Vimのリリースされたpatchの説明です。patchの内容を確認し、必要であれば動作確認をおこなったうえで書いています。英語を忠実に訳すよりは、Vimを使っている人が理解しやすい文章になるように心がけています。
(8.1.0503 ~ 8.1.0553)
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8.1.0553:
:scriptnames
にカウントを追加しました。:script 40
とすると、script ID 40 のscriptファイルを編集します。 - 8.1.0552: コマンドラインのincsearchで、最後に保存された検索パターンが復元されないことがあったのを修正しました。(関連patch: 8.1.0555)
- 8.1.0550: 式の評価でエラーメッセージが繰り返されることがある件を修正しました。(関連patch: 8.1.0551)
- 8.1.0548: ジョブのコールバック内でバッファをアンロードするとクラッシュする事があるのを修正しました。
- runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
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8.1.0544: modelineで
'filetype'
を設定するとエラー(E523
)が発生する件を修正しました。(関連patch: 8.1.0538) -
8.1.0542:
shiftwidth()
に引数{col}を追加しました。'vartabstop'
を考慮した値を返します。また、'vartabstop'
設定時に>>
と<<
がうまく動作するように修正しました。 - 8.1.0540: オプションに値を追加するときに、安全でない値を評価することがあったのを修正しました。
- 8.1.0538: modelineから、シェルコマンドを呼び出すことができてしまう件を修正しました。(関連patch: 8.1.0539, 8.1.0540, 8.1.0544, 8.1.0546, 8.1.0547)
- 8.1.0537: stderrがリダイレクトされると、ui_breakcheck() の無限の再帰呼び出しに陥る可能性があったのを修正しました。
- 8.1.0526: Solaris: RealWaitForChar()でsignal用のスタックを食い潰してクラッシュする場合があったのを修正しました。
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8.1.0523:
'hidden'
をセットしてquickfixからウィンドウを開くと、空のバッファが残ってしまう件を修正しました。 -
8.1.0522:
:terminal
が末尾の空行を表示しない件を修正しました。(関連patch: 8.1.0524, 8.1.0525) -
8.1.0519:
gettagstack()
とsettagstack()
を追加しました。タグスタックの情報を取得/設定できます。 -
8.1.0516:
:move
コマンドでバッファに変更がない時は'modified'
をセットしないようにしました。 -
8.1.0515: スクリプト再読み込み時、既存の(
!
の付いていない)関数でエラーE122
にならないようにしました。そのスクリプトで以前定義されていた関数は、静かに置き換えられます。(関連patch: 8.1.0573) -
8.1.0514: 無名の代替バッファの場合、
CTRL-W ^
が動作しない件を修正しました。 -
8.1.0513:
set diffopt+=algorithm:
がエラーにならない件を修正しました。 -
8.1.0511: 範囲外の行番号指定(
:range
)で関数を呼び出すとml_getエラー(E315)が発生するのを修正しました。 -
runtimeファイル更新:
- ファイルタイプ RAMLのsyntaxファイルとindentファイルを追加。
- Todo更新。
- helpファイル更新。他。
- 8.1.0507: 拡張子 .raml のファイルタイプをRAMLとして認識するようにしました。(今まではYAMLとして認識していた)
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8.1.0504: インサートモードでマップ経由で
<C-C>
が入力されると、InsertLeave
イベントが発生してしまう件を修正しました。
凡例
表記 | 意味 |
---|---|
新機能、大幅な仕様変更 | |
Vim開発者向けの追加、変更 | |
'hoge' |
オプション (:h options 参照) |
:hoge |
Exコマンド (:h :index 参照) |
hoge() |
組み込み関数 (:h functions 参照) |
v:hoge |
Vim定義済変数 (:h v: 参照) |
+hoge |
feature (:h +feature-list 参照) |
方針
こちらを参照。