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「認証がうまくいかない」を最短で解消するために、MCP の連携方法を 2 パターンで整理し、設定例・注意点・チェックリストをまとめます。
最初に動く形を作り、次に堅牢化するための手順が分かるよう構成しています。
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背景・前提知識
MCP は外部ツールを AI エージェントから安全に呼び出すためのプロトコルです。
Dify はエージェント機能で MCP ツールを扱え、OpenMetadata はメタデータカタログの API と MCP エンドポイントを提供します。
ここでは OSS 版の組み合わせで、認証は Bearer トークン方式を用います。
実運用では権限スコープやトークン有効期限も考慮すると安全性と運用性のバランスが取りやすいです。
- Dify: 1.11.1(OSS)
- OpenMetadata: 1.11.3(OSS)
- 必要なもの: OpenMetadata のユーザーまたは bot のトークン(Bearer)
連携方法(2 パターン)
ここでは実際に通る設定を最短で示し、その後に補足を入れます。パターンは次の 2 つです。
- エージェント経由での連携(Agent Strategies: Support MCP Tools)
- Dify の MCP ツールとしての連携(ツール定義で MCP を追加)
1. エージェント経由での連携
「Agent Strategies (Support MCP Tools)」プラグインで MCP server config を定義します。
{
"openmetadata": {
"transport": "streamable_http",
"url": "https://<server_name>/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer <OPENMETADATA_TOKEN>"
}
}
}
-
transport:streamable_httpを指定 -
url: OpenMetadata の MCP エンドポイント -
Authorization:Bearerの後に半角スペース+トークン
2. Dify の MCP ツールとしての連携
Dify のツール定義で MCP を追加する場合は、以下の 2 点を設定します。
サーバーURL: https://<server_name>/mcp
Authorization: Bearer <OpenMetadata発行トークン>
- ツール追加後に表示される「承認」ボタンをクリックし、接続承認を完了させる
-
Authorizationヘッダーは「Bearer + 半角スペース + トークン」の形式にする
サーバー識別子は必ず小文字で。大文字混在だと「invalid server identifier」エラーが出ます。
識別子は後から変更できますが、初期設定時に小文字に統一しておくと事故が減ります。
2 つの方法の違い
エージェント機能だと簡単に MCP 連携ができますが、クエリの定義が自動生成されます。
そのため、細かい調整が難しい場合があります。
一方、Dify の MCP ツールとして登録すると、自分でクエリを定義できるため、より柔軟に操作できます。
トラブルシュート(認証が通らない場合)
認証周りでつまずいたときに、私が必ず確認しているチェックポイントを挙げます。まずはこの一覧で原因切り分けをしましょう。
- トークンの正当性: OpenMetadata のトークンが有効・権限十分か
-
ヘッダ形式:
Authorization: Bearer <token>(Bearer の後に半角スペース) -
識別子の小文字: サーバー識別子は小文字のみ(例:
openmetadata) - 承認フロー: Dify 側の「承認」ボタン押下済みか(保留だと 401/403)
-
URL の妥当性:
https://<server_name>/mcpに到達できるか(TLS/プロキシ) - 時刻同期: トークンの有効期限やサーバー時刻差で無効化されていないか
403/401 が続くときは「承認未完了」「Bearer の前後スペース抜け」「識別子の大文字混在」の 3 点が定番原因です。まずここを潰すと解決が早いです。
まとめ
Dify でもナレッジ機能は強力ですが、OpenMetadata は定期的にメタデータを整理・更新できるため、両者の連携は非常に有用です。
一度認証が通れば、あとは MCP 経由で安全にデータをやり取りできるため、LLM の能力を大幅に拡張できます。
参考資料・リンク
- OpenMetadata のトークン発行・権限設定に関する詳細は、環境のバージョンに応じた公式ドキュメントを参照してください
- Dify の MCP ツール追加・承認フローは UI 仕様変更が入りやすいため、最新のドキュメントを確認するのが安全です
