※タイトルから「オープンソースライセンス」を消しました。ライセンス分類はGentooグループの License Groups レジストリによります。
NYSL
- 分類: 未掲載
日本人にはお馴染みのライセンス。2016年4月現在、400以上のプロジェクトで採用されている。
A. 本ソフトウェアは Everyone'sWare です。このソフトを手にした一人一人が、
ご自分の作ったものを扱うのと同じように、自由に利用することが出来ます。
A-1. フリーウェアです。作者からは使用料等を要求しません。
A-2. 有料無料や媒体の如何を問わず、自由に転載・再配布できます。
A-3. いかなる種類の 改変・他プログラムでの利用 を行っても構いません。
A-4. 変更したものや部分的に使用したものは、あなたのものになります。
公開する場合は、あなたの名前の下で行って下さい。
B. このソフトを利用することによって生じた損害等について、作者は
責任を負わないものとします。各自の責任においてご利用下さい。
C. 著作者人格権は ○○○○ に帰属します。著作権は放棄します。
D. 以上の3項は、ソース・実行バイナリの双方に適用されます。
Q. NYSLって何の略ですか?
A. 煮るなり焼くなり好きにしろライセンス。
WTFPL
- 分類: GPL-COMPATIBLE
こちらも世界的に採用実績の多いライセンス。その条文はほぼ一言に集約される。
0. You just DO WHAT THE FUCK YOU WANT TO.
Good Boy License
- 分類: 未掲載
Icons8が公開しているアイコンに適用されているライセンス。条文は次の一文のみ。
Please do whatever your mom would approve of.
公式ページでは「禁止される利用」として次のようなものを挙げている。
- 刺青
- 洗ってない手で触る
- 薬物の取引
Beer-Ware License
- 分類: MISC-FREE
FreeBSDの開発者である Poul-Henning Kamp が自身のプロダクトに適用しているライセンス。
プログラムの派生利用者は、「このプログラムを使ってあらゆることができる」権利と、「いつか原作者に会った時に、原作者にビールをおごることができる」権利を獲得する。
/*
* ----------------------------------------------------------------------------
* "THE BEER-WARE LICENSE" (Revision 42):
* <phk@FreeBSD.ORG> wrote this file. As long as you retain this notice you
* can do whatever you want with this stuff. If we meet some day, and you think
* this stuff is worth it, you can buy me a beer in return Poul-Henning Kamp
* ----------------------------------------------------------------------------
*/
SUSHI-WARE LICENSE
- 分類: 未掲載
Beer-Ware License の派生ライセンスで、ビールを寿司に改変したもの。
# "THE SUSHI-WARE LICENSE"
<make.just.on@gmail.com> wrote this file.
As long as you retain this notice you can do whatever you want
with this stuff. If we meet some day, and you think this stuff
is worth it, you can buy me a **sushi 🍣** in return.
(This license is based on ["THE BEER-WARE LICENSE" (Revision 42)].
Thanks a lot, Poul-Henning Kamp ;)
["THE BEER-WARE LICENSE" (Revision 42)]: https://people.freebsd.org/~phk/
D&R License
- 分類: 未掲載
syckなるソフトウェアに、「BSDライセンス」とのデュアルライセンスで適用されているライセンス。ちなみにもう一方のライセンスは「BSDライセンス」と題されているが中身はMITライセンスである。
D&Rとは “Death & Repudiation” (死と否認) の略。曰く、「死者のみがこのソフトウェアの使用を許可される。生者による使用は法的に厳しく罰せられる。幽霊や天使も同様に罰せられる」とのことである。いったい何の目的でこんなライセンスを作ったのだろうか。
Chicken Dance License
- 分類: 未掲載
@7of9さんのタレコミ。
条文のうち、第三項までは三条項BSDライセンスと同じだが、第四項として、バイナリ形態での再配布に関する制限が加えられている。曰く、配布数に応じて配布者が “Chicken Dance” なるダンスを聞いたり踊ったりしないといけないとのこと。
公式リポジトリには Chicken Dance の詳細な踊り方が書かれている。@7of9さんのコメントも参照。
"Anyone But Richard M Stallman" license
- 分類: 未掲載
名前が全てを表している。「リチャード・ストールマン以外の全ての人間はこのソフトウェアをあらゆることに利用できる」
付記しておくと、このライセンスの製作者のコメントによれば、彼は決して自由ソフトウェア自体を嫌っているわけではなく、このライセンスはストールマン個人に対する嫌悪によるものであるとのこと。
"No problem Bugroff" License
- 分類: MISC-FREE
GPLの思想に反発した John B. Carter が制作したライセンス。条文は以下のとおり。
Sure, No problem. Don't worry, be happy. Now bugger off.
もはやライセンスなのかどうかすら怪しい文章だが、本人の弁によると次のような意味であるらしい。
- "Sure, no problem.": 利用者に対して完全な自由を保証する。
- "Don't worry, be happy.": 他の誰かが何と言おうと、とにかくそれは完全に自由である。
- "Now bugger off.": これ以上言うことはない。ライセンサーは利用者を法廷に立たせることもなければ、弁護士の出る幕でもない、ということ。
TeX
- 分類: MISC-FREE
@tSU_RooTさんのタレコミ。ライセンス文中にドナルド・クヌースの名前が含まれている。
これとは若干異なるが、tex.webの冒頭のライセンスには「もしあなたが D. E. Knuth なら~」というユニークな文面が記されている。
JSON License
- 分類: 未掲載
@jkr_2255さんのタレコミ。おおむねMITライセンスと同じだが、以下の一文が加えられている。
The Software shall be used for Good, not Evil.
Good Boy License にも似た香りのある一文である。このライセンスを含むソースコードがPHPのJSON拡張に混入していた(当然OSDに反する)ため一悶着あったという話もあり、ある種有名である。
参考文献
- I could license you to use this software, but then I’d have to kill you | Network World
- Son of Weird Licenses
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