経緯
私の所属する株式会社PsychicVRLabでは、毎週木曜にオープン社内報ラジオ水谷享平のサイキックラジオというYouTubeライブ配信を行っています。
弊社水谷がメインパーソナリティとして、主に社内のメンバーや関わりの深い人をゲストとして迎えてXR業界の話や、全く関係ないアニメの話をしています。
で、10/26の放送では私がゲストで出演して、Meta Quest 3について語る回にするという予定でした。
個人的に最速でデバイスを買ったものの忙しくてあまり触れておらず、せっかく語るのに「いや〜忙しくてまだ何も触ってないんですよね〜」みたいなしょっぱいコメントするのもな。
と思ってたんですよね。
そんじゃ、ま、いっちょTLを温めておきますか、ぐらいのノリでネタを投下したら何かバズった。
ちなみに件のゲスト回はこちら
技術解説
では具体的にどのようなアプリを使って実現しているかを解説していきます。
ざっくりと大まかな手順は以下の通り。
- トンカツを買ってくる
- Scaniverseでスキャンする
- Blenderで不要な頂点を削る
- モデルをSketchfabへアップロード
- FigminXRでモデルを表示
では1つずつ見ていきましょう。
1. トンカツを買ってくる
まずはなるべく美味しそうなトンカツを買ってきます。
せっかくなんでここはケチらず大きいやつを買いましょう!
2. Scaniverseでスキャンする
言わずと知れた無料3DスキャンアプリのScaniverse
今回はLiDAR搭載のiPhone12 proを使ったが、LiDAR非搭載の機種でもフォトグラメトリ処理でスキャンが可能。
どうスキャンするのがベストなのかは難しいところだが、とりあえずライト3つ当ててみた。
3. Blenderで不要な頂点を削る
皿ごとスキャンしているので、うまくトンカツだけを残して不要な頂点を削除していきます。
この作業が地味にめんどくさい。
ただ後述する理由によりトンカツだけを切り抜いておく必要があります。
4. モデルをSketchfabへアップロード
加工したモデルデータはSketchfabへアップロードして公開状態にします。
ちなみにアップロードしたモデルデータはこちら
5. FigminXRでモデルを表示
FigminXRをMeta Quest 3にインストールします。
こちらは有料アプリですが、探した中ではQuest3のパススルーに対応していてSketchfabからのモデルインポートできる唯一のアプリでした。
もし他にも使えそうなアプリがあったら是非教えてください。
"tonkatsu"で検索すると先程アップロードしたモデルが見つかるので、それをキャベツを盛り付けた皿の上にうまく盛り付けます。
ちなみにオクルージョン機能はないので、トンカツより手前に物理現実のオブジェクトがあっても無視されて最前面に表示されます。
スキャンデータから皿を取り除いてトンカツだけ切り出していたのはこのためで、皿ありのモデルだとキャベツより手前に皿が表示されてしまうからです。
あとがき
Meta Quest 3は価格と性能のバランスがかなり良いデバイスですね。
Questシリーズは全て買ってきましたがかなり軽くなってるし、当面はデファクトスタンダードなデバイスになるんじゃないかと思います。
今年のサンタさんへのおねだりはMeta Quest 3で決まりですね!
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