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人数が増えても「痛いこと」を言い合えるチームでありたい

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Last updated at Posted at 2025-12-15

皆さんこんにちは。これは株式会社カオナビ Advent Calendar 2025の13日目(シリーズ3)の記事です。

なぜ「痛いこと」を言える関係が必要なのか

職能横断型(クロスファンクショナル)のチームで価値提供を最大化するためには、お互いの専門領域から見える景色を率直に伝え合うことが不可欠です。

しかし、異なるバックグラウンドを持つメンバー同士でそれを実現するには、単なる仲良しグループではなく、 「痛いことでも言える関係性」 という強固な土台が必要です。

この土台がないまま指摘し合うと、単なる攻撃と受け取られ、チームは崩壊してしまいます。(つらい)

チームの土台作り:Good & New の導入

そこで私たちが取り組んでいるのが、「Good & New(グッド・アンド・ニュー)」 です。これは、24時間以内にあった「良かったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を一人ずつ発表し、周囲が拍手で承認するというシンプルなワークです。

また アイスブレイク という、ごく簡単なテーマに対して、各自1問一統する形式も同時に取り入れています。

参考記事:具体的な進め方や効果については、こちらの記事を参考

私たちもこれをベースに取り入れています。
この取り組みにより、日々の小さな自己開示と承認のサイクルが回り、チームの心理的安全性は確実に高まっていました。

壁:人数が増えると機能しなくなる

しかし、チームが拡大するにつれて問題が発生しました。

人数が増えると、全員で Good & New を行うのに時間がかかりすぎたり、一人あたりの発言時間が短くなりすぎたりして、形骸化し始めました。

「このままでは、せっかく築いた関係性が薄まってしまう…」

そこで私たちは、チームを2つのグループに分割して同時に進行することにしました。
しかし、単に分けるだけではチームの一体感が失われる懸念があります。

解決策:2グループ同時進行 +「同一ホワイトボード」作戦

そこで行った工夫が、 「ホワイトボードの共有」 です。

グループ分け

チームを2つ(グループA・グループB)に分ける。
これは毎日ランダムに選定しています。

場所

meetsやzoomなどのブレイクアウトセッション

可視化

オンラインボードシステムを共有し、それぞれのグループが同時に話した内容を同時に書き込んでいく。

実際に起きたこと

これが非常に効果的でした。

ライブ感の共有

自分のグループで話している最中も、隣から笑い声や盛り上がっている様子がボードを通して伝わってくる。

非同期的な透明性

終わった後、ホワイトボードを見れば「隣のグループの〇〇さんが何を話していたのか」が一目瞭然になる。結果として、物理的にはグループを分けて効率化しつつも、情報の透明性とチーム全体の一体感を維持することに成功しました。

スクリーンショット 2025-12-15 12.14.19.png

学び:心理的安全性の「4人の壁」と可視化の力

この体験から得られた重要な気づきがあります。

それは、 「深い対話で心理的安全性を醸成できるのは、1グループあたり最高4名程度が限界である」 ということです。

人数が増えれば増えるほど、コミュニケーションパスは指数関数的に増大し、一人ひとりの深い話を聞く余裕はなくなります。

しかし、今回のように 「会話内容が見える状態」 を作り、空間を共有することで、

$$\text{効果} \approx 4\text{名} \times N\text{グループ}$$というように、小集団の質を保ったまま、チーム全体の心理的安全性をスケールさせることができました。

おわりに

組織が大きくなっても、「痛いことを言い合える関係」を諦める必要はありません。

  • グループは小さく保つ(4名程度)
  • しかし、情報は同じボードでオープンにする

この「分割と共有」の組み合わせこそが、スケールするチームにおける心理的安全性構築のコツなのかもしれません。

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