#はじめに
「有志の社内勉強会を1年で50回くらいやった結果 伝えたいこと」を以前書きました。
まさか自分が書いた記事で 100いいね を越えるような記事が生まれるとは思わず、びっくりしております。
そんな中、「こんなにフィードバック得られなかったなぁ」というつぶやきを、エゴサで見つけました。
よっしゃ、じゃぁフィードバックに注目した記事でも書いてみようか、というのが本記事でございます。
#前提
前記事と同じです。
こんなことやった結果の、経験談です。
参加募集先:部門の人(200人くらいだった気がする)
平均的な参加人数:5人前後
運営:1人
頻度:50回くらい/年(週一くらいのペース)
枠:1時間
場所:社内の会議室
補足:個人PCは持ち込み禁止/会議室にはプロジェクターのみ
時期:2014年くらい
スタンス:有志
PJ:そこそこ長い期間やってる汎用機の保守(金融系)
#フィードバックを得るために行ったコト
ひとまず結論に近い話をバッと書き連ねておきます。
ちなみに、アンケート回収率は100%なので、ちゃんと効果ありましたよ。
(人数が少ない勉強会だったので、100%にできたってのもあると思います。人数の多い勉強会とかだと、少し勝手が違うかもしれません。)
##効果があったコト
- アンケートの質問数は極力少なくする
- 自由記述欄はできるだけ避ける
- 質問文は短く分かりやすく
- アンケート用紙を最初に配る
- アンケートを書く時間を最後に必ず用意する
- ペン持ってこない人向けにペンを用意しておく
- アンケートの結果をフィードバックする
- アンケート結果を取り込む
- アンケート結果を見たマネジメント層のフィードバックをフィードバックする
##反省しているコト
- アンケート回答者に対して、リスペクトの無い回答を返す
#上記作戦の背景/理由
##自分が嫌なことをしない
そもそも、自分自身が、アンケート答えるの嫌いなので、自分が嫌な要素を全部取っ払いました。
嫌いなアンケートはこんな感じです。
- 項目数が多い
- 質問が分かりづらい
- やたら自由記述欄が多い
- アンケートに答えても得が無い
全て裏返してこんなアンケートを目指しました。
- 項目数は少なく
- 質問は短く分かりやすく
- 自由記述欄は多くても1つ
- アンケートに答えたら得を感じられる(フィードバックループ)
- アンケートの結果をフィードバックする
- アンケート結果を取り込む
- アンケート結果を見たマネジメント層のフィードバックをフィードバックする
フィードバックループについては、後述します。
##勉強会だけで完結させる
発端は、「後で書いて提出してください」が個人的に嫌いだっただけですが、最終的な狙いとしては、以下がありました。
- 「アンケート用紙」を先に配ることで、「何も考えずに聞いちゃってたよ・・・」という無意識リスクを防ぐ
- 「書く時間を用意する」ことで、「書く時間が無かった」という言い訳リスクを防ぐ
- 「ペンを用意しておく」ことで、「ペンが無いから・・・」という言い訳リスクを防ぐ
- 「その場で書いてもらう」ことで、「書くつもりだったけど、書くのを忘れた」などの忘却リスクを防ぐ
- 「アンケートを書く以外することが無い時間」にすることで、「どうせ暇だし書くか・・・」という動機付けにさせる
- 「みんな書いている」環境を用意することで、同調圧力によって記入させる
スマホでネットアンケートってのも考えたのですが、正直スマホアプリの「QRコード」ってちょっと面倒くさいな・・・って個人的に思っちゃうので・・・。
「紙」ならその場で書いてもらうにはぴったりだったので、そうしました。
まぁ、集計が面倒臭いっていう運営側の悩みは残りますが、そんなことより、回答率を上げることのが大事なので。
##フィードバックループ
フィードバックってのは、ループさせるのが気持ち良いと個人的には思っています。
なんの音沙汰も無いのは寂しいっしょ?
ここは当時の部門の雰囲気1とかも背景にあるので、少し補足します。
当時、マネジメント層>現場リーダー層>現場担当層と大きく3層に別れており、そこそこ風通しも悪く、現場担当が結構な不満を抱えている状態でした。
勉強会には直接関係はないですが、「部門に関するコトで何か一言」みたいな欄を設けて、それを直接「マネジメント層」に送りつけてました2。
マネジメント層からは結構貴重な意見を返してもらえたので、それを勉強会参加者にフィードバックしました。
ってのを、毎回繰り返しました。
その結果がどうかわかりませんが、自由記述欄も結構埋めてくれる人が多く、非常に有意義なアンケートになりました。
繰り返しになりますが、フィードバックってのは受け取ったら終わりではなく、そこからループさせていくことを考えるのが、個人的にオススメです。
##反省点
「リスペクトのない回答をする」ってのをあげたのは、個人的な反省です。
ある勉強会で「薄く広くいろんな技術を紹介する」みたいなテーマをやったのですが、アンケートに「もう少し時間をかければ深掘りできたかも」というご意見をいただきました。
「いやいや、『薄く広く』って前提なんだから、深くするわけないじゃん」みたいな回答をしちゃいました。
今思えば、「確かにそうですね、次回はお声の多かった部分を掘り下げてみましょうか」と回答ればよかったかな・・・思います。
「良い質問を増やすには、愚問も受け入れること3」みたいな言葉を見かけ、そうだよなーと、感じております。
「いろんな意見」に対して、突っぱねるのではなく、受け入れることで、回答しやすい状況を作ることは、もっと意識すればよかったなと反省しております。
なお、こんな文脈で書くと、例示した内容が「愚問」みたいになっちゃいますが、そうは思ってないです。
適切な表現をするなら、「自分が浅慮だったせいで、愚問に見えた」でしょうか。
#最後に
ちょっと黒い部分もありますが、実際効果はあったので、良かったら参考にしてみて下さい。
あと、これはただの宣伝ですが、冒頭でも触れた以下の記事はちょっと頑張って書いた記事なので、見てくれると嬉しいです。
「有志の社内勉強会を1年で50回くらいやった結果 伝えたいこと」
あと、なんかコメントいただけたら、そこに対して記事書くかもです。
(書けるだけの内容が自分の中にあればですが・・・)
以上です。