はじめに
この記事は セゾンテクノロジー Advent Calendar 2024 25日目の記事です。
シリーズ2は HULFT10 のエンジニアによる投稿をお届けします。
本記事は2024/12に執筆されたものです。
最新の情報や正しい情報は公式ページをご確認ください。
また、HULFT10 for Container Services については言及しておりません。
HULFT10 の追加機能
追加機能について、下記を参照しながらまとめました。
共通追加機能
機能 | 対象製品 |
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Zstandard圧縮 | HULFT 10.2.0 |
HULFT Smart Proxy | HULFT 10.2.0 |
HULFT API Gateway | HULFT 10.2.0 |
HULFT10 for zOS固有の追加機能
機能 | 対象製品 |
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DEFLATE圧縮 | HULFT 10.2.0 |
それぞれ機能とコメントを行っていきます。
Zstandard圧縮
Zstandardと呼ばれる新規の圧縮方式が追加されました。
「Zstandard」または「ZSTD」と呼ばれる圧縮アルゴリズムに対応した圧縮方式を追加しました。
DEFLATE圧縮とほぼ同じ圧縮率ですが、圧縮および展開が速いことを特徴とする可逆圧縮アルゴリズムで動作します。
また、大容量のファイル転送時、ネットワークの帯域の消費を削減でき転送時間を大幅に短縮することも可能です。
さらに、Zstandard圧縮はDEFLATE圧縮に比べて、より高速に圧縮および展開を行います。
本件については、初期の選出や研究開発からタッチしていたこともあり、HULFT 10としてリリースできたことに喜びを感じています。
記載時点での実装対象はWindows,Linux/AIXで、惜しむべきはIBM iにて対応が行えなかったことです。
ここで終わりではなく、引き続き Challengeしていきたいです。
HULFT Smart Proxy
HULFT10 Smart Proxyを経由させることで、オンプレミス環境にあるHULFTのシステム構成を変更することなく、 インターネット経由での安全なファイル集配信を実現します。
本機能を用いることで、インターネット経由の転送を行うことができるようになりました。
HULFTの新たな利用体系として、活用シーンが広がるのではないかと考えています。
HULFT API Gateway
Web画面から複数HULFTの管理情報や集配信履歴を一元管理し、REST APIで外部サービスと連携することが可能です。
接続先のプラットフォームを問わず、同一の操作方法で運用できます。
HULFT 10としては、設計Rvやテスト工程などに参加しました。
HULFTの新たな操作方法の1つとして、利用シーンが広がる結果となれば良いなと考えています。
DEFLATE圧縮(zOS)
zOSにて、DEFLATE圧縮が可能となりました。
HULFT全体としては、V8.0から実装された機能となっており、
zOSとしてはHULFT 10にて追いついた形となっています。
おわりに
HULFT 10 の新機能についてまとめ、コメントを記載させていただきました。
これからのHULFT 10にもご期待いただければ幸いです。