麗じゃなくていい。

「楽をするために、複雑なところを見極めて、そこにだけ本気を出す」
これが、この本からの発見でした。

もし「DDDって難しそう…完璧にやらないと意味ないんでしょ?」と足がすくんでいる人がいたら、この本はめちゃくちゃ親切に「泥臭い現実の戦い方」を教えてくれるので、超おすすめです!

次回予告

今回はマインド編として「完璧な世界なんてない」というお話をしました。
来週もDDDに関する記事を投稿予定なので、ぜひご覧ください!

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