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Tiny Core Linux3.2 日本語版をHDDにインストール

Last updated at Posted at 2016-11-14

 軽いで有名なTiny Core Linuxですが、今まで日本語が使えないのがネックでした。フォントを入れれば表示までは簡単にできるのですが、日本語入力となると私のような素人ではとてもじゃありませんが無理な話でした。
 しかしTiny Core Linux 日本語化プロジェクトが立ち上がり簡単に日本語が使えるようになりました。これは本当に素晴らしい事です!!!!

 Tiny Core LinuxはCDやUSBメモリからブートしたりするのが一般的みたいですが、今回はHDD(ハードディスク)にインストールして使ってみようと思います。

どのイメージを使うの?

 Tiny Core Linux 日本語化プロジェクトには、3種類のイメージが公開されています。最も小さいのがtc-3.2-jp-base.isoで31.8Mとなっていますが、最も大きいtc-3.2-jp-pizza.iso でも88.7Mと小さく、ウィンドウマネージャーもとっつきやすいものに変更されているため、今回はtc-3.2-jp-pizza.isoを使用します。

さっそくブート

 tc-3.2-jp-pizza.isoをダウンロードしてライティングソフトを使ってCDに焼きます。そしてCDをセットしブートすると、Tiny Core Linuxらしく軽く起動してきます。標準でFirefox 3.6がインストールされているんですが、Tiny Core Linuxではコードネームを使うみたいで、Namoroka という名前になっています。ちなみにFirefox 3.5 は Shiretoko というようです。

 Firefoxを起動すると、当たり前のように日本語が表示されて、当たり前のように日本語入力ができます。これは日本語化に苦戦していた人からすると感動ものです。凄いです!![半角/全角]のキーが使えない場合は[CTRL]+[スペース]で日本語入力の切り替えができるみたいですが、ハードディスクにインストールすると[半角/全角]のキーが使えちゃったり、ブートメニューで[Default]以外の[Netbook]とか選ぶと使えちゃったりといった事もあるみたいです。※私の場合はハードディスクにインストールしたら何故か使えるようになりました。

という訳でOSインストール

1. パーティション作成

 まずはパーティションを作成します。CDからcfdiskをインストールして起動しパーティションを作成します。cfdiskが既にインストールされている場合は cfdisk is already installed! と表示されますので、そのままcfdiskが使えます。

$ tce-load -i /mnt/hdc/tce/optional/cfdisk.tcz
cfdisk.tcz: OK
$ cfdisk

こんな感じです。全ての領域でも良さそうな気もしますが、小心者なので何となく残してあります。あとBootableの設定を忘れないようにします。これを忘れると起動できません。

                         cfdisk (util-linux-ng 2.17.2)

                              Disk Drive: /dev/hda
                        Size: 40007761920 bytes, 40.0 GB
              Heads: 16   Sectors per Track: 63   Cylinders: 77520

    Name        Flags      Part Type  FS Type          [Label]        Size (MB)
 ------------------------------------------------------------------------------
    hda1        Boot        Primary   Linux                            30000.15
                            Pri/Log   Free Space                       10007.62




     [ Bootable ]  [  Delete  ]  [   Help   ]  [ Maximize ]  [  Print   ]
     [   Quit   ]  [   Type   ]  [  Units   ]  [  Write   ]

                 Toggle bootable flag of the current partition>>>

パーティションを認識させるためにリブートして、

$ sudo reboot

フォーマットして、

$ mkfs.ext3 /dev/hda1

パーティションをOSに認識させます。

$ sudo rebuildfstab

これでとりあえずフォーマットは完了です。

2. OSのインストール

 インストールを行います。といってもインストーラーがあるわけではないので、必要なファイルをコピーして設定してといった作業が必要となります。
 まずはCDから必要なファイルをコピーします。CDは通常であれば自動的にマウントされています。ここでは/mnt/hdcで自動的にマウントされている事を前提としています。

$ mount /mnt/hda1
$ mount /mnt/hdc
$ mkdir /mnt/hda1/boot/
$ cp /mnt/hdc/boot/bzImage /mnt/hda1/boot/
$ cp /mnt/hdc/boot/tinycore.gz /mnt/hda1/boot/

$ mkdir /mnt/hda1/tce
$ cp -r /mnt/hdc/tce /mnt/hda1/
$ chmod -R 755 /mnt/hda1/tce
$ touch /mnt/hda1/tce/mydata.tgz

続いてgrubに関係するファイルをコピーします。

$ tce-load -i /mnt/hda1/tce/optional/grub-0.97-splash.tcz
$ mkdir /mnt/hda1/boot/grub
$ cp /usr/lib/grub/i386-pc/* /mnt/hda1/boot/grub/

ブートメニューを登録します。

$ vi /mnt/hda1/boot/grub/menu.lst
/mnt/hda1/boot/grub/menu.lst
default 0
timeout 3
title tinycore
kernel /boot/bzImage quiet waitusb=5 lang=ja_JP.utf8 kmap=jp106 tz=JST-9 noutc
initrd /boot/tinycore.gz

ブートローダーを登録するためgrubを起動します。

$ grub

    GNU GRUB  version 0.97  (640K lower / 3072K upper memory)

       [ Minimal BASH-like line editing is supported.   For
         the   first   word,  TAB  lists  possible  command
         completions.  Anywhere else TAB lists the possible
         completions of a device/filename. ]

grub> 

root と setup コマンドを実行し登録します。

grub> root (hd0,0)
 Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83

grub> setup (hd0)
 Checking if "/boot/grub/stage1" exists... yes
 Checking if "/boot/grub/stage2" exists... yes
 Checking if "/boot/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes
 Running "embed /boot/grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"...  16 sectors are embedded.
succeeded
 Running "install /boot/grub/stage1 (hd0) (hd0)1+16 p (hd0,0)/boot/grub/stage2
/boot/grub/menu.lst"... succeeded
Done.

grub> quit

これでOSのインストール作業は完了ですので、OSをリブートします。起動する際にCDを取り外して下さい。

$ sudo reboot

起動してくるかな。。。。

 うまくいくと感動的な速さで起動してきます。やっぱハードディスクは速い!ブラウザもサクサク動きます。凄い!

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