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CSSアニメーションを実装する上で気を付けたいパフォーマンスの話し

Last updated at Posted at 2023-07-28

はじめに

Safariで、css filter(blur)をかけるとなぜか表示されなかったので対処法を書きます。
理由としては要素にハードウェアアクセラレーションが効いていないことが原因で、
要素にGPUレイヤーを作成すれば大丈夫なので、GPUレイヤーを作成するようSafariに促します。

対策1. will-changeプロパティを使う

will-changeプロパティを設定することでGPUレイヤーを作成する事ができます。

.lp_hero__main::before,
.lp_hero__main::after {
  filter: blur(100px);
  will-change: filter;
}

対策2. transformを使用する

transformプロパティを設定することでGPUレイヤーを作成する事ができます。

.lp_hero__main::before,
.lp_hero__main::after {
  filter: blur(100px);
  transform: translateZ(0);
}

実装後(after)の画像ではちゃんと薄い青色のブラーが適用されているのが確認できます。
Group 11.png

なぜ、will-changetransformを設定することで解決できたのか。
「はじめに」で書かれていたGPUレイヤー、ハードウェアアクセラレーションについてもう少し深掘ってみます。

GPUレイヤーとは?

GPU(Graphics Processing Unit)は画像処理装置と呼ばれ、CPUの指令で画像処理を行います。CPUとGPUの違いを理解するためには「CPUの指令で画像処理を行い」という点がポイント。例えば3Dグラフィックや写真の画像をパソコンに表示させるためには、画像処理の計算が必要になります。文字情報とちがって画像は情報量が多く、膨大な計算が必要。だから、専用の処理装置GPUが登場するというわけです。
makuring.com 【3分でわかる】CPUとGPUの違いをやさしいたとえ話で解説!より引用

GraphicLayer は GPU で処理されるレイヤーのことで、Chrome の DevTools 実際で確認することができます。

ハードウェアアクセラレーションとは?

描画処理を GPU に任せる行為は「ハードウェアアクセラレーション」と呼ばれます。
will-change: filter;もしくは transform: translateZ(0);を指定するとハードウェアアクセラレーションが有効になり、GPUを使って描画が行われます。要素のアニメーションがカクツク場合、ハードウェアアクセラレーションを有効しましょう。

レイヤー(GPU)の生成について

ChromeのDevToolsで確認してみましょう。
Control+Shift+IでDevToolsを開き画像の手順に沿って、レイヤの項目を選択
Group 6.jpg

↓ レイヤタブが追加され、レイヤー生成図が表示されます。
ANYTEAMのaboutページで確認してみます。
Group 7.jpg

↓ 実際にGPUレイヤーの生成を確認しましょう。

will-change: transform の適応
div.header が #document とは別にレイヤー化され浮いているのが分かります。
Group 9.jpg

transform: translateZ(0) の適応
div.footer が #document とは別にレイヤー化され浮いているのが分かります。
Group 10.jpg

この様にしてレイヤーパネルでwill-changetransformが効いているかどうかを確認することができます。

まとめ

WebサイトのCSSアニメーションを見ていて、カクカクしていてスムーズに動いてくれない時は、GPUが使わておらずCPUで処理されてます。

CPUではなくGPUで動かしてサイトのパフォーマンスを上げるようにしましょう!

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