Tiny Core Linux7.1でtelnetサーバーを有効にしてtelnet接続できるようにした時のメモです。
アプリのインストール
telnetサーバーを実現するためのtelnetd
はinetutils-servers
という名前のパッケージに含まれていますのでinetutils-servers
をインストールします。コマンドラインでインストールする場合以下のようになります。
$ tce-load -wi inetutils-servers
inetd.confの編集
inetutils-servers
をインストールすればすぐに使える事を期待したのですが、どうもそうではなさそうですので手動で設定します。まずはinetd.conf
ファイルを作成します。
$ sudo mkdir /usr/local/etc
$ sudo vi /usr/local/etc/inetd.conf
telnet stream tcp4 nowait root /usr/local/sbin/telnetd telnetd
inetd
を起動しtelnet接続できる事を確認します。ユーザ名はtc
でパスワードなしでログインできます。実際に使用するには注意が必要かなと思います。
$ sudo /usr/local/sbin/inetd
$ telnet localhost
Entering character mode
Escape character is '^]'.
Linux 4.2.9-tinycore (box) (pts/1)
box login: tc
( '>')
/) TC (\ Core is distributed with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
(/-_--_-\) www.tinycorelinux.net
tc@box:~$
永続化
inetd.conf
を書いてinetd
を起動しただけでは電源を切ると使えなくなってしまいますので、電源を切って次回起動した際もtelnetが使えるようにします。
永続化したいディレクトリやファイルは/opt/.filetool.txt
に指定しますので/opt/.filetool.txt
にinetd.conf
を追加します。
$ echo usr/local/etc/inetd.conf >> /opt/.filetool.lst
$ filetool.sh -b
OS起動時に自動的にinetdが起動するようにします。
$ echo /usr/local/sbin/inetd >> /opt/bootlocal.sh
$ filetool.sh -b
再起動してtelnet接続できるか試してみます。
ftpサーバーも使える
inetutils-servers
にはftpサーバであるftpd
も含まれていますのでinetd.conf
に以下の行を追加すればftp接続もできるようになります。
ftp stream tcp4 nowait root /usr/local/sbin/ftpd ftpd
ftpd
はパスワードなし状態ではログインできないみたいですので、tc
ユーザにパスワードを設定するか新たにユーザを作るなどを考える必要があります。